教師から政治家を目指す理由

なぜ、教師を辞めて、政治家を目指したか?
私は、高校教師でした。学級担任、授業、部活動、住み込みで学生寮の監督、PTA活動、学校改革と全力で取り組んできました。

しかし、学校だけでは解決できない課題にも直面しました。生徒指導や進路相談から、家庭や社会の経済状況や地域の治安など、子どもを取り巻く環境を整えなければならないという思いを強めました。

2015年の柏市議選ポスター

子どもの貧困や教育格差、地域コミュニティの崩壊は重大な社会課題です。
学校という枠を越えて、「誰も置き去りにしない」社会を実現させるために、2011年に立候補いたしました。

地域で子どもを育てる
「子どもを一人育てるためには、ムラが一つ必要だ」ということわざがあります。しかし、今の日本の子育てや教育は、家庭や学校まかせになっています。もっと、地域や社会の支えが、子育てや教育には必要なのです。

NPOを持続可能な活動に転換
議員になる前から、不登校児童・生徒の支援や親の相談などの活動をしてきました。NPOなどでは、素晴らしい活動が展開されていますが、中心人物の努力や個人の財力で運営されていることが多々あります。中心人物が引退してしまったら、活動が衰退してしまう事例を数多く見てきました。

市議会議員となり、素晴らしい活動がシステムとして機能するよう、公的な支援を制度化したり、行政や企業との協働を後押しすることができました。

市内すべての学校を良くする
教員一個人の成功モデルを市内の学校に広め、続けられるよう支援する。公教育では支援しきれなかった子どもたちに対しては、NPOとも協力し、制度化や予算化を進める。

1つの教室や学校だけではなく、柏市内すべての学校に働きかけられることは、学校の教員ではできなかった市議会議員ならではの仕事です。

国会議員ではなく、市議会議員だからこそできること
国会議員には変えられないことが、市議会議員では変えられるという実感があります。

通学路を安全にしようと働きかけたり、食育の取り組みのために地域の農家さんとのつながりを作ったり、家庭環境の違いで塾に行けない教育の格差をどう埋めるかなど市議会議員は、子どもたちや現場の先生、保護者、地域の方々と密に話ができ、変えていくことができます。

学習指導要領や教職員の予算は国・県で決められていると言いますが、教育現場の最前線に立っているのが地方自治体です。理念的な議論ではなく、目の前にいる子どもたちのために市議会議員は日々活動しています。

子どもが豊かに育つ通学路を目指して。

私の目指す「教育のまち」‐子どもたちの研究が未来の社会を創る教育のまちに
学校だけでなく、社会全体が学びの場です。

例えば、世界の最先端のお仕事をされている大人や地域の歴史に詳しい大人が、近所に住んでいることもあります。また、外に出ると、実物や実社会に触れられます。地域の中で、学ぶ機会が充実した地域を目指して活動しています。

社会で子どもたちを支えるだけでなく、子どもたちの研究が、未来の社会を創っていくことを目指しています。子どもたちの研究の数だけ、地域に働きかけるプロジェクトが生まれます。子どもたちの視点で、大人たちを、そして社会を動かしていきます。
例えば、子どもたちと活動しているミライ社会研究所で研究している高校生の環境保全の研究が、行政を動かしました。
社会を変える学び

ルーヴル美術館にて対話型美術鑑賞を見学。
教室の中だけでなく、もっと社会に出て、大人も一緒になって、ホンモノから学んでいくことが、これからの学びだと確信。

既成概念にとらわれず、実社会の中で、世代を越え、文化を越えて、学び合う。そんな「教育のまち」を実現させることが、より良い未来を築くことになると確信しています。

森友・加計問題と同じではないか?
教員を辞めて約10年。必死で知識を身につけ、仲間を増やしてきました。活動を通じて、ネットワークを広げ、経験を積み重ねてきたという実感が得られた頃、二つの対照的なニュースが、私に方向転換を迫りました。

一つは、友人である哲学者が、学校を設立するというニュース。自身の思想が、論文や著書を通して、人の心を動かし、社会を動かしました。

もう一つは、森友学園と加計学園のスキャンダル。政治の力を利用し、学校設立を実現させようとしました。

「自分のビジョンを実現させるには、力が必要だ」、私も心のどこかで思っていたことは否定できません。現場に出て、ネットワークや活動は広がっています。しかし、突き抜けるようなビジョンを探求し、妥協せずに突き進めてこられたかどうか?

これからは、既存の仕組みに合わせるのではなく、既成概念を超えた新たな仕組みを作り出そうと決意しました。

今、重点的に取り組んでいること

1.教育政策立案
誰も見捨てられないよう教育機会を保障するための公教育を整備する。教員経験があり、教育学研究を押さえ、教育委員会とも対話し、社会教育や地域のネットワークを活かし、柏市のより良い教育を実現させ、他自治体にも広がっていくよう働きかける。
私の考える教育について

2.「かしわ知恵の森」プロジェクト
図書館や博物館機能を備えた「教育のまち」の拠点を柏駅前に設置するための市民運動。
地域の核となる「知の広場」を!

3.現代版「山びこ学校」構想
世界中の地域が学び合う寺子屋ネットワークの構築。
私のビジョンを誰もがイメージできないなら、自分で作る。お金や権力がないと言って、あきらめるのではなく、できる方法で実現させる。
世界中の子どもたちと学び合う教室-現代の「山びこ学校」構想 

自分たちの≪まち≫は、自分たちの手で良くしていける
「柏まちなかカレッジ」は、カフェや公園など、柏のまち全体を学びのキャンパスに見立てて、受講生同士の学び合いを生み出すことを目的としたプロジェクトです。
さまざまな講座を通して自らが暮らす柏という《まち》について知り、人が集まり、交流が生まれると、自然と「柏に対する愛着と誇り」が湧き起こってきます。そして、それこそが自分たちで《まち》を良くしていこうというエネルギーになるのです。

個人の可能性を引き出す「教育」から、地域の可能性を引き出す「政治」へ。

「政治が悪い」と社会のせいにしてばかりでは、何も変わりません。自分たちの《まち》は自分たちで良くしていくことができる。教員時代にぶつかった大きな壁を乗り越え、市民ひとりひとりが希望をもてる柏にするために、私は全力を傾けます。

みなさんもこの機会にぜひ、自分たちの暮らすこの柏という《まち》について知り、そのあり方について一緒に考えてみてください。そしてみんなでより良い柏の未来をつくっていきましょう。ご協力よろしくお願い致します。
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