雨水を地下に浸透させることについて

 ヒートアイランド現象など夏の異常な暑さやゲリラ豪雨、不規則な台風など地球規模の気候変動を前にすれば、これまでの下水のあり方では限界があると感じます。
 自然を押さえ込むという考えから、自然と共に生きるという考えに移っていかなければならない時です。
 雨水についても、全てを雨水管や水路で処理するだけではなく、地面に浸透させた大きな水循環を築き上げていくことも考えていくべきです。
 これは都市水害を防ぎ、下水施設の維持管理費用を低減させる利点もあります。
 例えばドイツのフライブルクでは、雨水を地面に浸透させることが徹底されています。  住宅地には雨水浸透のためのくぼ地が張り巡らされ、雨水が集まるようになっています。img_7357
 住宅と道路の間に1.5メートル幅の緩衝帯を設け、住宅の庭と結合させ、住民が緑のラインを管理するという里親制度を定め、住民とともに雨水を大地に戻しています。
img_7343路面電車の線路を芝生化することで、景観もよくなっています。
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 市川市では、宅地における雨水の地下への浸透及び有効利用の推進に関する条例である「市民あま水条例」が定められ、市をあげて雨水を地下に浸透させるために取り組まれています。
http://www.city.ichikawa.lg.jp/common/000142938.pdf
  柏市内でも歩道のアスファルトの工夫や多自然型川づくりなどに取り組まれていますが、雨水を地面に浸透させるという大きな方針を全庁的により徹底していくべきと考えます。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)