『あらゆる学問は保育につながる-保育実践政策学の挑戦』

秋田喜代美監修『あらゆる学問は保育につながる -発達保育実践政策学の挑戦』(東京大学出版会)を読む。

地方議会でも、「子育て支援」「保育」「幼児教育」といった子どもにまつわる政策が議論されている。

たとえば柏市では「子ども部」という部署が設置され、福祉や教育など部署を横断した試みもみられる。
大きな課題と可能性のある分野だと、日々、感じる。

待機児童の数字の問題だけでなく、「保育の質」についても議会で議論されるが、もっと具体的に監査のシステムなどの制度や予算について踏み込んだものが必要だ。

この本は、公共政策としての保育•幼児教育、子どもの発達の仕組み、発達保育実践政策学のあり方などが書かれており、議員や行政職員、保育に関わる方、研究者が読むべき内容が盛り沢山だった。image

脳の研究も進み、子どもの発達についても、日々、新しく解明されてきている。
私も大学で、教育哲学や発達心理学なども勉強したことはあるが、常に情報を更新していかなければならない。
子どものことに、根本的に取り組むためにも真剣に研究したい。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)