柏市のこれからを話し合う−柏市議会の建設経済委員会

本日の柏市議会建設経済委員会では、
1 緑地の保全(子供の遊び場等の借地状況と保全策)、
2 立地適正化計画(計画の概要と人口減が見込まれる地域へ施策)、
3 柏セントラルグランドデザイン(柏駅前周辺基本構想)、
4 公共交通施策(交通不便地域の公共交通とコミュニティバスルート設定の考え方)
について柏市から報告を求めました。

6月議会の建設経済委員会の話し合いの後、一つひとつの議案だけでなく、柏市のあり方を問うていくべきとの意見が出され、今日のような報告の場がもうけられました。

普段からも議員として、担当部署に説明を求め、意見交換しています。
しかし、議会の委員会として開かれるのは、公開された議論となり、発言は議事録も残ります。

人口減少と高齢化の中、環境保全、防災、インフラや施設の老朽化対策などなも問題は山積みです。
一方で、厳しい決断ができないまま問題を先送りにしてしまう現状もあります。

「誰も置き去りにしない」社会を実現させるために、今、何をすべきか?
自分たちの地域や世代のことだけでなく、30年後、50年後の柏市を見据えた議論が必要です。

1 緑地保全について 
子供の遊び場等の状況と保全策について、柏市から示された。 しかし、「税制上の優遇制度などについて、調査研究を行っていく」というもので、具体的な保全策は示されなかった。 似たような問題は、今後も出てくるだろう。柏市の買取りガイドラインや協定について議論すべき時だ。

2 柏市立地適正化計画
立地適正化計画も交通政策でも、柏市全域について配置するよう修正された反面、財源など実効性は薄くなったのではないか。 高齢化や人口減少が進む未来の自治体経営として、真剣に考えなければならない時に、問題を先送りしてしまっている。

柏アーバンデザインセンターが示した「柏セントラルグランドデザイン−柏駅周辺基本構想」について、市から説明。 私からは、柏市として具体的にどのように協働できるか?、さらに、この構想に示されている内容で、柏市として出来ないことはないか質問したところ、「ない」との答弁を引き出した。

写真は、「柏セントラルグランドデザイン−柏駅周辺基本構想」のマーク。
それぞれ色の違う、8人がハートの中にいます。

柏駅周辺の魅力は、「人」。
多様な人を受け入れ、それぞれが響き合って新しい価値を生み出していく。そんなメッセージが込められているとのこと。

柏市土木部からは、公共交通施策(交通不便地域の公共交通とコミュニティバスルート設定の考え方)の報告。 パブリックコメントや議員の声により、変更されている。一部の意見でしかないと批判されるが、意見を述べる意義は大きいと感じる。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)