【速報】本日の千葉県議会 ー 小川としゆき議員(自民党)の一般質問 2025年2月6日午前1

本日の県議会をいち早くお伝えいたします。
※複数人体制でチェックしてはいますが、できるだけ早く、皆様に議会での議論をお届けしたいと文字起こしをしているため、誤字などもあります。ご容赦いただき、各自、ご確認ください。

 

本日(2025/2/6)午前一人目の一般質問は、自由民主党の小川としゆき議員した。

質問項目

  1. 物流政策について
  2. 宿泊税について
  3. 有害鳥獣対策と房総ジビエについて
  4. 歴史資産や文化資産の広域連携について
  5. プロスポーツ・トップスポーツの振興について
  6. ローカルPFIの推進について
  7. 共生社会の取組について
  8. プラス防犯について
  9. 渋滞対策について
  10. 県営住宅長寿命化計画について
  11. その他

 

議会質問・答弁の書き起こし全文


質問(第1回目)小川としゆき 議員


–小川としゆき 議員
皆さんおはようございます。
自由民主党、千葉市若葉区選出、小川としゆきです。
今回で4回目の一般質問となります。登壇の機会をいただきました先輩、同僚の皆様に心から感謝を申し上げます。
さて私自身は県政に挑戦するにあたり、首都圏にあっても、東京に対する劣等感を持つのでなく、千葉県は千葉県らしい道を歩むべく、千葉県の持つポテンシャルを十分に生かし、千葉県らしい持続可能なまち作りを進めることを目標に、重点分野として、物流、医療、観光に注力していくことを訴えてきました。
今回の質問も千葉県のポテンシャルを生かす千葉県らしい施策を進めていくために様々な提案をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

小川としゆき 議員
まず物流政策についてです。

小川としゆき 議員
物流は国民の生活や経済活動を支える重要な社会インフラで、経済のグローバル化の進展、消費者の購買活動の多様化、電子商取引の拡大など、社会が発展するのに合わせて、今後も物流の重要性は増し続けております。
しかし、物流業界は物流の2024年問題やカーボンニュートラルの実現など、様々な問題に直面しておりこれらの問題を解消し、持続的な成長を今後も実現していくためには、国や地方自治体、荷主、一般消費者など関係者全ての連携協力が必要であります。
以前、本県では千葉県物流戦略を策定し、戦略的に物流政策に取り組んできましたが、現状、ロジスティクス戦略や物流戦略といったものは策定されておらず、戦略性を持って取り組めていない状況であると言えます。
例えば静岡県では、2018年から2027年を計画期間とした新富士の国物流ビジョンを策定し、取り組み計画を前期4年間、後期4年間で、国の動向なども反映しながら、手法や施策を定め、目指す姿の実現に向け、取り組みを推進しております。
本県においてもさらに効率的、効果的に物流分野の持続的な発展を図るために、中長期的なビジョンや計画を定め、戦略的に取り組んでいくべきと考えます。

小川としゆき 議員
そこでまず、本県経済を支える物流についてどのように取り組んできたのか、お伺いいたします。

小川としゆき 議員
さて一昨年策定した成田新産業特別促進区域基本計画の中でも、集積を目指す産業として物流を定めておりますが、物流の集積を進めても、運送事業者がそれに対応できる設備を持たなければ機能しなくなります。
また?や課題に対応するためにも、DX、GXの取り組みは大切であります。

小川としゆき 議員
そこで本県では、運送事業者に対する設備投資の促進やDX・GXの推進にどのように取り組んでいるのか、お伺いいたします。

小川としゆき 議員
また新たな物流にもチャレンジしていかなければならならないかと思います。
その中でドローン物流についてお伺いしたいと思います。

小川としゆき 議員
千葉市ではドローン特区を取得してから早期からドローン物流について社会実験に取り組んできたところですが、今のところ社会実装まで至っておりません。
一方で埼玉県では仮称埼玉ロボティクスセンターを整備して社会実装に向けた取り組みを強化しているところであります。
せっかく先行的に取り組んできたドローン物流についてももっと積極的に本県として取り組んでいくべきと考えます。

小川としゆき 議員
そこで物流強化を図るため、ドローン物流にも取り組むべきだと思うがどうか。

小川としゆき 議員
次に宿泊税についてです。

小川としゆき 議員
この宿泊税については、4日の宮坂議員も取り上げており、千葉市を初め、多くの議会でもそのあり方について、勉強会が開催されたり、意見書が採択されるなど、様々な議論がなされているところです。
前述した私の三本の政策の柱の一つである観光施策を推進する上で、予算を確保することが極めて重要であり、その財源確保策の一つとして宿泊税を導入する方針を示したことは一定の理解を示しております。
県では1人1泊当たり150円徴収する方針で、税収は年間40億円余りが見込まれ、観光業の人手不足への対応の他、宿泊施設を改修したり、景観を整備したりする事業などに活用すると伺っています。
各市町村で上乗せ可能としておりますが、先行事例を見ますと大体200円が上限目安となっており、市町村が独自に課税するとしても50円程度とあまり市町村にはメリットがないものと考えます。
目的税の本質からすれば福岡県と福岡市、北九州市のような、県が50円で150円分を市町村に回すような建付けにすべきではないかと考えます。

小川としゆき 議員
そこで宿泊税150円の根拠と市町村への配分はどのように考えているのか。

小川としゆき 議員
また、千葉市議会や浦安市議会から意見書が上がってきていますが、それに対する県の認識と対応はどうか。

小川としゆき 議員
お伺いいたします。

小川としゆき 議員
次に有害鳥獣対策と房総事例についてです。

小川としゆき 議員
この制約については何度も取り扱わせていただいておりますが、農家や住民への被害を低減するとともに、本県の観光資源にもなりうるものだと思っているからであります。
しかし残念ながらこの政策を進めていくには課題も山積していることから、組織横断的に課題解決に取り組み、より消費拡大に繋がるようにしていかなければならないと思います。
令和5年度より千葉県では有害鳥獣対策促進のため、捕獲協力隊への参加隊員を募集しており、またふるさと納税を活用して活動を応援する支援隊員も同時に募っています。

小川としゆき 議員
そこでまず有害鳥獣捕獲協力隊事業の参加者に対し、ジビエの関心をどのように高めているのかお伺いいたします。

小川としゆき 議員
さて有害鳥獣にはアライグマ、ハクビシンなどの中型獣やキジやハトなどの鳥類もおりますが食肉処理する施設があまりなく、ほとんどが売却処理となっております。
特にハードなどはフレンチでも定番の食材になっており適正に食肉処理がされればニーズはあります。

小川としゆき 議員
そこで有害鳥獣のうち、イノシシ、シカ以外の中型獣や鳥類を食肉利用するための施設の整備や、房総ジビエとして積極的な推進について県はどのように考えているのかお伺いいたします。

小川としゆき 議員
房総ジビエの流通体制の確立に向けての課題のうち、原子力災害対策特別措置法の第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限があります。
この制限のため、イノシシの全頭検査を余儀なくされ流通が阻害されてきました。
しかし昨年7月に勝浦市および大多喜町において捕獲されたイノシシの肉の出荷制限が解除されたことは、房総ジビエの流通が加速する第一歩になるものと確信しております。

小川としゆき 議員
そこで勝浦市および大多喜町において、捕獲された猪肉の出荷制限解除に至った経緯と、他の地域の解除に向けての状況はどうかお伺いいたします。

小川としゆき 議員
次に歴史資産や文化資産の広域連携についてお伺いします。

小川としゆき 議員
千葉市は都市アイデンティティを形成する地域資源として千葉氏、加曽利貝塚、海辺、オオガハスの四つの活用を重点的に推進してきました。私もそれぞれの地域資源に関わる民間団体に所属し活動してきましたので、その思い入れもかなり強く持っています。
そのうち千葉氏については本県の名前の由来にもなっており、県内にも千葉氏一族に関連する文化的な遺産がたくさん残されております。
また貝塚については本件は全国約2400ヶ所あると言われる貝塚遺跡のうち、約700ヶ所以上、つまり全国の貝塚の4分の1以上が集積し、さらには、国指定貝塚が13ヶ所もある、まさに貝塚の一大集積地であります。
本県の貝塚は長年にわたり同じ場所に定住していた村貝塚が特徴であり、これはまさに縄文時代が災害も少なく、植生も豊かな住みやすい土地だったことがわかり、本県の売りにすべきものと考えます。
このように、千葉氏や貝塚にまつわる歴史資産、文化資産は、本県のアイデンティティに資するものであり、観光資源にもなりうることから、千葉市だけで展開するよりもむしろ広域的、一体的な活用を図った方が効果的であると考えます。

小川としゆき 議員
そこでまず県として千葉氏の価値をどのように認識しているのか。

小川としゆき 議員
また縄文遺跡群を一体的に保存活用すべきと考えるがどうか。

小川としゆき 議員
次に地の連携についてです。

小川としゆき 議員
本県でも、博物館、図書館、文書間の相互連携を進めるMLA連携を推進していますが、他県ではこれに企業や大学を加えたMALUI連携や、さらに劇場を加えたMULTI連携という取り組みも見られるようになりましたが、今後は地域コミュニティや、公民館、学校との繋がりも含めたMALUTICKS 連携として、かつ協働することで、知の連携を進め、本県の文化的情報資源の利活用や学問の発展をさらに強くを押し進めていくべきと考えます。

小川としゆき 議員
そこでMLA連携をさらに進めた知の連携をすべきと考えるかどうか。

小川としゆき 議員
またこの地の連携を進めるにあたって、県民ニーズに沿った連携や活用を進めていくためには、デジタル技術を活用してDXを推進していくべきと考えます。

小川としゆき 議員
そこで美術館、博物館、図書館のDXの取り組み状況はどうかお伺いいたします。

小川としゆき 議員
次にプロスポーツ、トップスポーツの振興についてです。

小川としゆき 議員
プロスポーツはスポーツに対する夢や感動を与え、スポーツの裾野を広げる役割を果たすとともに地域コミュニティの形成や地域連帯感の向上、地域への誇りやアイデンティティ醸成などを促進します。
さらにはプロスポーツチームの優勝は大きな経済効果を生み出し、優勝セールなどの経済効果が発生する他、観戦することで、リラックスや主観的幸福感の向上、認知機能や抑うつ症状の改善など効果が期待できるなど、心身の健康に繋がっています。
またトップスポーツにより培われるアスリートの技術や経験、人間的な魅力は社会的な財産であり、それを地域におけるスポーツに還元することは、スポーツの活性化とその拡大に繋がるとともに、新たな次世代アスリートの発掘、育成によるトップスポーツの振興にも寄与するものと考えております。
このような好循環の創出に向けて、プロスポーツやトップスポーツと地域におけるスポーツとの連携協働を推進する必要があり、その際スポーツに関する専門的人材および施設を有する企業、大学等が地域スポーツの担い手として、地域における連携協働に加えることは、このような好循環に資することから、地域スポーツと企業、大学等の連携協働も推進する必要があると思います。
本県にはロッテ、ジェフ、レイソル、ジェッツ、アルティーリと多くのプロスポーツチームがフランチャイズしており、これは本県の売りの一つであると言えます。
スポーツチームとの連携強化を図りさらに進行させていくべきと考えます。

小川としゆき 議員
そこでまず地元プロスポーツチームとの連携を強化すべきと考えるかどうか。

小川としゆき 議員
また、県内には障害者スポーツのトップチーム、トップアスリートもたくさんおります。
これらのトップスポーツとの連携によって、前述のような好循環が生まれるものと思います。

小川としゆき 議員
そこで障害者スポーツのトップアスリートやチームに対し、これまでどのような支援を行ってきたのか。

小川としゆき 議員
また、連携した取り組みはどうかお伺いいたします。

小川としゆき 議員
次に、ローカルPFIの推進についてです。

小川としゆき 議員
国では地域社会地域経済への貢献に焦点を当てたPPP、PFI、ローカルPFIの推進を図っております。
このローカルPFIの主な特徴として、一、地域企業の参画、取引拡大、雇用機会。
二、地域産材の活用、資材食材等。
三、地域人材の育成が挙げられます。
特に地域企業の参画促進については、地域企業とりわけ中小企業の参画が促進されるよう、民間事業者の募集時の基本的な考え方の一つとして、落札時の評価において、地域企業の参画の有無、地域医療への業務発注、地域経済への貢献等を取り入れるといった工夫が想定される旨を、令和5年のPFIプロセスガイドライン改正によって追記されたところです。
また内閣府のPPP、PFI推進アクションプラン、令和5年改訂版ではスモールコンセッション
の推進分野として位置づけ、案件化を促す政策が動き出しております。
一般的なコンセッション方式はこれまで水道事業になじみやすく、多くの自治体において導入されてきましたが、今のところ本県では導入する予定はないと伺っております。
しかし今後のPPP、PFIのあり方の一つとしてコンセッション方式は再度注目を集めており、国土交通省では、空き家等に対するスモールコンセッション方式の導入を進めております。
このスモールコンセッションとは自治体が取得、保有する空き家や遊休公的不動産といった比較的小規模な既存ストックが対象で、これらの施設の所有権を自治体などが持ったまま、イノベーションや賃貸、管理などの事業運営を民間事業に委ね、官民連携で地域を活性化するものです。
自治体にとっては住民サービスの向上や維持管理費の削減が民間事業者にとっては、事業機会の拡大や地域への貢献といった効果が期待できます。

小川としゆき 議員
そこでスモールコンセッションなど地域の活性化に繋がるPPPの取り組みが必要と考えるがどうか。

小川としゆき 議員
次に共生社会の取り組みについてのうち、千葉県外国人活躍・多文化共生推進プランについてお伺いいたします。

小川としゆき 議員
昨年末にパブリックコメントを行ったところ、県民の皆様から外国人を優遇しすぎではないかという意見がたくさん私のもとに届いてまいりました。
もちろん不当で不平等な扱いは是正すべきでありますが、行き過ぎた優遇措置、いわゆるアファーマティブアクションの問題点として取りだたされているような逆差別や個人の能力を軽視する傾向を生じさせるような課題についてはしっかり対応すべきと考えます。

小川としゆき 議員
そこで千葉県外国人活躍・多文化共生推進プランのパブリックコメントで示された懸念を踏まえ、県はどのように対応していくのか。

小川としゆき 議員
次に先般の人権啓発指導者養成講座の中止についてです。

小川としゆき 議員
前回12月議会の中村議員への答弁では、意見が多かったので中止をしたとありましたが、これこそ多様な意見を認めないことに県が屈するのではないかと危惧しております。

小川としゆき 議員
そこで令和6年度千葉県人権啓発指導者養成講座の中止について、講師として森氏を選定した理由や狙い、選考方法は何か。

小川としゆき 議員
また今後も意見が多ければ中止するのか、お伺いいたします。

小川としゆき 議員
次にプラス防犯についてです。

小川としゆき 議員
昨今の匿名流動型犯罪グループが関与されたとされる強盗事件や特殊詐欺事件など多く、相次ぐ報道によって、県民の体感治安は著しく悪化してきております。
県民の安心安全を守ることは、県政の一丁目一番地でありますが、県警だけでは人的にも物的にも限界があることから、青色防犯パトロール隊などの自主防犯組織の協力の必要性がますます高まってきております。
しかしこの防犯組織も、高齢化などによる担い手不足が昨今の課題となっており、新たな防犯の担い手が求められているところです。
このような中、近年注目を集めているのがプラス防犯で、このプラス防犯とは、通勤や買い物、趣味の時間など、日常生活の中に防犯の要素を取り入れた防犯活動の総称で、登下校中の子供を自宅の庭から見守るなどの簡単な行動も防犯活動と認めることで、気軽な参加を促しております。
本県ではこのプラス防犯について積極的に進めているところであります。

小川としゆき 議員
そこでプラス防犯について、これまでの取り組み状況と課題、今後の進め方はどうかお伺いいたします。

小川としゆき 議員
次に、渋滞対策についてです。

小川としゆき 議員
最初に京葉道路について伺います。

小川としゆき 議員
京葉道路は昭和55年に千葉市浜野まで全線開通し、東京から千葉を結ぶ大動脈としての役割を果たし、千葉県はもとより、我が国の経済発展を支えてきました。
現在では、東関東自動車道や千葉東金道路、館山道、外環道と接続し、県内各地と首都圏各地域を結ぶ重要な幹線道路です。
一方で宮崎JCTや千葉東JCTは交通量の増加とともに慢性的な渋滞に悩まされており、この渋滞による経済損失も多いのではないかと思います。
この渋滞の主な要因は、東関東道や東金道路と京葉道路が合流することによる速度低下であり、高速道路会社による付加車線設置などの対策が進められてきましたが、未だ渋滞解消にはいたっておりません。

小川としゆき 議員
そこで京葉道路の渋滞対策の取り組み状況はどうか、お伺いいたします。

小川としゆき 議員
次に国道51号吉岡十字路付近の渋滞対策についてです。

小川としゆき 議員
県道浜野四街道長沼線と国道51号が交差する吉岡十字路も慢性的な渋滞に悩まされています。
国道51号では、国により北千葉拡幅事業として4車線化の整備が行われており、また、県道浜野四街道長沼線では県により千葉市と四街道市境の矢藤交差点から吉岡十字路までの区間において、バイパス整備が行われていますが周辺の交通混雑の抜本的な解消には、これらの事業の早期完成が必要であります。

小川としゆき 議員
そこで国道51号北千葉拡幅と、県道浜野四街道長沼線バイパスの進捗状況はどうか、お伺いいたします。

小川としゆき 議員
最後に県営住宅長寿命化計画についてです。

小川としゆき 議員
昨年の2月議会では、若葉区内の県営住宅の老朽化対策と県営住宅長寿命化計画の検討について質問し、今年度の改定に向け見直しをする旨の答弁がありました。
県営住宅は、住宅セーフティーネットとして大きな役割を果たしているところですが、全体の約3割が築50年を超えており、今後一斉に更新時期を迎えます。
一方で、県営住宅を取り巻く環境は、建設当時と大きく異なり、核家族化の進展、高齢化や人口、世帯数の減少など需要に関わる状況も地域ごとに異なってきております。
これからの県営住宅は将来的な需要動向の見直しを踏まえ地域ごとの実情に沿って必要量を精査し、適正に供給していくことが重要になってきます。

小川としゆき 議員
そこで、千葉県県営住宅長寿命化計画はどのような考え方で改定しようとしているのか、お伺いいたします。

小川としゆき 議員
以上で1回目の質問をおわります。明快な答弁をよろしくお願いいたします。


答弁(第1回目)


–議長
小川としゆき君の質問に対する当局の答弁を求めます。

議長
知事 熊谷俊人君。

–熊谷俊人 知事
自民党の小川としゆき議員のご質問にお答えをいたします。

熊谷俊人 知事
まず物流に関する県の取り組みについてのご質問にお答えいたします。

熊谷俊人 知事
本件は成田空港や千葉港といった日本有数の貿易法を要するとともに京葉臨海コンビナートなど産業集積が進み、豊かな自然環境や農林水産物などにも恵まれていることから、人、物の円滑な流れを確保することが持続的な経済成長を促進する上で重要です。
このため県央道、北千葉道路などの広域的な幹線道路ネットワークや千葉港などのインフラの充実を図るとともに、運送事業者の人手不足の解消のため、求職者とのマッチング支援など様々な施策に取り組んでまいりました。
また成田空港の機能強化にあわせ、空港周辺市町とも連携をしながら、地域未来投資促進法などの活用により、空港周辺地域に物流、産業拠点の形成を進めることで、県内物流機能の更なる充実を図り、県全体の経済の活性化に繋げていきたいと考えております。

熊谷俊人 知事
次にプロスポーツ、トップスポーツの振興についてお答えをいたします。

熊谷俊人 知事
地元プロスポーツチームとの連携に関するご質問ですが、県内には野球やサッカー、バスケットボールなどプロスポーツチームが数多くあることから、その優位性を生かし、プロスポーツチーム等で構成する連絡協議会を設置し、情報交換や連携した取り組みを実施しています。
令和5年度は選手等を学校に派遣するちば夢チャレンジかなえ隊を19校で実施した他、ちば夢チャレンジパスポートプロジェクトでは、6チームが前年度の約2倍となる約13万人の児童生徒等を公式戦に招待し、本年度はさらにラグビーチームが1チーム加わったところです。
引き続き各チームと連携した取り組みを強化し、県民にスポーツの素晴らしさを伝え、スポーツに親しむ機会を提供することにより、県民のスポーツ振興を図ってまいります。

熊谷俊人 知事
私からは以上でございます。

熊谷俊人 知事
他の質問につきましては担当部局長からお答えをいたします。

–議長
商工労働部長 野村宗作君。

–野村宗作 商工労働部長
まず運送事業者への支援についてお答えいたします。

野村宗作 商工労働部長
運送事業者においては、時間外労働時間の上限規制の適用に伴う人手不足といった課題に加え、デジタル化の進展や脱炭素化など社会環境の変化への対応に迫られております。
そこで県では、令和5年度に創設した生産性向上のための補助金を活用した設備投資の促進やDXの促進に向けたプッシュ型の伴走支援に取り組んでいるところです。
また脱炭素化に向けて、トラック等、燃料電池自動車に転換する場合の課題を整理するとともに実証実験の実施に向け、関係者と協議を進めているところです。
引き続き運送事業者が物流を取り巻く環境の変化にしっかりと対応できるよう、様々な支援に取り組んでまいります。

野村宗作 商工労働部長
次にドローン物流に関するご質問ですが、ドローンは災害時の情報収集、インフラ施設の点検等、様々な分野で活用されており、物流分野においても、運送の一部をドローンに転換することにより、省力化やコスト削減など寄与するものと期待されております。
しかしながら、ドローンを物流に活用するには、積載量や飛行時間の大幅な向上、遠隔操作システムの開発、実際にドローン転換効果を実証するためのフィールドの確保といった課題がございます。
そこで県では空き公共施設などを活用して、ドローンの研究開発を進めている先端企業の立地を進めるとともに、実証実験の実施に向け、物流事業者と市町村等とのマッチング支援に取り組んでおります。
引き続き物流における効果的なドローンの実用化に向け、様々な観点から支援をしてまいります。

野村宗作 商工労働部長
次に宿泊税についてのご質問ですが、千葉市や浦安市の議会から提出された意見書において、県内市町村や宿泊事業者に対し更なる説明を求めるご意見があったことなどを踏まえまして、先月、市町村との意見交換会を開催いたしました。
この中で、半島という特殊性を抱える本県の場合、広域的な観光振興が重要であることから、県が主体となって宿泊税を導入すること、またその税率については、今後必要となる事業の規模や市町村が独自課税をしやすい水準を考慮し、1人1泊150円としていきたいことについて改めて丁寧に説明をいたしました。
また市町村等への支援については、宿泊者数や観光客数に応じ、交付金として配分した場合の市町村ごとの資産額をお示ししたところ、算定方法が明確である点をご評価いただいたところです。
今後も市町村や宿泊事業者などからのご意見を丁寧に伺いながら、制度の詳細について検討してまいります。

野村宗作 商工労働部長
以上でございます。

–議長
環境生活部長 井上容子君。

–井上容子 環境生活部長
初めに有害鳥獣捕獲協力隊事業におけるジビエの関心を高める取り組みについてお答えいたします。

井上容子 環境生活部長
県では、有害鳥獣捕獲の担い手確保を目的として、令和5年度から有害鳥獣捕獲協力隊事業を開始し、修了試験の罠猟免許保持者を対象に、実践的な捕獲技術の習得を促しています。
協力隊事業において毎年実施している見学ツアーでは、罠設置の実演と合わせ、食肉加工施設における解体作業現場の見学、県内で捕獲されたキョン、鹿、猪を利用したジビエ料理の提供を行い、参加者からは高い関心が示されました。
捕獲個体の食肉利用は、捕獲意欲の向上を促し、新たな担い手確保にも寄与することから、協力隊事業においても引き続き参加者のジビエの関心が高まるよう取り組んでまいります。

井上容子 環境生活部長
次にプラス防犯の取り組みについてお答えします。

井上容子 環境生活部長
地域防犯の担い手である自主防犯団体などの高齢化や後継者不在が課題となる中、プラス防犯は誰もが気軽に始めることができる取り組みであり、日々の生活に防犯の視点をプラスすることで、犯罪が起こりにくい環境をつくるものであることから、地域防犯力の向上に資するものと考えています。
そのため県では、プラス防犯の効果や狙い、活動方法について、ホームページやチラシによる情報発信、エコバック等の啓発品の配布などにより、県民の皆様に対する普及啓発に努めています。
プラス防犯については、地域における安全安心の実現に向け、その必要性が高まっていることから、一層の浸透を図る必要があると考えています。
今後とも、事業者の方々にも実施を働きかけるなど、より多くの方に参加いただけるよう、更なる普及啓発に取り組んでまいります。

井上容子 環境生活部長
以上でございます。

–議長
農林水産部長 前田敏也君。

–前田敏也 農林水産部長
まず有害鳥獣のうち、イノシシやシカ以外の食肉利用に係る施設整備等についてのご質問でございますが、県では県内で捕獲したイノシシなどの食肉利用の拡大に向け、市町村による処理加工施設の整備などを支援するとともに、イノシシやシカの肉を房総ジビエと銘打ち、需要拡大に取り組んでいるところです。
現時点では房総ジビエにイノシシやシカ以外の肉は含まれておりませんが、市町村が策定する被害防止計画に位置づけられた鳥獣であれば、食肉処理するための施設整備への支援は可能です。
農作物被害を防止するために捕獲した鳥獣の命を大切にする取り組みとして、市町村や食肉処理加工施設の運営者等の意見も聞きながら、イノシシやシカ以外の鳥獣についても、房総ジビエとしての利活用の可能性について検討してまいります。

前田敏也 農林水産部長
次に、猪肉の出荷制限解除についてのご質問ですが、東日本大震災による原発事故の翌年の平成24年に県内で捕獲されたイノシシの複数の個体から、国の基準値を超える放射性物質が検出されたことから、平成25年以降は、県内の処理加工施設から出荷される猪肉については、国からの指示により、放射性物質の全頭検査を行ってきました。
平成26年度以降は、県内で基準値を超える検体がなかったことから、全県での出荷制限解除に向けて国と協議を進めてきたところ検査実績が多く、結果が安定して低水準であった勝浦市および大多喜町については、昨年7月23日に出荷制限が解除されたところでございます。
県といたしましては、市町村等の意向を踏まえながら、引き続き県内全域での解除に向け、国との協議を加速してまいります。

前田敏也 農林水産部長
以上でございます。

–議長
教育長 冨塚昌子君。

–冨塚昌子 教育長
千葉氏および縄文遺跡群に関するご質問ですが、千葉常胤に代表される千葉氏、いわゆる千葉氏でございます、については、房総を代表する武士の一族であったと認識しており、佐倉市酒々井町にまたがる元佐倉城跡など国や市の史跡に指定されている城跡もあります。
また縄文遺跡群については、国の特別史跡である加曽利貝塚を始め、東京湾に惣領に残されている市川市や船橋市の貝塚など県内に点在する多くの貝塚が国や県等の史跡に指定され、整備されています。
県教育委員会としては、地域に広がる文化財について必要な調査を実施した上で、指定登録を行うとともに、市町村とも連携しながら保存を図っており、引き続き本県のアイデンティティに資するような活用を進めてまいります。

冨塚昌子 教育長
次にMLA連携をさらに進めるべきとのご質問ですが、県では県立図書館と県文書館を複合した新たな施設を整備し、近接する県立中央博物館とのMLA連携により、文化情報資源の蓄積と活用を図ることとしています。
そのため各施設の職員によるワーキンググループにおいて、課題の共有や他県の先進事例の研究などを行い、連携のあり方について協議等を行っています。
また今後、県有施設のMLA連携を進めていく中で、企業や学校等を含めた様々な関係機関と連携することで、それぞれが蓄積した知識や情報等を活用し、県民への幅広い学習機会を提供してまいります。

冨塚昌子 教育長
以上でございます。

–議長
スポーツ文化局長 板倉由妃子君。

–板倉由妃子 スポーツ文化局長
初めに、美術館、博物館、図書館におけるDX化の取り組みについてのご質問にお答えいたします。

板倉由妃子 スポーツ文化局長
県立美術館や博物館では、収蔵資料の約半数である57万件をデジタルアーカイブ化するとともに、約100件のインターネット上の展覧会をデジタルミュージアムとして公開する他、2次元コードを活用した展示資料の開設などに取り組んでいるところです。
また県立図書館においては、所蔵資料のデジタル化を進め、図書館ホームページの菜の花Libraryで公開するとともに、昨年5月から電子書籍サービスを開始し、現在約4800点の電子書籍を提供しています。
さらに各館では、イベントの事前予約やキャッシュレス決済、申請手続きの電子化に順次取り組んでおり、引き続きDX化を一層進め、収蔵資料の効果的な活用や利用者の利便性向上を図ってまいります。

板倉由妃子 スポーツ文化局長
次に、障害者スポーツのアスリートやチームへの支援連携に関するご質問にお答えいたします。

板倉由妃子 スポーツ文化局長
県ではパラアスリートの競技力の向上を目的に、パラリンピック実施競技を対象として、県ゆかりのアスリートや、チームを強化指定し、遠征費用や競技用具の整備等への支援を行っています。
またパラスポーツフェスタやパラアスリートの学校訪問、パラスポーツを紹介する動画リーフレットの作成などに県内のアスリートやチームに協力いただき、誰もが楽しめるパラスポーツの普及や、パラアスリートの魅力発信に連携して取り組んできました。
引き続き、パラスポーツの拡大に取り組むとともに、県民が愛着を持って、県ゆかりのアスリートやチームを応援する環境を醸成し、パラスポーツの振興を図ってまいります。

板倉由妃子 スポーツ文化局長
以上でございます。

–議長
総務部長 高梨みちえ君。

–高梨みちえ 総務部長
私からはスモールコンセッションなどPPPの取り組みに関するご質問にお答えいたします。

高梨みちえ 総務部長
官民が連携して公共施設の整備等を行うPPPは、県民サービスの向上や経費の削減を目指す有効な取り組みであり、そのうちスモールコンセッションは、自治体の小規模な遊休不動産に民間の創意工夫を生かして、地域課題の解決やエリア価値の向上に繋げる手法として、国においても、その推進に向けた検討が進められています。
県では、PPP、PFIを推進するため、昨年8月に官民連携を目的として、県内市町村、金融機関および商工団体等が参加する千葉県PPP、PFI地域プラットフォームを設置したところであり、公共施設の利活用案について意見交換等を行っています。
引き続き、地域プラットフォームを活用した官民連携の取り組みを進めるとともに、国におけるスモールコンセッションの検討状況について注視してまいります。

高梨みちえ 総務部長
以上でございます。

–議長
総合企画部長 冨沢昇君。

–冨沢昇 総合企画部長
千葉県外国人活躍、多文化共生推進プランに関するご質問にお答えいたします。

冨沢昇 総合企画部長
同プラン策定時に実施いたしましたパブリックコメントでは、約700件のご意見が寄せられ、プランへの賛同や取り組みを充実させるための提案などがあった一方、外国人の増加による治安や生活環境の悪化への懸念などが示されました。
法令の遵守や生活ルールなどの正しい理解は、国籍などに関わらず必要なことであり、寄せられた懸念を払拭できるよう、引き続き、日本語やルール等を学ぶ地域日本語教育の充実、やさしい日本語や多言語による情報提供などに取り組みます。
また本プランが外国人と日本人の県民がともに活躍し、安心して暮らすことにより、将来にわたり社会の活力を生み出せる県作りを目指すものであることを県民の皆様にご理解いただけるよう、様々な取り組みを通じて、しっかりと周知に努めてまいります。

冨沢昇 総合企画部長
以上でございます。

–議長
健康福祉部長 岡田慎太郎君。

–岡田慎太郎 健康福祉部長
人権啓発指導者養成講座に関するご質問にお答えします。

岡田慎太郎 健康福祉部長
指導者養成講座については、職場や地域における人権啓発に携わっている方が、必要な知識を習得し、資質向上を図ることを目的として、講座内容に関する具体的な企画提案を募るプロポーザル方式により事業者を公募し、講座内容等を審査の上、委託事業として実施しています。
今回中止した講座については、多数の様々なご意見が寄せられた中で、このまま講座を行った場合、管理運営上支障をきたす恐れがあると判断し、中止することとしたものです。
なお、個別の事案についてはその都度判断するものと考えています。

岡田慎太郎 健康福祉部長
以上でございます。

–議長
県土整備部長 四童子隆君。

–四童子隆 県土整備部長
私からはまず、京葉道路の渋滞対策についてのご質問にお答えします。

四童子隆 県土整備部長
京葉道路では、依然として広範囲で渋滞が発生しており、国、県等で構成する首都圏空港道路ネットワーク検討分科会において、京葉道路を含む湾岸地域の交通課題等について検討を進めております。
分科会では、京葉道路において、年間100回以上の渋滞箇所が複数存在することや、インターチェンジ周辺の一般道路においても渋滞が発生していること、さらに湾岸地域では自動車の移動時間の5割以上が渋滞などによる時間ロスに相当すること等を確認しました。
引き続き関係者のヒアリングを行うなど、利用者の視点を踏まえた課題を把握し、京葉道路を含む広域道路ネットワークの基本方針の策定に向け、国や関係機関などと連携し検討を進めてまいります。

四童子隆 県土整備部長
次に、国道51号北千葉拡幅と県道浜野四街道長沼線バイパスの進捗状況についてのご質問ですが、国では国道51号の千葉市から佐倉市までの7.6km区間において、4車線化の整備を行っており、これまでに千葉市側の3.8km区間を供用し、現在残る区間において用地買収を進めるとともに、坂戸交差点の改良工事などを実施しているところです。
また県では県道浜野四街道長沼線の矢藤交差点から国道51号までの1.6km区間において、バイパス整備を行っており、現在、用地取得率は約8割となっておりますが、残る用地に権利者多数の共同墓地があるため、四街道市と連携しながら地元関係者と移設に向けて協議を行っているところです。
引き続き地元の皆様のご理解とご協力をいただきながら事業の推進に努めてまいります。

四童子隆 県土整備部長
以上でございます。

–議長
都市整備局長 澤宏幸君。

–澤宏幸 都市整備局長
私からは、県営住宅長寿命化計画についてのご質問にお答えします。

澤宏幸 都市整備局長
現計画は策定後5年が経過したことから、社会情勢の変化等に対応するため、昨年度から、建物の劣化状況や地域の需要動向等を調査するなど、計画の改定作業を行っているところです。
今回の改定では、県税全体で設定した中長期的な管理戸数の目標を地域ごとに設定することや、単身世帯向け住戸を増やすなど、世帯構成に応じた規模の住戸を供給すること等を新たな方針として位置づけています。
今後、県民や市町村の意見を伺いながら、年度内の計画改定を目指すとともに、新たな計画に基づき、更新にかかる事業量の平準化や計画的な修繕に取り組むことで、引き続き県営住宅の適正な維持管理に努めてまいります。

澤宏幸 都市整備局長
以上でございます。

–議長
小川としゆき君。

–小川としゆき 議員
知事を初め執行部の皆様から丁寧なご答弁を賜り、ありがとうございます。

小川としゆき 議員
答弁を踏まえまして意見と要望、再質問を行わさせていただきます。

小川としゆき 議員
まず物流政策についてですが、これまでの取り組みについては大いに評価したいと思います。特に成田新産業特別促進区域基本計画の中で、集積を目指す産業として、物流を設定して企業誘致をしてきたことは、本県のポテンシャルを発揮する上で非常に重要な取り組みだと思います。
ただ、物流集積しても、欠陥ともいえる道路網がしっかり整備されていなければ、その機能も半減してしまいます。
特に本県は空の玄関口でなく、海の玄関口を有しており、その機能を発揮するためにも、新湾岸道路や、臨港道路の整備をさらに強く促進していかなければなりません。
また本県の物流を支える事業者の底上げ、そしてドローン物流を初めとした未来への投資など総合的に計画的に物流の上位概念であるロジスティクスを構築していく必要があると思います。
そのためにも、戦略が必要でありますので、千葉県版ロジスティックス戦略の策定を強く要望するところであります。

小川としゆき 議員
次に宿泊税についてですが、県の考え方は概ね理解いたしました。
しかし目的税の原則からすれば、負担したところにしっかりと還元されるべきと考えます。
また、市原市のように、宿泊者のほとんどがビジネスユースであるなど、地域によって宿泊者や課題も異なってきますので、市町村の声をしっかりと反映した交付額や使い勝手のよい制度設計にしていただきたいと思います。
いずれにせよ、引き続き丁寧なご対応をよろしくお願いいたします。

小川としゆき 議員
次に有害鳥獣対策と房総事例についてですが、まずは出荷制限の解除に向けて引き続き国へ強く働きかけていただくとともに、地域にまたがる有害鳥獣の捕獲やスムーズな流通体制の確立など、まだまだ課題は山積しておりますので、今回提案した質問の事項を含めて取り組みの改善強化をよろしくお願いいたします。

小川としゆき 議員
次に歴史遺産や文化資産の広域連携についてですが、千葉県には様々な歴史資産や文化遺産がありますが、それぞれの価値を最大化するには、テーマを絞って有機的な連携をすることが極めて効果的であります。
日本遺産に認定された北総四都市江戸紀行や日本遺産候補地になっている鋸山の単独の価値だけでなく、そこに付随するストーリーが評価されているのであります。
今回取り上げた千葉氏や貝塚を初めとした縄文遺跡群は一つ一つ見ただけではその価値はわかりにくく、県内全体を見て初めてその価値というものが光り輝き、そしてストーリーが生まれてくるのであります。
ぜひこれらの地域資産の価値を高めるために県の更なる支援をお願いいたしたいと思います。

小川としゆき 議員
また知の連携についても、現在進めているワーキングチームの中で本県の文化水準の高まり所蔵するものの価値を高められるような連携になるよう、しっかりと協議を進めてもらいたいと思いますし、企業や大学、地域などを巻き込んでより効果が発揮できるよう取り組んでいただきたいと思います。
そのためには答弁にあったような単なるデジタル化を推進するのでなく、そのデジタル技術を活用することによって人々がいつでもどこでも文化や芸術にアクセスでき、より多くの人々を惹きつけるための新しい道を開く美術館、博物館、図書館のDX化を推進していただきたいと思います。
参考としては長野県のeライブラリ計画っていうのは非常に面白いなと思ってますので、ぜひご参考にいただければなと思ってます。

小川としゆき 議員
次にプロスポーツトップスポーツの振興についてですが、今回千葉県の貴重な地域資産であるプロスポーツトップスポーツをもっと県民の誇りにしてほしいという観点から質問をしました。
また私はスポーツを持つ経済波及効果というものも注目しています。
わかりやすいのが質問でも言いましたが、優勝セールですが、これは一時的な経済効果に過ぎません。
恒常的に経済波及効果を出す取り組みとして、遠征に来た他のチームのサポーターが、千葉県により長く滞在するといったスポーツツーリズムの取り組みも大切だと思います。

小川としゆき 議員
そこで再質問します。

小川としゆき 議員
遠征に来たファン、サポーターの滞在を促すためにどのように取り組んでいるのかお伺いいたします。

小川としゆき 議員
次にローカルPFIの推進についてですが、今回スモールコンセッション方式について取り上げさせていただきました。
本県の持つ遊休公共用地をただ寝かしておくだけでは非常にもったいないです。
民間活力によって再生できるものがたくさんあります。
ぜひ国の取り組みを注視するだけでなく、スモールコンセッション方式の導入に向けて積極的に研究、検討を進めていただきたいと思います。

小川としゆき 議員
次に共生社会の取り組みについてです。

小川としゆき 議員
私は日本人の折り合いをつけるという文化が大好きです。
元々我々日本人は多様性を尊重し共生する文化を有していました。
江戸時代には鎖国をしたものの、外国文化が絶縁したわけではなく常に新しいものを取り入れ、日本らしく昇華させてきました。まさに折り合いをつけてきたのであります。
その後も西洋文化などを積極的に取り入れ、現代社会を構築していることは皆さんもご存知の通りであります。
だからこそ、このような多様性を条例で規定したり共生社会を計画として推進することに、いささか違和感を感じているのであります。
逆に日本人の良さをがんじがらめにしているのではないかと危惧しているのです。
今回の千葉県外国人活躍多文化共生推進プランについては、答弁にあったように、パブリックコメントを寄せられた県民の皆様が危惧していることにしっかり対応していただき、対立や摩擦が生まないように説明を尽くしてほしいと思います。

小川としゆき 議員
また今回指導者養成講座が中止に追い込まれた件は、まさに対立を生むことにならないかと危惧しております。
不思議なことは多様性を推進している方が自分と違う意見の方を反対しているということですが、これもまた多様な意見として尊重するとしても、その意見を受け入れて講座を中止したとなると、県はその反対意見を認めたことになり、多様性を尊重しないというちょっと若干パラドックスなみたいな感じなりますけども、尊重しないことになってしまうんじゃないかなと思ってます。
今後の多様性を推進するに当たっては、いろんな意見や主張に幅広く対応していただき、偏ったものにならないよう、また反対意見で中止することもないようお願いいたします。
3月9日のセミナーも私は楽しみにしています。

小川としゆき 議員
次にプラス防犯についてですが、このプラス防犯という言葉の生みの親とされる東京大学准教授の樋野公宏氏によると、経済犯罪を未然に防ぐためには、特定の空間に通行人などの目が自然と行き届く状況や住民による公共空間の適切な維持管理が重要であるとし、誰もが取り組みやすい活動として、花の水やりや庭いじり、買い物や犬の散歩などの日頃の生活行動を、防犯意識を持って行うことによって、地域の防犯力を向上に資するプラス防犯を提唱したそうであります。
非常に良い取り組みですので、この活動を加速させていくためにも、今、私SDGs千葉くんつけてますけど、あの結構このバッチも何つけてるのって聞かれて、これSDGsPartnersっていう制度で、千葉県が進めてますよっていうことを話すんですね。
やっぱりこういうバッチがあると非常にわかりやすく、プラス防犯のPRになるんじゃないかなと思ってるので、プラス防犯の千葉君バッチを作ったらいかがかなと思ってます。
啓発には非常に有効であると考えています。

小川としゆき 議員
また県警では県民の皆さんに防犯情報を共有するために暮らしの安全マップを公開していますが、プラス防犯として活用していくためには、千葉市とかがよく投入してたマイシティレポート、熊谷知事が市長時代に一生懸命進めていましたけど、このマイシティレポートのような機能を使って地図上にオンタイムで防犯情報をこうやっていくことによって、皆さん参加している意識っていうのができてくるんじゃないかなと。
それで防犯状況も共有できるというこういった仕組みを作ったらどうかと思いますので、ぜひ検討していただきたいなと思います。

小川としゆき 議員
次に渋滞対策についてです。

小川としゆき 議員
渋滞は時間的なロスだけでなく、経済的な損失も多く生まれてしまいます。
特に今回取り上げた京葉道路は全国的に見ても、経済的な損失が大きい道路であることは、国の資料を見ても明らかであります。
本県の経済活性化のためにも、国と協議をして、渋滞解消のために様々な手段を講じてほしいと思います。

小川としゆき 議員
また吉岡十字路付近も恒常的な渋滞ポイントになっておりますが、こちらは計画がスムーズに進捗すれば解消できると思いますので、早期整備を目指して頑張ってほしいと思います。

小川としゆき 議員
最後に県営住宅長寿命化計画についてですが、今回の改定の方向性を確認できました。

小川としゆき 議員
ただその中で気をつけてほしいのは、あまり需要動向だけに着目しすぎると民業圧迫になる可能性があることや、県営住宅が中心となっていた地域コミュニティの崩壊に繋がる恐れがありますので、再度その視点から確認をしてほしいと思います。
また、以前の質問でも申し上げましたが、私の選挙区であります若葉区は築50年以上の老朽化が進んだ県営住宅の多い地域でありますので、計画に基づいた早期再整備を望みます。

小川としゆき 議員
以上で2回目終わります。

–議長
商工労働部長 野村宗作君。

–野村宗作 商工労働部長
プロスポーツを観戦に訪れたファンなどの周遊促進に向けた取り組みに関するご質問でございますけれども、県では千葉ロッテマリーンズや千葉ジェッツのホームゲームにおいて、県内各地の見所、イベント宿泊情報などをPRするイベントを実施しておりまして、その際には市町村とも連携して県産品の試食販売ブースも設置して、千葉ならではのグルメもアピールしているところでございます。
今後、プロスポーツチーム等との連携を強化いたしまして、県外からの来客者へのプロモーションを進め、県内での消費の拡大、周遊促進に取り組んでまいりたいと考えております。

野村宗作 商工労働部長
以上でございます。

–議長
小川としゆき君。


要望(第2回目)小川としゆき 議員


–小川としゆき 議員
ご答弁ありがとうございました。

小川としゆき 議員
本当に部長答弁ありましたが、せっかく来ているお客様を回遊させることは観光施策として有効でありますのでスポーツツーリズムという一つとしてしっかり取り組んでいただきたいと思います。
今日ははからずも本日の千葉日報の第一面にですね、地元プロスポーツ千葉愛情勢に寄与、自治体積極的連携をっていう記事が出ていました。
本件には1回目の質問を取り上げたチームの他にもオービックシーガルズ、グリーンロケッツ、スピアーズ、バルドラール、ゼルバ、さらにはJFLのブリオベッカ先日の入れ替え戦に惜しくも敗退したボンズを始め、ジェフレディース、ORCA、D-Rocks、BC準加盟のスカイセイラーズ、日本アイ・ビー・エムのアメフトチームを引き継いだビッグブルズなど下部リーグや3×3などを含めると?に糸目がないほどトップチーム、トップスポーツチームが活動しております。
これらの連協加盟しているトップチームも加盟していないトップチームも含めて連携を強化し、積極的に支援することによって、県のスポーツ振興に繋げてほしいと思います。

小川としゆき 議員
そして障害者スポーツについても、もっとアピールしてほしいです。
ちょうど本日から9日まで千葉ポートアリーナでジャパンパラ車いすラグビー競技会が開催されますので、ぜひ皆さん見ていただきたいなと思っております。
YohaSアリーナでもバスケットボール大会あります。
ぜひ、障害者スポーツを振興するよう、これからも千葉県らしい、そういったスポーツ振興を取り組んでいくことをお願い申し上げまして、終わります。

小川としゆき 議員
以上でございます。