図書館のあり方検討について、新年度予算案に962万円が計上さました。
柏駅西口北地区の再開発の調査が、約1500万円ほどだったことを考えると、柏市としては大きな調査費と言えます。
私が議員になってからも、これまで何度も議論してきても動きのなかった図書館について、今回、どのような経緯で、どのような目的で検討が決まったの問い質しました。
そして、具体的な調査内容、調査委託の選定方針、市民の声をいかに取り入れていく姿勢についても確認しました。
ひとたび動き出してしまえば、もう市民の意見を聞いてもらえないと言う事では困ります。しっかりと市民の意見を取り入れる仕組みを、最初に整えておくよう、強く要望いたしました。
議会でも話題になり、まだ実態が見えないのが、市長公約で掲げられた「ふるさと柏ミュージアム構想」です。
「柏市にしかできない」、「地域資源」、「地域コレクション」といったこれまでの市長の議会答弁から、これまで私が議会で主張してきた、地域情報を収集し、保存し、整理し、編集し、発信し、活用していく「コミュニティプロデューサー」の設置や、「首都圏近郊都市の高度経済成長についての記憶や近代史などのアーカイブス」のアイデアも取り入れられたものでした。
生涯学習部長からは、ライブラリー•オブ•ザ•イヤー2017大賞を受賞した瀬戸内市民図書館を参考にしているとの話がありました。
2月に私たち会派も、その瀬戸内市民図書館”もみわ広場”を視察しています。
こちらの図書館の中に、床に土器が展示されていました。子どもが興味を示し、お母さんに質問していました。
その他、瀬戸内市が誇る国際的な糸繰り人形師の竹田喜之助さんを顕彰するギャラリーもありました。歴史史料やモノを本など資料と結びつけ、現代の瀬戸内に暮らす私たちにとってどのような意味があるかなどが示されています。
博物館(Museum),図書館(Library),文書館(Archives)の間で行われる種々の連携・協力活動がしっかりなされていました。
これらの情報を総合してみると、今回の図書館のあり方検討と選挙公約に掲げられた「ふるさと柏ミュージアム」とは関係があるかどうか確認したところ、「ふるさと柏ミュージアム」も図書館のあり方の検討の中で、議論していきたいということが明らかになりました。
私からは、「ふるさと柏ミュージアム」ありきでの、図書館のあり方検討にならないことを強く要望いたしました。
※私の議会質問への答弁はこちら。
34分頃、市長から。51分30秒頃、生涯学習部長から。
議会後、今後の方針など、市長とも話す機会がありました。引き続き、より良い柏市となるよう図書館のあり方については働きかけていきます。
この図書館のあり方ですが、中央図書館の検討だけでなく、市内の分館、学校図書館、その他の文化資源もネットワークさせながら、市内全体を考えるものです。
これまで私から提案してきた「文化の地域包括ケアシステム」や「移動図書館」、「地域学芸員/コミュのティプロデューサー」などのアイデアも必要になってくると考えます。
図書館の現状にいたったのは、図書館政策の停滞が何よりです。
現場のせいにするのではなく、今回の検討によって方向性を定め、図書館の体制を整えられるよう働きかけていきます。