自分たちの居場所を作る対話

学童保育のネクスファに通う夏休みの子どもたちによる対話。

今回は、自分たちの居場所であるネクスファをより良くするために、何をすべきかについて話し合いました。

全体での対話の後、グループに分かれて提案してもらいました。

これまで年に一度くらい、このテーマで話し合いました。
実現の可能性を気にする人もいれば、壮大な計画を提案する人もいて、話がチグハグになることもありましたので、今年は条件を付けました。

「ネクスファの運営は新しいことに投資する予算がないので、宝くじを買う」という設定で、グループごとに宝くじを引きました。ハズレから1億円の中で、考えてもらいました。

奇想天外な案は出ない代わりに、具体的な提案が出てきました。
お金がなくても、ないなりにできることを考えてもらえたのも良かったです。

全体での対話の時には、お金の話と関係なくアイデアが出ていましたが、宝くじの結果が出てからは、お金にこだわった話し合いに変わったのが印象的でした。

image何のためにお金が必要だったのかを忘れてしまうことがあるということを肝に銘じなければと思いました。
子どもの話だからというのではなく、公共事業などでも繰り返してきた過ちです。

お金がないからできないと諦めてしまう意見も聞こえてきましたが、最後まで粘り強く考え、話し合う児童もいました。
どんな状況でも、グループのメンバーと向き合い、力を合わせていく姿勢も身につける練習でもありました。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)