私が中高生の頃、柏駅周辺にウラカシというエリアがありました。
フリークスという店を中心に、古着屋さんが沢山あり、人が集まっていました。
中高生だったのでそんなに買えるわけではありませんでしたが、その周辺を歩き、憧れていました。
時代の流れもあり、このエリアからフリークスはなくなり、古着屋さんの数も減り、当時のようなにぎわいもなくなりました。
しかし、今、私と同じように、このエリアに憧れてきた世代の人たちが店を出すようになり、個性あふれる人たちが集まってくるようになりました。
そして、今、私は柏市の市議会議員となり、このエリアに住み、生活し、感じ、見えてくるものがあります。
当時のウラカシとは違うかもしれませんが、このエリアには、今の時代ならではの感性があり、新しい価値観が生まれてくるような土壌が生まれつつあります。
このエリアや周辺で事業を営んでいる人たちで力を合わせ、エリア全体のブランド戦略やまちの活性化を考え、自分たちの商売にもつなげていこうという、熱い想いを持った人たちが集い、まちの未来を語り合いました。
具体的な課題を洗い出したり、解決策なども、話し合われました。
印象に残っているのは、外所 一石さんから提案された「自由が相互承認される街」。
ヘーゲルの思想から都市のビジョンが提案されました。
柏には、出身も様々で、新しい人が活躍できる土壌がある。個性的な人も活躍でき、多様性がある。雑多な街並みを肯定的に捉えていく。
「自由」を認め合えることは、こんな時代だからこそ、大きな魅力となるのではないだろうか。
これまで約8年、柏まちたかカレッジの活動を続け、約350回の講座を開催し、このエリアのお店など約80店を教室としてお借りし、対話の文化を培ってきました。
モノだけでなく、対話や教育とったコトを提供することについての経験も、みなさんとのこれからの活動に役立てていければと思います。