市場化する教育改革への警鐘

昨夜は、社会的な課題や教育の課題について、美味しいものを食べたり飲んだりしながら、まずは知っていこうという「ソーシャルごはん・マイミシュランの会」に参加し、
鈴木大裕さんから『アメリカの市場型教育改革と、失われゆく「公」教育』についてお話をお聴きしました。

鈴木大裕さんのプロフィールは以下です(Journalism 2014.4 no.287より)
「コロンビア大学大学院博士課程在籍・講師。1973年神奈川県生まれ。97年、米コールゲート大学教育学部卒。99年スタンフォード大学大学院修了(教育学)。2001年日本大学通信教育部教職課程修了。
02年から08年まで千葉市の公立中学校に勤務。
08年からフルブライト奨学生としてコロンビア大学大学院博士課程に在籍。
12~13年PAGE Fellow。13~14年Honjo International Scholar。「季刊人間と教育」で「アメリカ公教育の崩壊」を連載中。」
10419944_1061925330490204_5327212479014058619_n (1)教育を市場化するアメリカでの新自由主義改革と、日本の教育の流れにも重なる部分があります。
財政が厳しいのは確かですが、教育を市場に委ね、効率化することで、アメリカの教育現場はどのようになったのか。教育が、格差を拡大させているとのご指摘がありました。

公設民営学校、教育バウチャー制度、学校選択制、ICT教育、正規教員の削減、標準•スタンダードと説明責任•アカウンタビリティ、学力テストとテスト対策、地方教育行政での首長の権限強化など、アメリカの現状も踏まえて考えなければならないと思います。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)