柏駅西口北地区再開発事業と旧そごう跡地についての議論

今日(2021/06/14)の柏市議会にて、柏駅西口北地区再開発事業と旧そごう跡地について、坂巻重男議員が柏市の考えを問い質しました。
※山下は、監査委員のため質問できません。

柏市長は、柏駅前の柏市としての重要性は示しつつ、柏駅西口北地区再開発事業については「準備組合に適切な指導助言をしていきたい」、旧そごう跡地については「早期に方針を決定し、関係者に働きかけていきたい」との答弁で、具体策や新たな情報は示されませんでした。

また、柏駅前ではビルの建て替えが相次ぎ、これから転換期を迎えます。

柏駅西口北地区再開発事業と旧そごう跡地は、柏駅前転換期における先導的な事業との、柏市の認識が示されました。

新型コロナ感染拡大より以前ではありますが、2018年3月に、柏駅前のビル建て替えに合わせて、広場や緑地を生み出すための政策を提案しています。

※2018年3月の議会にて質問

まちの空間を生み出す小さな再開発-柏駅前のまちづくりに関する議会質問①

先日(6/12(土) )、毎日新聞で柏駅西口北地区再開発事業についての報道がありました。
柏駅西口再開発 高島屋が準備組合離脱 「一番の顔」、地権者困惑

設立時からの理事で、再開発事業の「一番の顔」でもある髙島屋が再開発事業組合から抜け、組合員が困惑しているとの趣旨です。

髙島屋は柏駅西口北地区再開発事業に反対するものではないとのことですが、
髙島屋が抜けたことに対する組合内での動揺が予想され、その影響は組合内外で大きいものです。

※高島屋は抜けましたが、東神開発は抜けておりません。
東神開発は、1963年、髙島屋グループ内で商業ディベロッパー機能を担うべく、日本初の本格的郊外型ショッピングセンター(SC)の開発を目的に設立された組織です。

これまでの議会での質疑応答では、2019年秋に一度は施行区域への追加を検討した柏高島屋ステーションモールS館高島屋を除外し、総延べ床面積は約25万㎡に縮小したことなども議論されています。
権利床の変換率や店舗の容積率についても話し合われているとの話も出ていました。

新型コロナ感染拡大以前から、流山おおたかの森の拡大もあり、柏店の位置付けがどうなるかとの懸念されていました。

新型コロナ感染拡大により、髙島屋がどのような影響をうけ、再開発事業に対して、どのような方針を持っているのか。

再開発事業の事業性を厳しく見なければなりませんが、
事業が成立するため関係者と交渉している段階ととらえています。

元々、大きな流れでは厳しい状況であり、再開発事業が成立するには、様々な事態に直面することと予想されます。

どのような柏駅前にしたいか、どのような柏市を目指すか、そういった議論も必要です。

柏駅西口に交通広場ができ、
たとえば柏の葉に直通のLRT(路面電車)やBRT(バス高速輸送システム)が走ったり、市内の交通空白地域をなくす公共交通を整備し、柏駅前の中心市街地をハブとするまちづくりが期待されます。

旧そごう柏跡地について、西口と東口を結び、新たにJR・東武の北口改札口を設置についても議論されています。
北口を設置し、市役所方面やサンサン通り方面に新たな動きを目指すためにも、西口北口再開発事業は重要です。
柏二番街の繁盛やパレット柏のあるD1街区の再開発も、柏駅南口の設置が大きいといえます。

旧そごう柏の現状と今後の見通し-柏駅前のまちづくり

柏駅西口北地区再開発

2007/06/15 16:30
2007/06/15 16:30

 

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)