『伝授!哲学の極意』-哲学は、“思考の原理”であり“思考のリレー”

苫野 一徳さんから、竹田青嗣、苫野 一徳『伝授!哲学の極意』(河出新書)をご恵贈頂きました。
苫野 一徳さんは大学の同級生で、特に修士課程の2年間と教員を辞めて博士課程に在籍した4年間、交流させていただきました。
 
私にとって修士課程は、将来どうなるかも先行きが見えず、苦しい時期でした。博士課程でも、構想や夢と現実のギャップに苦しんでいました。そんな時に語り合った尊敬すべき哲学者です。
 
「士別れて三日なれば刮目して相待すべし」
三国志の故事がありますが、まさに苫野 一徳さんがそうでした。
私が、教員を辞めて、博士課程に進学しようと、久々にお話しした時、修士課程の時とは別人のようでした。
師匠、竹田青嗣さんとの出会いがあったのです。
 
苫野 一徳さんから竹田青嗣氏の『人間的自由の条件』に出会った衝撃を語ってもらった時の場所や光景を、今でも覚えています。
久しぶりに、竹田青嗣『人間的自由の条件』(講談社)を取り出しました。背表紙は焼けてしまっていますが、紙のにおいや中途半端な赤線など、愛おしいです。
 
その後、私は、哲学対話の会やESD(Education for Sustainable Development)の塾や発明•プログラミング教室を経て、算数•数学の塾(算楽塾)を運営し、もう7年になります。
そこで「はじめての哲学的思考」も紹介させて頂きました。『伝授!哲学の極意』も合わせて、塾生や大人も交えて読書会を開きたいです。
 
『伝授!哲学の極意』ですが、第4章「現代社会をどう考えるか」、第5章「未来社会をどう作るか」は、多くの方にとって興味深い内容であるはずです。
5月の連休中に読む本として、おすすめです!

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)