めまぐるしく変化する現代社会において、子どもたちが将来、「市民」としての十分な役割を果たせるような力を育むシチズンシップ教育が、学校教育の基本だと考えています。
他人を尊重すること、個人の権利と責任、人種・文化の多様性の価値など、社会の中で円滑な人間関係を維持するために必要な能力を身につけることが大切です。
若者の社会的無力感や投票率の低下などの政治的無関心は、民主的な社会を持続していく上で、深刻な問題です。
スウェーデンでは、投票率が85%。
その背景にある社会や教育について、参考にすべき点はあるはずです。
先日、NPO法人カタリバにて、「スウェーデンのユースワーク」の話をお聞きしました。
『スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む』(新評論)を読み始めたのですが、今日の日本経済新聞(2018/01/29)に、「スウェーデン流に学ぶ」と取り上げられていました。
教科書より対話重視、批判的思考力、起業家精神など、いわゆるシチズンシップ教育の事例として参考になります。
記事としては、グローバル社会に生きる個人の資質に焦点が当てられているように感じますが、スウェーデンが「どのような社会を目指しているのか?」といった社会のあり方にも注目していきたいです。