【千葉県】いじめ、不登校の状況

昨日(2023/12/12)、千葉県議会文教常任委員会が開催され、その中で、当面する諸問題として、いじめ、不登校の状況について、教育長から報告がありました。

以下、教育長からの報告です。

令和4年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題3 に関する調査」では、本県公立学校のいじめ認知件数は、5万2,720件で、前年度より1,242件増加し、このうち重大事態の発生件数は、63件で、前年度に比べて33件の増加となっております。

重大事態の増加については、県立学校や市町村教育委員会に対して、重大事態の認知漏れがないか点検を行うよう、繰り返し周知したこともありますが、前年度の2倍以上と急激に増加しており、たいへん重く受け止めております。改めて、県いじめ防止基本方針に則り、いじめの未然防止、早期発見、迅速かつ適切な対応を徹底し、重大事態に至ることのないよう、市町村教育委員会等と連携して取り組んでまいります。

また、不登校児童生徒数については、小・中・高等学校を合わせて1万4,898人で、前年度に比べ2,677人増加となり、現在の不登校の定義による調査となって以降、最も多くなっております。

主な要因としては、学校からの聞き取りによると、新型コロナウイルス感染症への対応が続き、生活のリズムが崩れた影響や、不登校の時期が休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味を持つことについて、保護者の理解が進んだこと等が挙げられております。

県教育委員会では、不登校児童生徒の教育機会の確保に関する施策を総合的に推進するための基本方針の策定を進めるとともに、不登校児童生徒約1万人とその保護者、県内のフリースクール等を対象とした実態調査を行っているところであり、これらを踏まえ、不登校児童生徒と保護者への支援が一層充実するよう取り組んでまいります。

【速報】千葉県議会令和5年12月定例会 文教常任委員会1

先日(2023/12/05)、本会議終了後、千葉県議会不登校児童生徒の教育機会確保•支援推進議員連盟の勉強会に参加しました。
※「千葉県議会フリースクール等教育機会確保議員連盟」の名称が変更されました。

千葉県不登校児童生徒の状況と「千葉県不登校児童生徒の教育機会の確保を支援する条例」の基本方針策定に向けた説明をお聞きし、意見交換が行われました。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)