先週、柏市とふるさと交流都市である青森県つがる市(旧•柏村)に、今年7月に新設された図書館を視察。
これまで、つがる市には市立図書館はなく、図書館計画はありましたが、予算の都合上、実現していませんでした。
市にとっては、商業施設であるイオンモール内に設置することで、用地買収の問題だけでなく、広大な駐車場とその雪かきの費用の負担もなくなったとのこと。
イオンにとっても、近隣市に新しい大型モールができ、人を引きつける力が落ちてきていたそうです。
市民、イオン、つがる市の要望が一致し、短い期間で開設にいたりました。
「この図書館を誇りに思う」という小中学生の声もあり、若者の市内流出にも効果も期待できるとのコメントをお聴きしました。
商業施設に設置したことで、相乗効果も見られる一方で、図書館としての限界も感じました。
図書館のための地盤ではないため、本棚を高く設置することができず、書庫も設置できません。
近隣センターなど分館との連携で、蔵書を保存していくとのことです。
図書館に期待することは、地域によって様々です。
積雪や経済衰退など、地方の深刻な現状も、足を運ぶことで感じます。
実際に観る景色や空気、視察したい事業に関係ない地元の人たちの声、道路のつぎめや人の歩き方など、文字だけでは分からない情報は貴重です。
詳しくは、あらためてご報告致します。