ヒートアイランド現象など夏の異常な暑さやゲリラ豪雨、不規則な台風など地球規模の気候変動を前にすれば、これまでの下水のあり方では限界があると感じます。
自然を押さえ込むという考えから、自然と共に生きるという考えに移っていかなければならない時です。
雨水についても、全てを雨水管や水路で処理するだけではなく、地面に浸透させた大きな水循環を築き上げていくことも考えていくべきです。
これは都市水害を防ぎ、下水施設の維持管理費用を低減させる利点もあります。
例えばドイツのフライブルクでは、雨水を地面に浸透させることが徹底されています。 住宅地には雨水浸透のためのくぼ地が張り巡らされ、雨水が集まるようになっています。
住宅と道路の間に1.5メートル幅の緩衝帯を設け、住宅の庭と結合させ、住民が緑のラインを管理するという里親制度を定め、住民とともに雨水を大地に戻しています。
路面電車の線路を芝生化することで、景観もよくなっています。
市川市では、宅地における雨水の地下への浸透及び有効利用の推進に関する条例である「市民あま水条例」が定められ、市をあげて雨水を地下に浸透させるために取り組まれています。
http://www.city.ichikawa.lg.jp/common/000142938.pdf
http://www.city.ichikawa.lg.jp/common/000142938.pdf
柏市内でも歩道のアスファルトの工夫や多自然型川づくりなどに取り組まれていますが、雨水を地面に浸透させるという大きな方針を全庁的により徹底していくべきと考えます。