吹田良平さんの『NEIGHBORHOOD TAIPEI 』を読み、気になっていたお店が、「行冊 walkingbook」 。
医院だった建物をリノベーションし、一階がカフェ、二階がレストラン、三階が図書室として経営されている。
医者として、社会活動家として活躍した蒋渭水氏の医院だったということで、彼のバックグラウンドを取り入れられたお店になっている。
3階は、渭水氏の思想や活動にも関連する書籍をそろえた図書室となっている。
ぜひ、その図書室を観たかったが、開館は月に1、2回とのこと。
ここに到着するために、迷いに迷った。そのおかげで、バスケットコートや地域の廟での集まりなど見ることもできたわけだが。
やっとのことで到着したら、イベント開催中。
入れる状況ではなかったが、親切なスタッフのお陰で、遅れて参加させて頂く。
詩人 向陽 先生によるトークライブだった。
投影された写真や文字で、なんとなく理解できたが、朗読や質疑応答などは中国語で、理解できない。
それでも、場の雰囲気や参加者の表情から、感じ取るものは多かった。
イベント終了後、お茶を飲みながら、お店のスタッフや主催者とお話しすることができた。
私は、自分の街である柏で、特定の校舎を持たず、まち全体を学びの場とする「柏まちなかカレッジ」を運営し、10年間で、約500講座を開催してきた。
その柏まちなかカレッジでは、私はいつも主催者だが、今日は初参加する人の気持ちを味わうことができた。
初めての参加者に対しては、主催者より、お店の人のサポートが大きいというのも実感できた。
会場として協力してださるお店の方々には、本当に助けられている。
柏まちなかカレッジの運営については、日頃から考え、話し合っているが、講座の準備や当日の進行などは行き当たりばったりだったと反省。
思いがけず、柏まちなかカレッジを充実させるための研修となった。
このイベントは、「狂騒ー大稻埕國際藝術節 Tua-Tiu-Tiann International Festival of Arts」の一つだった。
このイベントの主催者であり、発起人と話をしていたら、なんと Policy adviser to President and Premier として、政治の世界でも活躍されていた 周奕成 さんだった。
政治家として、実業家として、そして市民として、それぞれできることがある。彼の生き様から、そんなこと教わった。
お店では、寄付してもらった本を販売し、その売り上げを子どもたちのために寄付していた。
単なる本の交換ではなく、思いが広がっているのを感じる。
所在地
台北市延平北路二段33號