出張時にタクシーに乗るのは、現地情報を得るため。
駅に降り立つ時には、10分弱の時間で、その土地の何を聞きたいかを明確にしている。
タクシーに乗る前に、質問事項が明確でない時は、出張の目的を話し、有益な話をお聞きしたいとお願いし、いろいろと教えて頂いてきた。
まちを歩き、ヒントを探し、あえてローカルな飲食店や喫茶店に入って、それとなく質問する。
せっかく食事するなら、営業先の方々がよく使っているという飲食店を調べ、そこに行くことにしている。関連する情報が得られ、たまたま相手に会えることもある。
「たまたまお会いできた!」
となるが、こちらは調べて、その店にいるので、まったくの「たまたま」ではない。
でも、先方と食事の話となり、その店の話題が出た場合には、その店に行った私と、その店に私が行くであろうと見込んだ先方との見えない信頼関係の結果の時もある。
先方とそうした話にならない場合でも、事前の調査能力と想像力、タイミングの良さによるところが大きい。
大人の都合で、「たまたま」でなければ、会うことができないということも多い。
不確実な活動だが、ねらって動かなければ、「たまたま」はやってこない。
ゆっくり休んだり、美味しいものを食べたりするのも必要かもしれないが、常に攻めていきたい。
営業先や地域を理解するために、その地の歴史も調べるようにしている。学生時代や高校教諭時代の歴史の研究が役立っている。
警戒されない話題作りにもなっている。
歴史が、現代の私たちの暮らしと結びついていることも発見でき、私にとっては一石二鳥。
歴史だけでなく、まちづくりやその地域の話題のスポットを訪れるのも、その地を知るために大切と考えている。