秋田喜代美監修『あらゆる学問は保育につながる -発達保育実践政策学の挑戦』(東京大学出版会)を読む。
地方議会でも、「子育て支援」「保育」「幼児教育」といった子どもにまつわる政策が議論されている。
たとえば柏市では「子ども部」という部署が設置され、福祉や教育など部署を横断した試みもみられる。
大きな課題と可能性のある分野だと、日々、感じる。
待機児童の数字の問題だけでなく、「保育の質」についても議会で議論されるが、もっと具体的に監査のシステムなどの制度や予算について踏み込んだものが必要だ。
この本は、公共政策としての保育•幼児教育、子どもの発達の仕組み、発達保育実践政策学のあり方などが書かれており、議員や行政職員、保育に関わる方、研究者が読むべき内容が盛り沢山だった。
脳の研究も進み、子どもの発達についても、日々、新しく解明されてきている。
私も大学で、教育哲学や発達心理学なども勉強したことはあるが、常に情報を更新していかなければならない。
子どものことに、根本的に取り組むためにも真剣に研究したい。