昨日、千葉県第四ブロック議員合同研修会にて、増田寛也さんから「地方創生-現状と課題」のご講演をお聴きしました。
人口が減少と自治体のあり方についてお話をお聴きする中で、ペスト大流行で人口が3分の2に減ってしまったヨーロッパのことを思い出した。
14世紀に流行したペストでは、ヨーロッパ人口の3分の1から3分の2に当たる、約2,000万から3,000万人が死亡したと推定されている。
これにより、農奴が不足し荘園制のあり方に影響を与え、イングランドの穀物栽培では人手の要らない羊の放牧に転換していった。
教科書などでは、農奴や労働者の立場が、相対的に高まったと言われている。
また、文化面や精神面でも影響があり、ルネサンスや宗教改革の素地ができたと、大学で話を聞いたことを思い出す。
さて、現政権は「一億総活躍」とスローガンを掲げ、様々な政策を打ち出している。
これは、労働力が不足することに備え、女性、高齢者、障がいを持った人、LGBT、前科者、外国籍の人といった方々を取り込もうとしている面がある。
人口減少に直面し、多文化共生が進むだろう。
もう一つは、人工知能やロボットの活用だ。
ペストにより、人々の生活や働き方、社会が、大きく変わった。
ペストほど急激ではないが、人口減少を前に、日本社会も変化する。
私たちは、この変化をどのように受け入れていくか。あるいは、これをチャンスと捉え、自分たちで変化を起こしていくことができるか。
そんなことを歴史を振り返りながら考えました。お亡くなりになられた佐久間弘展先生から学んだことも思い出す機会になりました。