ウラカシへの想いとこれからの動き

私が中高生の頃、柏駅周辺にウラカシというエリアがありました。
フリークスという店を中心に、古着屋さんが沢山あり、人が集まっていました。
中高生だったのでそんなに買えるわけではありませんでしたが、その周辺を歩き、憧れていました。

時代の流れもあり、このエリアからフリークスはなくなり、古着屋さんの数も減り、当時のようなにぎわいもなくなりました。

しかし、今、私と同じように、このエリアに憧れてきた世代の人たちが店を出すようになり、個性あふれる人たちが集まってくるようになりました。

そして、今、私は柏市の市議会議員となり、このエリアに住み、生活し、感じ、見えてくるものがあります。

当時のウラカシとは違うかもしれませんが、このエリアには、今の時代ならではの感性があり、新しい価値観が生まれてくるような土壌が生まれつつあります。

このエリアや周辺で事業を営んでいる人たちで力を合わせ、エリア全体のブランド戦略やまちの活性化を考え、自分たちの商売にもつなげていこうという、熱い想いを持った人たちが集い、まちの未来を語り合いました。

具体的な課題を洗い出したり、解決策なども、話し合われました。

印象に残っているのは、外所 一石さんから提案された「自由が相互承認される街」。

ヘーゲルの思想から都市のビジョンが提案されました。

柏には、出身も様々で、新しい人が活躍できる土壌がある。個性的な人も活躍でき、多様性がある。雑多な街並みを肯定的に捉えていく。
「自由」を認め合えることは、こんな時代だからこそ、大きな魅力となるのではないだろうか。

これまで約8年、柏まちたかカレッジの活動を続け、約350回の講座を開催し、このエリアのお店など約80店を教室としてお借りし、対話の文化を培ってきました。

モノだけでなく、対話や教育とったコトを提供することについての経験も、みなさんとのこれからの活動に役立てていければと思います。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)