本日の県議会をいち早くお伝えいたします。
※複数人体制でチェックしてはいますが、できるだけ早く、皆様に議会での議論をお届けしたいと文字起こしをしているため、誤字などもあります。ご容赦いただき、各自、ご確認ください。
本日(2024/11/28)午前一人目の一般質問は、千葉県民の声のプリティ長嶋議員でした。
質問項目
- 梨について
- 農産物の輸出促進について
- AEDの普及について
- 河川管理について
- 警察施設について
- 防災対策について
- その他
議会質問・答弁の書き起こし全文
質問(第1回目)プリティ長嶋 議員
おはようございます。
大谷選手の前人未到の50-50記念のホームランボールが台湾のシンボル、台北101に展示され、大盛況です。
101の目の前にあるブリーズスーパーで、千葉県産梨フェアを行う予定と聞いていました。
しかし、とても立地条件がよく最適なお店ですが、県産品フェアをやるはずのお店の中には、フェアやっていなかった。
やっていたのは、長野県フェア一色で、店内は全て長野長野長野で埋め尽くされていました。
千葉県産フェアはどこに行ってしまったのか。
同じ頃、すぐ近くの台北ドームでは、台湾プロ野球最強チームを決めるシリーズで、中信ブラザーズが優勝し、優勝監督は阪神タイガースで活躍した平野恵一さんでした。
平野恵一さん率いるブラザーズチームは、今年の3月に90周年を迎えた巨人との親善試合を行っています。
台北ドームは、台湾プロ野球始まって以来の超満員で大活況となりました。
平野監督が台湾一になった頃、すぐ近くの高級デパート内では千葉県産梨フェアが行われていました。
かねてより知事にトップセールス、その後のフォローアップを議会で質問と要望していた私は期待を胸に、4日間毎日昼前と夕方に売り場で梨の売れ行きと品質をチェックしました。
通訳を通して買い物客にインタビューをし、私自身も千葉県産秋満月、新高、そして鳥取県産20世紀梨や韓国産、台湾産梨を購入し、毎日食べ比べと品質チェックをしました。
そして残念ですが、多くの課題を売り場でのインタビューと、私自身が毎日食べたいろいろな種類の梨を食べた結果、多くの問題が見つかりました。
台湾では梨を果物の王様と呼ぶほどの人気商品ですが、売り場には買い物客が少なく、一方、台北ドームでは、人の波が押し寄せていました。
今台湾では、プロ野球ブームが起きています。
東京ドームで残念ながら日本チームは負けてしまいましたが、台湾では野球ドームが熱狂的なファンで埋め尽くされてるのが現実です。
そしてこの台北ドーム、新しいんですけども、その完成式典に台湾ゆかりの世界のホームラン王、王貞治さんが始球式を行い、台湾プロ野球を盛り上げました。
台湾での最初の野球ブームは100年前にさかのぼります。
当時日本の統治下にあった台湾では甲子園を目指し、多くの学校で野球部が作られ、練習に励んでいました。
中でも、嘉義県の嘉義農林学校は日本人監督のもとで猛練習を重ね、強豪校となっていきます。
通称名、嘉農では日本人技術者のもとで農業技術を学び、嘉義県を農業を超えとする基礎を作っていきます。
嘉農の校歌は作詞作曲ともに日本人で、歌い出しに新高山の西沃野千里とあります。
当時の日本一高い山、新高山のふもとに嘉農があり、暗号文ニイタカヤマノボレ1208の元になったんです。
菊池秋雄博士が育成した新高梨もこの山からの由来との説です。
1931年、嘉農は台湾大会で優勝し、念願の甲子園切符を獲得します。
この年には、台湾全土にラジオ放送が本放送が初めて始まり、このラジオから流れる嘉農の甲子園での勝利に、台湾の人々は歓喜します。
念願の甲子園の決勝戦でしたが、エースの呉投手は台湾大会、そして日本への船での長旅、甲子園初戦から連投で疲労困憊の中、試合中に指の爪が割れ、血染めのボールを投げ続けました。
優勝は夢破れ、準優勝。
優勝旗は海を渡れませんでした。
この実話は2014年、KANO 1931海の向こうの甲子園のタイトルで映画化され、台湾、日本で上映されました。
甲子園の決勝戦での血染めのボールといいますと、早稲田実業の王貞治投手も同じで、漫画巨人の星、星飛雄馬対花形充甲子園決勝戦の感動シーンとなりました。
嘉農の野球部は卓越した能力の選手を輩出し、巨人に入団し、盗塁を2年連続首位打者、MVP獲得、阪神に移り、二刀流でノーヒットノーランを達成した呉 昌征選手がいます。
王選手と呉選手呉ともに台湾野球界の宝となっています。
嘉農からは本業の農業分野でも、台湾発展の基盤作りをした多くの卒業生がいます。
嘉農周辺が一大農業地帯となったのは日本人技術者、八田與一氏のダム建設によるかんがい用水路の構築と、嘉農の農業技術がありました。
多くの農産物が生産される中で、梨栽培だけは気温の高い台湾では困難でした。
そこで、鳥取県は梨輸出を始めます。
100年も前の話です。
この梨は、現在の千葉県松戸市と市川市の境にあった地域で偶然に生まれた新大白、のちに名前を変えまして、20世紀と変えると人気に火がつき、鳥取県でも栽培が始まりました。
台湾への輸出品となったのです。
20世紀梨といえば鳥取県、鳥取県といえば20世紀梨となり、台湾の青果店に多く並んでいます。
私も先月、台湾で鳥取県産の20世紀梨を食べました。
久しぶり食べましたが、なぜ千葉県が20世紀梨を栽培しなくなってきたのか。
また、菊池秋雄博士が20世紀に代わる新品質を開発した理由がわかりました。
千葉県産梨は、鳥取県産梨、台湾産梨、韓国産梨よりも遥かに美味しく、台湾で十分に高い評価を受けると確信しました。
今回の梨フェアでは多くの課題が見つかり、この課題を克服しない限り、輸出の成功はありえません。
以前から議会質問時に、茨城県下妻市果樹連合会が行ったベトナムへの105tの梨の輸出成功事例と福島県JA福島さくらのホーチミン市イオンリテール内での梨の販売促進イベントおよび梨輸出の成功事例を挙げてきましたが、上事例ともいきなり成功したわけではありません。
輸出成功の鍵は内堀知事のトップセールス、そしてその後のフォローアップがあり、内堀知事の不可能の反対は可能ではなく、チャレンジだと果敢に問題を克服し、果敢に輸出を推し進めた結果なのです。
千葉県でも今回の台湾フェアで判明した多くの課題を克服し、次回のサツマイモ、来年の梨輸出を成功していただきたいと質問をいたします。
梨の輸出を成功させ、千葉県のブランドを上げる必要な質問です。
質問の資料に、梨を用意いたしました。
新高を親に生まれた新高の欠点を克服した品種にっこりです。
これは袋の中がPプラスという保存袋に入ってて、長期保存できるようになっています。
また、こちらにある王秋は、10月18日、道の駅八千代で私が購入したものです。
その日は台湾で千葉県の梨フェアが行われ、王秋が果肉不良で販売不可となった日です。
知事が11月2日市川のお祭りに足を運んでいただきましたが、そのときに買った王秋も私昨日食べて品質チェックしましたが、八千代産梨、市川産梨ともに、果肉障害は王秋には見られませんでした。
栽培技術、販売管理がしっかりとされていたからです。
そこで、1、梨についての質問一番をいたします。
(1)梨の栽培、販売管理には高い技術が求められますが、後継者不足が最大の課題です。
同じ産地の担い手を確保していくため、栽培管理の省力化や若手生産者への円滑な技術伝承に千葉県はどのように取り組んでいるのか。
(2)市原市では、オリジナル品種碧月を開発しました。
もう素晴らしい梨です。
私も食べましたが、本当に皆さんにお勧めできる梨です。
碧月の親は菊地博士の開発した菊水またこちらのにっこりは菊地博士の開発した新高です。
梨産地では栽培技術が日々進歩し、台湾でも今まで栽培できなかった台湾オリジナル品種が育てられています。
今までは台湾で梨を栽培するには、日本から穂木を輸入し、接ぎ木をして花を咲かせ、実を飾るのが必要でしたが、この台湾オリジナル品種は日本からの穂木の輸入が必要でなくなったんです。
このように梨産地、各地で碧月を始め、数々の品種が開発されています。
日本一の梨生産地である千葉県でも研究開発が必要と思います。
梨産地の維持と発展に向けて千葉県はどのような技術開発に取り組んでいるのでしょうか。
2、農産物の輸出促進について。
台湾輸出を要望する中で、知事のトップセールス、フォローアップに期待をしていましたが、現地で多くの課題を見ました。
どのような戦略、戦術でフェアを行ったのか疑問です。
昨年の知事トップセールスで試食用に選んだ王秋が売り場にはなく、販売量も少なく、価格設定も疑問です。
一番の疑問は品質管理で傷ついた県産梨を競合産地の梨よりも高い価格で売ることは、税金を使って県産品のブランドを傷つけることになります。
一番やってはいけないことです。
(1)流通販売課を販売輸出戦略課に改組した目的およびこれまでの取り組み状況はどうか。
(2)今年の10月に行われた台湾フェアでの課題はどうか。
また今後どのように課題を解決していくのか。
4 、AEDの普及についてです。
ここに本物のAEDを持ってきました。
AEDが一般人でも使用可能になったのは2004年7月からで、今年で丸20年になりました。
私がAED普及活動を始めたのも同じ年の9月からで20年が過ぎました。
節目の今年、AEDメーカーの日本光電はTVドラマ放課後カルテで小学6年生女子が高齢男性をAEDで救命するリアルなシーンに協力し、普及に力を入れています。
さらには小学館とコラボし幼稚園10月11月号の付録親子でAED体験セット紙の組み立てセットでAED学習をと発売しました。
4歳5歳6歳児にもAEDを知ってほしいという願いです。
ここに持ってきました。
音声ガイダンスも本物に近い状況です。
ここで本物とこの紙のAED 4歳5歳6歳用のAEDの音声ガイダンスを聞いていただきたいと思います。
まずこちらが本物の実機です。
※AEDの音声(平均モードです。意識呼吸を確認して下さい。胸を裸にしてAEDの蓋から四角い袋を)
今のが本物の音声ガイダンス。
では、4歳5歳6歳用の紙のAED、これでAEDを学んでもらおうというものです。
同じように、そしてこのボタンを押します。
※AEDの音声(パットを青いシートから剥がして図のように右胸と左脇腹に貼って下さい。体から離れてください。点滅ボタンをしっかりと押してください。)
今聞いていただいたように、本物と音声ガイダンスほとんど同じです。
これが今4歳5歳6歳児AEDを紙のAEDですが親子でAEDを勉強してもらおう。
これに日本光電と小学館が力を入れているところです。
とても紙とは思えない、子供向けと思えない。本の中もとてもリアルにできています。
私がAEDを普及を始めたきっかけは、20年前の2004年8月28日に起こってしまった野球大会での死亡事故です。
ここにそのときの試合のパンフレットを持ってきました。
関東一円から各16チームがエントリーし、ここで試合が行われました。
この試合のとき、私は市川のチームのサポートとして、県立市川南高校のグラウンドで、市川のチームのサポート、試合の運営を行っていました。
このサポート仲間には、県の職員の方が1名いて、この方とは一緒にチームの試合運営を手伝っていました。
この県の職員はその後、部長職になり、この席で私と同じようなこの議場で私の質問に答弁するようになりました。
お互いにびっくりの展開でした。
この方は、このAEDを私が広めるきっかけとなった試合当日に現場にいて、そのことをよく知っている方でした。
市川のチームがホームラン等で勝利し次の試合の準備をしていたときでした。
これはその日の市川のチームの選手が打ったホームランボールこれに大会役員がサインを書き、選手に渡すのですが、第9回千葉大会対吉川とあります。
吉川というのは埼玉のチームです。
その時にですね、隣の船橋市のチームの関係者から連絡が来ました。
内野を守っている子が胸にボールを当て、病院に運ばれた。
そして、その後の連絡では、亡くなってしまったと聞いたのです。
私はどうしてそのようなことが起こったのか、そこから勉強し始めました。
この硬いボールです。
これはプロ野球の選手、高校野球の選手が使う同じ硬さのボールです。
これを中学3年生の子が金属バットで打つと、相当な強い打球になります。
それが胸に当たる。
それで亡くなった。
その日から私はAEDの普及を始めました。
その前に、考え出したのが、じゃあ胸を心臓守ろうじゃないかということで、胸部プロテクターも考えました。
とても丈夫なもので、いいと思いましたが、普及はあまり進みませんでした。
私がこの死亡事故を受けてAEDを広めることをし始めたんですが私の人生は、この中学生の死亡事故で大きく変わりました。
しかし、AEDはこの間20年設置は進みましたが、使用率、救命率は低いままです。
質問1 、AEDの使用率を上げるため、県ではどのような取り組みをしているのか取り組み状況を教えて下さい。
4、河川管理について前回の質問の進捗状況ですが
(1)国分川の堆積土砂撤去の実施状況はどうか。
(2)真間川河口付近の不法係留船、投棄された車やゴミの対策について進捗状況はどうか。
また、不法係留船のうち県外の船はどれだけあるのか。
(3)一宮川水系の竹木伐採の実施状況はどうか。
5、警察施設についてです。
一宮川の水害発生に関係するんですが、
(1)茂原警察署西駐在所の現状はどうか。
(2)昨今、災害が激甚化する中で、県内交番駐在所のうち、災害により災害を受ける可能性のある施設があると思うが、それらの施設の建て替えについてどのように考えているのか。
6、防災対策について。
かつうら海中公園周辺に人気の観光スポットedénがオープンしましたが、観光客や住民の孤立化が懸念されます。
そこで、かつうら海中公園周辺の海や崖に囲まれた地域における災害時の孤立化集落対策について、県はどのように取り組むのか。
以上、答弁を求めます。
答弁(第1回目)
–議長
プリティ長嶋君の質問に対する当局の答弁を求めます。
知事、熊谷俊人君。
–熊谷俊人 知事
千葉県民の声のプリティ長嶋議員のご質問にお答えをいたします。
梨についてお答えいたします。
梨の栽培管理の省力化や技術伝承についてのご質問ですが、県では栽培管理の省力化を図るため常陽の大型防除機など省力機械の導入に対して助成するとともに、民間企業と連携をし、ロボット台車などのICT機器について現地で実演を行い、園地の状況に合った活用方法や機器の改良について検討しているところです。
また熟練生産者の知識や技術を円滑に伝承していくため、現在指導者や若手生産者から意見を聞きながら、初心者向けの栽培管理マニュアルを作成している他、スマートグラスによる遠隔指導の実証に取り組んでいます。
さらに関係団体と連携し、若手生産者や民間企業などが一堂に会するシンポジウムを開催し、効果的な取り組み事例を共有するなど、梨の栽培管理の省力化や技術伝承を進めてまいります。
梨産地の維持発展に向けた技術開発に関するご質問ですが、本県の令和4年における梨の産出額は65億円で全国一位を維持しているものの、後継者不足を背景に、栽培農家数は過去10年で約3割減少しており、梨生産をより魅力あるものとするための技術開発は不可欠です。
県では植え付けから収穫までの期間を短縮でき、管理作業がしやすいよう梨の木を1列に連結するジョイント仕立ての技術を普及していくことに加え、食味に優れ、収量が多く、貯蔵性が良い新品種秋満月の普及を図っているところです。
また現在ICTを活用して、開花や病害虫の発生時期が予測できるアプリを開発している他、今後は食味と品質に優れ、受粉作業が不要な品種の研究開発と同時に管理しやすい栽培技術の開発を進めていくなど梨産地の維持発展に向けて取り組んでまいります。
私からは以上でございます。
他の質問につきましては担当部局長からお答えをいたします。
–議長
農林水産部長 前田敏也君。
–前田敏也 農林水産部長
初めに販売輸出戦略課に改組した目的等についてのご質問でございますが、県では、梨やサツマイモなど千葉の顔となる品目のブランディングをさらに推進するとともに、販売促進、輸出拡大に向けた取り組みを強化するため、流通販売課を販売輸出戦略課へ改組したところです。
特に輸出については、本年5月に策定した千葉県農林水産物輸出活性化取り組み方針に基づき、生産者等による海外への販路開拓の取り組みなどを強化することといたしました。
今年度は新たに輸出に取り組む生産者等を対象に、海外バイヤーとの個別商談時のコンサルティングなど、伴走型支援を行っている他、台湾において、梨やサツマイモ、金目鯛のフェアを実施するとともに、北米地域での取引拡大を見込み、ボストンで実施開催されるシーフードEXPOに出展する予定です。
次に台湾における千葉県フェアについてのご質問ですが、県では当初、台北市内の百貨店3店舗で、秋満月、新高、王秋の試食販売を行う1週間のフェアを計画していたところですが、予定していた数量の確保が困難となったことから、2店舗で3日間の開催に規模を縮小して実施いたしました。
今回のフェアは、昨年度の実績を踏まえて、実証的に取り組んだものであり、限られた生産者での対応に加え、植物検疫で一部不適合があった他、通関時の滞留や一部品種で生理障害が見つかるなど、生産・輸送・販売の各段階において課題が明らかになりました。
今後はこうした課題を検証し、出荷から店頭に並ぶまでの確認を適切に行うことで改善を図るとともに、輸出先の求める品種や収量はもとより、千葉ブランドとして確かな品質が確保できるよう、着実に取り組みを進めてまいります。
以上でございます。
–議長
保健医療担当部長 鈴木貴士君。
–鈴木貴士 保健医療担当部長
私からは、AEDの使用率向上に向けた取り組みについてのご質問にお答えいたします。
千葉県内における令和4年に一般県民がAEDの使用が考えられる患者を目撃した事例のうち実際にAEDを使用した割合は5 %と低く、AEDの設置場所を含む認知度や使用方法の理解が県民へ進んでいないことが課題であると認識しております。
そのため県ではより広範囲かつ多様な対象者に向けて広報活動を展開するため、スポーツ選手とのコラボや、VR技術を活用した体験活動などに長けた民間事業者のノウハウを活用し、ショッピングモールやスポーツイベントでのAED体験等の普及啓発活動を実施しているところです。
引き続き、普及啓発を通じて県民へAEDの認知度や使用方法の浸透を図り、AEDの使用率を向上させ、救える命を救う取り組みを進めてまいります。
以上でございます。
–議長
県土整備部長 四童子隆君。
–四童子隆 県土整備部長
私からは河川管理についてのご質問にお答えします。
まず国分川の堆積土砂撤去等についてのご質問ですが、国分川では河川本来の流下能力を確保するため、これまでに真間川合流点から上流の国分川分水路水門までの約4.3km区間において樹木の伐採を行うとともに、大酒井橋から堀之内橋までの約2.3km区間において堆積土砂撤去を実施しました。
今年度は真間川合流点付近におきまして堆積土砂撤去を行うこととし、令和7年3月末までに完了する見込みとなっております。
次に、真間川河口付近の不法係留対策等についてのご質問ですが、県では、船舶による巡視や河川パトロールのほか、警告看板の設置、不法係留船や放置車両への警告文書の掲示、判明した所有者に対する文書指導に加え、ゴミの一部撤去等を行ってきたところです。
本年10月時点では、不法係留船は令和4年8月時点の78隻から65隻に、放置車両は昨年8月時点の22台から12台に減少しており、また所有者の判明している不法係留船47隻のうち14隻が県外所有者となっております。
引き続き、市川市と連携しながら不法係留船や放置車両等への対策の着実な推進を図るなど、適切な河川環境の維持に努めてまいります。
次に一宮川水系の竹木伐採についてのご質問ですが、一宮川水系では、河川本来の流下能力を確保するため、竹木伐採や堆積土砂撤去を計画的に進めており、今年度は一宮川の長柄町、江本地先や埴生川の長南町、茗荷沢地先などにおきまして、竹木伐採等を行う予定です。
引き続き遵守等により繁茂状況なども確認しながら、竹木伐採等を着実に進め、治水機能の維持に努めてまいります。
以上でございます。
–議長
警察本部長、宮沢忠孝君。
–宮沢忠孝 警察本部長
私からは警察施設についてお答えいたします。
まず、茂原警察署西駐在所の現状に関するご質問ですが、当該駐在所は、令和5年の台風13号により、付近の埴生川が氾濫し、建物が浸水被害を受け、使用できなくなったことから、現在は閉鎖中であり、今後のあり方について検討を行っているところです。
駐在所の閉鎖中は勤務員が最寄りの駐在所を拠点として、各種警察活動を行うとともに、近隣駐在所やパトカーなどと連携し、管内の治安維持に努めております。
次に、交番駐在所の建て替えに関するご質問ですが、県警では、現地建て替えを基本としつつ、地域の治安情勢や人口の推移、今後の開発の見通し、住民からの要望に加え、災害による将来の被害可能性も踏まえ、移転建て替えも視野に入れ、その都度、総合的に判断しております。
引き続き現地の様々な情勢を勘案し、適切に判断してまいりたいと考えております。
以上でございます。
–議長
防災危機管理部長 添谷進君。
–添谷進 防災危機管理部長
災害時の孤立集落対策に関するご質問にお答えをいたします。
かつうら海中公園周辺のような地域では、アクセスルートが限られ、災害時に孤立する可能性が高く、観光地でもあることから、来訪者も考慮した孤立集落対策が重要と認識をしております。
県では今年度、市町村による孤立集落対策を補助する制度を創設し、集落内における備蓄の強化や防災倉庫の整備等支援しているところであり、観光地であることなど、個々の状況に応じた備蓄品の確保等にも対応できるようにしております。
引き続き、市町村と連携し、外部からの救援の途絶に備えた集落内での対応力の強化など地域の実情に応じた孤立集落対策の充実に努めてまいります。
以上でございます。
–議長
プリティ長嶋君。
質問・要望(第2回目)プリティ長嶋 議員
–プリティ長嶋 議員
それぞれの答弁いただきまして、それでは再質と要望を行わせていただきます。
まず梨についてですが、要望と再質です。
答弁中にあった最新テクノロジーを導入しての省力化、民間企業との連携を図り、若手生産者への技術伝承とのことは理解しました。
何よりも求められるのは、後継者不足対策、担い手不足対策です。
どんなに素晴らしい梨を新品種、技法を開発しても、それを引き継ぐ人がいなければ、何もなりません。
より一層の力を入れていただくようお願いいたします。
そして再質の方ですが、新しい栽培技術ジョイント仕立ての話が出ましたが、このジョイント仕立ては、まだ始まって10年ほどしか経ってなく、確実な実績に乏しく、メリットもデメリットもあり、導入に消極的な梨農家さんもいらっしゃいます。
最新の栽培情報の提供が必要だと思います。
ここに持ってきたにっこりは、常温で30日、長期保存で150日、約5ヶ月も持つ品質を保持できるようなってます。
まずはその長期保存方法も栃木県では、実証済みです。
このように、ここに持ってきたにっこりのように、千葉県でも、新品種開発において輸出にも対応でき、さらには貯蔵性に優れた販売期間の長い特性も必要と考えるが、いかがでしょうか。
そして、農産物の輸出促進についてですが、これは再質をいたします。
答弁にあった問題点、私も現場で売り場で確認しました。
特に品質と価格、これは問題あるなと。
香港に梨の輸出をしたときの経験から、これではちょっと問題が多すぎるなと思いました。
それ答弁にあったようなことは、ほんの初期のミスです。
十分にそのミスは事前のチェックで、カバーできたはずなんです。
なぜそれが起こってしまったのか、私には経験上、不思議でしょうがないです。
台湾での梨フェアの現場で4日間味と品質チェックをする中で、販売価格にも疑問を持ちました。
私自身の経験上、台北での他県産梨、台湾産梨との価格の比較で5倍、10倍と高かった。
販売価格について、どうお考えなのか、お聞かせください。
AEDの普及についてこれは要望です。
答弁の普及活動の仕方で、果たして使用率や救命率が上がるのか、大変疑問です。
今まで20年間、メーカーや商社と普及活動をやってきた経験上、また救命の現場、事故現場、バイクの火災事故の現場で救命の救助の経験から、バイスタンダーエフェクト傍観者効果が対策が一番重要だと考えます。
ここに1冊の本を持ってきました。
1964年、昭和39年にニューヨークで起こった若い女性の惨殺事件です。
それをまとめた内容の本です。
キティジェノヴィーズ事件38人の沈黙する目撃者という題です。
もう60年前の事件ですが、未だに答えが出ていません。
救命の現場で起こるこの心理学の研究こそが必要だと思います。
以上、お願いいたします。
そして河川管理についてですが、これは要望です。
私も河川管理の現場に定期的にチェックに入ってますが、国分川については了承しました。不法係留船や車やゴミは増減を繰り返しています。
特にゴミについては大幅に減った時期もありますが、時間が過ぎると、新たなゴミの投棄が起こっています。
何度も使いますが、割れ窓理論です。
スピード感とより強い警告撤去が求められます。
竹木伐採についてもスピード感を持ってやらないと、ひこばえとじょうしが繁茂し、ぐんぐん育ち、川の流れを阻害し水害の元となります。
これはぜひ早めにお願いいたします。
警察施設の要望です。
長柄町にある西駐在所は、この地域で一番低い場所に建てられています。
目の前の川の氾濫で水没してしまいました。
地域住民からは、水害時に駐在の警察官が胸まで水に浸りながら、住民の安全確保、交通車両の誘導など懸命にしていた。
感謝しますと聞きました。
この場所に駐在所を建てた頃には、今のような豪雨被害は想定しなかったはずです。
今後は激甚化する災害を条件に入れて移転を考えるべきと思います。
長く続いている閉鎖で地域住民は不安を感じているところです。
最後の要望、防災対策について。
千葉県の人気観光スポットは、山海崖に囲まれ、囲まれた場所が多く、災害発生で孤立化が懸念されます。
かつうら海中公園付近で孤立化した場合はedénではスペースが狭く、県の海の博物館は広いスペースがありますので、これを避難所として活用するなどの整備が必要だと考えます。
地域住民と観光客の安全確保の役に立つと思うので、ぜひ検討をお願いします。
以上です。
答弁(第2回目)
–議長
農林水産部長 前田敏也君。
–前田敏也 農林水産部長
梨の品種開発における貯蔵性に関するご質問ですが、品種の開発にあたっては、品種選抜の過程において、食味や品質に加えて貯蔵性を評価しておりまして、秋満月は豊水や新高に比べ、貯蔵性に優れ、常温でも1ヶ月程度保存が可能な品種として開発されたものでございます。
さらに今後は、最新の貯蔵技術や施設についても調査し、安定的かつ長期的に出荷できる環境整備についても検討してまいります。
次に、台湾フェアでの梨の販売価格に関するご質問ですが、今回のフェアは出荷できる品種や数量が限られる中、実証的に取り組んだものであり、ご協力いただいた産地の利益を損なわないよう、販売価格が決定されたものでございます。
価格など販売面での課題や、生産、輸送の各段階での課題を検証し、今後の取り組みに生かしてまいります。
以上でございます。
–議長
プリティ長嶋君。
要望(第3回目)プリティ長嶋 議員
プリティ長嶋 議員
私も現場でね、今いただいた部長の答弁のように実感します。
ここで話せない内輪の話もあります。
あまりにも現場ひどかった。
ぜひこれは戦略を練って、戦術を練って次の梨フェスぜひ成功してください。
そして何よりも若手育成が重要です。
どんなに素晴らしい品種でも作る若手がいなければ、どうしようもありません。
なるみ、新王、新碧など、人工授粉のいらない品種、かつ長期保存が可能で、販売期間が長くできる品質改良に取り組んでいただくことをお願いいたします。
そして最後に熊谷知事に。
台湾のオリジナル品種、台湾では十年一剣を磨くとあります。
切磋琢磨のそしてまた妻のです。
この品種を編み出した劉さん。
10年どころか20年かかって、台湾オリジナル品種、日本の穂木に頼らない品種を20年かけて作り出しました。
名前が宝島甘露梨と言います。
以上です。