ヨーロッパからの視点とアメリカからの視点が示され、これからの日本の教育はどこへ向かっているのか、そして、何をすべきかのヒントが得られました。
すべての子どもたちに成長の機会を保障することが公教育の役割。
フィンランドやスコットランドでは科目が廃止されています。学校の授業は、科目で分断されていないか?
生きた世界から学んでいるか?
学校が人間らしい社会として動いているか?
これまでの授業のあり方が見直される時です。
学校で学ぶべきことは、この社会の一員として生きるためのシチズンシップです。
アメリカでのシチズンシップ教育のお話をお聴きし、英米のエリート教育についての議論もありました。
学校は小さな社会です。
子どものためにより良い教育を考えることは、民主主
義社会を築くことにつながるといったご意見にも勇気づけられました。
具体的なご提案としては、教員のサポートを中心にした支援策が示されました。
オランダの教育行政のシステムを参考に、日本の既存の教育行政をリニューアルすることが可能と、私は考えています。
教育委員会をオランダの教育監督局と教育センターの機能に整理し、学校の裁量権を増やしながらも教育の質を保ち、教員の研修や教材研究の支援を充実させていくこと。
学校運営協議会をオランダの学校経営戦略委員会を参考に活性化させ、PTAや地域とともに学校を支えていくこと。
教育書予算を教材開発費や教員研修費に転換させること。
柏市にも提案してまいります。
産業化•都市化して人間性が失われてきたところに、オルタナティブ教育が生まれたことを考えると、今、地方に大きなチャンスがあるというご指摘も興味深かったです。
このような機会を頂きました主催者の方々に感謝しています。