千葉県議会2025/06/03 立憲民主党千葉県議員会の代表質問 菊岡たづ子 議員
職員の不祥事についてです。
去る令和7年5月29日に、企業局職員2名が官製談合防止法違反、公契約関係競売等妨害罪の被疑者として、千葉地方検察庁に書類送検された事件が県からも発表されました。
千葉県では過去にも同様の事案が重ねて発生しており、令和6年6月には北千葉道路建設事務所の元所長および県土整備部道路整備課の元班長が千葉地裁において有罪判決を言い渡され、両名の懲役1年6ヶ月、執行猶予3年の刑が確定をしています。
平成29年の東葛土木での官製談合事件、平成6年の汚職事件のいずれも入札情報を知り得る職員が入札情報、建設会社に漏えいしたなど同様の犯行対応となっており、県における政策が十分なものだったのか疑問視せざるを得ません。
そこで伺いますが、今回の官製談合防止法違反、公契約関係競売等妨害罪の詳細はどのようなものか。
また過去の不正対策で防止できなかった理由をどう考えているのか。
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答弁 高梨みちえ 副知事
私からはまず、企業局職員の不祥事案についてお答えいたします。
今回の事案は、企業局職員2名が令和5年に執行された市川市内の配水管整備工事に係る一般競争入札に関し、事業者の従業員に対して、設計金額1億9930万9000円を享受したとして、官製談合防止法等違反の疑いで、千葉地方検察庁に書類送致されたものです。
本件の捜査が終了し送検され、県としても調査が可能となったことから、今後県において、今回の事案が発生した背景、原因などについて職員から聞き取り調査を実施するなど、事実関係を詳細に確認してまいります。
なお、本年3月からは、外部の者からの働きかけの記録制度を創設し、また4月からは飲食の届け出制度の対象範囲を拡大するなど、コンプライアンスの取り組みを強化しているところであり、引き続き取り組みの徹底を図り、県民の皆様の信頼回復に努めてまいります。