本との出会いを生む場-柏まちカレ図書館

私は、本を読むことを大切にしています。

実体験も大切にしていますが、私一人の身体と時間には限りがあります。
一冊の本には、その著者の成果がまとめられています。
その著者の成果も、編集者のサポートだけでなく、これまで先人が積み重ねてきた知恵があってのものです。

一冊の本を読むのに、ある程度の時間を必要としますが、その内容を自分で経験し、その考えに至ることと比べれば、非常に効率の良い時間の使い方と考えています。

経験が読書を深め、読書が経験を深めてくれます。
経験も読書も大切です。

これまで1年に100冊くらいを読んできました。
この1、2年は、年に200冊は読んでいます。

この1、2年の増加の理由は、2つあります。
1つは、子どものための本を読むようになったこと。
もう1つは、柏まちカレ図書館の活動を始めたこと。

柏まちカレ図書館は、お店や人の集まる公共空間にある本棚をネットワークさせ、柏のまち全体を図書館と見立て、人と本、人と人との出会いを生み出す活動です。
柏のまちなかを図書館に!ー柏まちカレ図書館説明会 

この活動がなければ出会わなかったであろう、本を読むようになりました。
本との出会いは、視野と人間の幅を広げてくれます。

前回の「秋の柏まちカレ図書館まつり」でご紹介いただいたアンドレ・ケルテス『読む時間』(創元社)/Andre Kertesz “On Reading”


一般的な書店では、新作や名作でなければ、店頭に並べていないことが多いものです。
インターネット書店では、新作や名作でなくても、自分が欲しい本を、便利に購入できますが、自分の幅の範囲内でしか選べません。

柏まちカレ図書館では、欲しい本は見つからないかもしれませんが、本棚のオーナーを通して、思いがけない本との出会いがあります。

蔵書は体系だっておらず、貸出履歴は消えてしまわず、貸し出しシステムはアナログな貸し出し手帳。
本との偶然の出会いを大切にし、貸し出しカードに感想をつづり、地域通貨の考えにもとづいて貸し借りのネットワークを広げていきます。
本だけではなく、教えてもらう、手伝ってもらう、話を聴いてもらうなど、経済的な価値がつきにくいコトも貸し出し対象にしていきます。

先日、柏まちカレ図書館メンバーとの新年会で、本との出会いの話になりました。

小さな活動かもしれませんが、丁寧に、未来を見据えて、地道に続けていきたいと思います。

柏のまちなかが図書館に!

柏まちなかカレッジ図書館と地域通貨

地域通貨と柏まちなかカレッジ図書館

柏のまちなかを図書館に!ー柏まちカレ図書館説明会

「面倒さ」を味わう−秋の柏まちカレ図書館まつり

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)