これからの開発は緑を壊すのでなく、産み出していく

今日は議会質問に向けて、柏市当局からのヒアリングでした。
議会でのやり取り以上に、この話し合いがエネルギーを使います。
山下洋輔の質疑並びに一般質問内容
 
市議会議員となり、下水について研究するようになり、単に洪水や浸水対策だけでなく、地面に浸透させた大きな水循環を築き上げていくような環境や水辺に親しめるような環境作りもも考えていかなければならないという考えに至りました。
雨水を地下に浸透させることについて 
 
川の土手を歩いたり、サイクリングしたり、季節の植物や釣りを楽しんだりできるような、自然を整えていくような開発がすすめられています。
 
ドイツなどで見られる多自然型川づくりなどからも学びました。お隣の野田市の取り組みも注目しています。

 

多自然川づくりは、河川全体の自然の営みを視野に入れながら、河川が本来もつ生物が生息・生育・繁殖しやすい環境や、多様な河川景観を保全・創出するために河川管理を行う手法です。生物がすみやすい環境を可能な限り変えずに、地域の暮らしや歴史・文化との調和、景観などの要素にも配慮するものです。

これまでの下水や土木行政の歴史も知ると、「治水は国づくりの原点」であるということも実感します。

これまでの議会質問では、一つ一つの事例について、議論してきました。
今年に入ってからは、継続して、仕組み作りの部分を議論しています。
 
今回の議会では、以下のような内容を話し合う予定です。
◆下水の認可をとっていない2㎢以上の水路を、下水ではなく、準用河川として多自然型で整備できないか?
 
◆管理用通路(川の土手)を活用して、ウォーキングやサイクリングなどのできる空間を生み出し、ネットワーク化していくことで、 緑あふれる住み良い柏市を作っていくことはできないか。
 
下水では効率を重視し、コンクリート張りの水路になります。それを川扱いにすると、管理用通路が必要になるので、結果的に川の土手が生まれます。

以前、議会でも多自然型川づくりについて質問し、染井入落しの農業排水路について自然に配慮した改修工事へと変更していただきました。
染井入落の豊かな環境を子どもたちの世代にも伝えたい 

残りの区域については、工事の必要はないとの判断で自然が残されることになりました。

周辺住民の親水空間として利用され、市民の暮らしの質を高めることにもつながります。
今後、ますます多自然型の川作りの必要性は高まっています。これからの改修工事には、多自然型川づくりの考えを積極的に取り入れていくべきものと考えます。

このような考えや情報は、多くの諸先輩方から授かったものです。こうして継続的に取り組むことで、声をかけて下さる方々や応援してくださる方々の存在に気づき、議員としての責任の重さも痛感します。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)