先日、柏市つくしが丘にある「ひめしゃら文庫」で開催された朗読会に参加できました。
昨秋の柏まちカレ図書館まつりで、「ひめしゃら文庫」の大杉さんに出会い、お誘い頂きました。
※本との出会いを生む場-柏まちカレ図書館
柏まちカレ図書館とは、まちが教室である「まちなかカレッジ」の図書館です。
まち全体を図書館と見立てる。まちにある本が蔵書。特定の図書館や蔵書を所有しない。
柏のまちには、本棚のある素敵なお店も沢山あります。それらをネットワークさせ、全体を柏まちカレ図書館と呼ぼうという活動です。
そして、柏まちカレ図書館が貸し出すのは本だけではないという考えを重視しています。
一人ひとりが持つ知恵、経験、力、モノなどの地域資源をリスト化し、それらを貸し借りできる仕組みも、柏まちカレ図書館に組み込んでいきたいと考えています。
柏のまちな全体を図書館として楽しみ、本を通して、人と人、人と街とをつなぎ、助け合える社会インフラを作っていくことを目指しています。
ブックトーク、まちライブラリー、青空図書館、ブックシェア、朗読会、読書会、ビブリオバトル、ブッククロッシング、一箱古本市など、本にまつわるイベントに関心が高まってきていると感じます。
そんな中、あらためて、かつて各地で開設されていた「文庫」活動を見直すようになりました。
「文庫」活動とは、自宅の一室を子どもの図書館として開くものです。
以前は柏でも、「文庫」活動が盛んでした。
図書館の分館が整備されるにつれ、その数は少なくなっていきました。
ただ、文庫と分館(公共図書館)の性格や役割は異なるものです。
読み聞かせ、読書、感想の共有など、本の世界に親しむ場であるとともに、絵を描いたり、遊んだり、違う世代の他人と交流できる子どもの居場所でもあります。
そこには、子どもを中心としたコミュニティが育ち、親が相談もできる子育て支援の機能も果たしてきたと言えます。
柏まちカレ図書館では、これまで「文庫」を開いてこられた方々から、多くを学んでいけたらと思います。
朗読会には、寒い日でしたが、沢山の方々が集まっていました。
その場に集まってこられる方々の雰囲気や生活に適した作品が朗読されるので、初めて参加した私にとっては、新鮮な体験です。私は選ばないような素敵な本をご紹介いただくことができました。
帰りしな、大杉さんから乗代雄介『本物の読書家』(講談社)をお貸し頂きました。
本を貸すという行為は、何かしらメッセージを伴うものですね。
読書家として認められたのか、あるいは、もっと本を読みなさいと激励頂いたのか、いずれにせよ嬉しいです。
※ひめしゃら文庫 本を通じて子どもに寄り添う | 柏市役所