道路整備課の職員が起訴されたことを受け、令和6年3月27日に休職処分が行われました。
相次ぐ県土整備部職員の逮捕事案につきまして、
県民の皆様の信頼を裏切ることとなり、大変申し訳ございません。
概 要
道路整備課が所管する公共工事を巡り、便宜を図った見返りとして現金
などの賄賂を収受したとして逮捕されたもの。
今後の対応
2月1日設置の「県土整備部における不適正事案に係る検討会議」に
おいて、有識者の御意見も伺いながら事実の解明を進め、二度とこのような
ことを起こさないよう、関係部局と連携し、再発防止に努めます。
私の所属する立憲民主党千葉県議会議員会から、熊谷俊人・千葉県知事に対し、「県土整備部職員の不祥事に対する申し入れ」をいたしました。
令和6年1月10日、北千葉道路建設事務所の所長職にある職員が収賄罪で逮捕され、同月31日に起訴されるという事案が発生しました。起訴状によれば、同職員は印西市の建設会社に対し、事務所発注の道路工事の入札情報を漏洩し、その見返りとして現金約20万円を受け取り計40万円相当の接待を受けたとされています。これに対し2月1日に県は適正事案に係る検討会議を設置しましたが、その調査・検討がなされている最中の2月28日、新たに県土整備部道路整備課の職員が逮捕されました。逮捕容疑は、同じ建設業者に対し同様に入札情報を漏洩し、その見返りとして現金約100万円を受け取り20万円相当の接待を受けたというものであり、事案の類似性は明らかです。さらに、報道によれば、この2事案に共通して指摘された「接待」は、県庁直近のマンションの一室が高級クラブのように改装され、女性コンパニオンを呼び飲酒を伴う接待であったとのことです。このような大掛かりな設備・体制が用意されていたとすれば、この2事案に限らず、入札情報を引き出すための同種の接待が長期間にわたり常習的に繰り返されていたとの疑念を抱かざるを得ません。
我が会派は、平成29年11月に発生した東葛土木事務所の職員2名による官製談合事件を契機に倫理条例の制定を強く求め、執行部と繰り返し議論し、県はその後私たちの要望を受け入れ職員倫理条例を制定されたものと承知しています。同条例の制定により、職員ひとりひとりが条例の趣旨のもと高い倫理観を持って職務にあたり、県全体で同種の不祥事事案を防止する体制が整ったものと考えていたため、今回の事件への衝撃は大きく、会派として断固たる対応をする必要があると考えています。
よって、以下のとおり申し入れます。
1.今回の2事案に認められる継続性・計画性を踏まえ、本件に至る経緯や未発覚の過去の同種事案の究明を徹底すること
1.県土整備部を中心とする入札関連業務に携わった全職員に対し、個別調査を行うこと
1.職員倫理条例の運用を厳格化し、罰則の強化を図ること
1.公共工事における入札・契約のあり方を見直し、入札業務を事業担当部局から切り離し、独立性の確保された専門部署において一括して行うこと
以上
「先日の職員逮捕に引き続き、きのう再び県土整備部の職員が収賄の疑いで逮捕された。容疑が事実であれば極めて遺憾であり、改めて県民に大変申し訳なく思う。先の職員逮捕を受けて設置した外部有識者の検討会議で再発防止に向け調査・検証を進めている、今回の新たな逮捕事案も含めてしっかりと調査・検証し、このような事態を生じさせないよう対応していく」
今後は、様々な観点からの取組を職員一丸となって進めるとともに、職員のコンプライアンス意識の徹底を図り、県政に対する信頼回復に努めるとコメントされていました。
今後の再発防止に向けた取組(概要)
https://www.pref.chiba.lg.jp/gyoukaku/press/2018/documents/bessi2.pdf