柏まちなかカレッジ図書館と地域通貨

まちカレ図書館について語り合う会も3回目。だいぶイメージを共有することができてきました。•特定の建物を持たず、まち全体を図書館と見立てる。
•カフェや商店など協力してくださる場所に本棚をお借りする。
•本だけではなく、情報や労力、時間、気持ちなども貸し借りの対象とする。
•貸し出しシステムとして、地域通貨(通帳型)を導入する。
•つながり、恩、義理人情など、これまでの経済では価値を定量化できなかったものに、注目する。
•まちなか図書館が人と人とのつなかりのハブとなる。

実際に、地域通貨を使ったやり取りの練習をしてみて、運用について考えました。以下6つの使い方に、大きく分類されます。
1 本を借りる、貸す
2 用事や仕事を頼む、頼まれる
3 何かをあげる、もらう
4 何かを教える、教わる
5 話を聴く、聴いてもらう
6 応援する、してもらう(人の紹介、口コミ、味方するなど)

調味料の貸し借り、車の送迎、荷物を運ぶ、掃除、草取りの手伝いなど、現実的な内容も出てきました。
夫婦喧嘩の話を聴き、自分の意見について、「本当にそうだよね」と理解を示してほしい。
たくさん取れた柿をもらってほしい。
囲碁やゲームの相手をしてほしい。
なるほどと思う使い方も出てきました。image

これまでの個人の信用や義理人情などを、地域通貨で積み重ねていくものなのだと感じました。
たとえば、仕事や結婚相手の紹介は、大きなものです。日頃のコミュニケーションや手伝いが積み重なってこそ実現するものです。

私たちの考えている地域通貨は、今の日本円と違って、誰にも同じ価値を持つものではありません。使う相手、もらう相手も選びます。地域通貨(通帳型)の不正問題もあがりましたが、大きな問題にはならないでしょう。

次回は、もう少し詳細をつめて、実現に向けて動き出します。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)