市議会議員となり、地味だけれど、大切な仕事があると気づかされます。
その一つである、下水について研究するようになり、単に洪水や浸水対策だけでなく、地面に浸透させた大きな水循環を築き上げていくような環境や水辺に親しめるような環境作りもも考えていかなければならないという考えに至り、これまで再三に渡り、議会で提案し、議論してきました。
※これからの開発は緑を壊すのでなく、産み出していく
その成果もあり、柏市の「雨水流出抑制基準」が改定されることになりました!
これまでの調整池や水路による浸水対策から、雨水を地中に浸透させた健全な水循環を整える方針が示されました。
ヒートアイランド現象など夏の異常な暑さやゲリラ豪雨、不規則な台風など地球規模の気候変動前にすれば、これまでの下水のあり方では限界があると感じます。
自然を押さえ込むという考えから、自然と共に生きるという考えに移っていかなければならない時です。
雨水についても、全てをコンクリートの雨水管や水路で処理するだけではなく、地面に浸透させた大きな水循環を築き上げていくべきです。
これは都市水害を防ぎ、下水施設の維持管理費用を低減させる利点もあります。
都市計画として、地道に木を植え、森を増やし、自然の水循環を整備していくべきです。
同時に、今ある森林や緑地をいかに守ることができるかも考えなければなりません。
柏市では中原防災公園の隣の森が売却され、開発されました。
相続などによる緑地売却を守る仕組みを作っていかなければ、中原の事例と同じ轍を踏むことになります。
かつて、柏は地下水が豊富と言われていましたが、市内の湧水も枯れてきています。
都市計画として、水循環について考えていかなかればなりません。
自然が持つ多様な機能を活用し、持続可能な社会と発展のための『グリーンインフラ』という考え方も注目させれています。
地球環境問題だけでなく、人口減少、高齢化、自然災害リスクなど、多様な社会課題が凝縮されています。
このグリーンインフラの考えは、環境保全だけでなく、下水道インフラ、防災•減災、地域コミュニティ、経済振興、税制など、社会課題を解決する方策として期待されています。
とにかく、先人から受け継いできた豊かな自然を、私たちの代で壊してしまうことは許されません。
未来に責任のある選択ができるよう活動していきます。