まちなかの公園を育てる試み

神戸都心に広がる東遊園地では、今年6月25日から11月6日まで、「URBAN PICNIC」というパークマネジメントの社会実験が行われています。image

市民と行政が協働して、グラウンドを芝生化し、市民の想いのこもった本を寄贈していくアウトドアライブラリーやカフェを設置し、ファーマーズマーケットを開き、公募プログラムを実施し、都心と自然を同時に楽しむ神戸らしいライフスタイルを発信しています。image

東遊園地は、居留地の外国人専用の運動公園として開設された日本初の西洋式運動公園という歴史も持っています。
震災の慰霊モニュメントやルミナリエの最終地点でもあります。image

コミュニティカレッジ•コンソーシアムでお世話になっている神戸モトマチ大学の村上さんたちが中心となって活動されています。
お話をお聴きし、柏市のことも考えることができました。

「稼ぐ公園」と言いながら、公園をチェーン店に貸して、管理を任せ、小銭を稼ぐ社会の流れを危惧しています。
東遊園地の「URBAN PICNIC」は、その流れとは違う、公園のあり方を考えるために、参考にしたい事例です。image

公園など公共施設は、来客数やお金だけでは測れない価値があります。
公園に訪れなくても、素敵な公園があることで心の豊かさや安心が生まれます。image

理念的な話だけではありません。村上さんは、公園によって周辺の不動産価値の上昇を目指すと話してくれました。
BIDや固定資産税の増収分を、公園のために再投資することはできないかなど話し合いました。image

公園は、市民にとって身近な公共施設。公園の管理や運営は、市民と行政が協働しやすいテーマです。

image私が訪れたのは、オリンピック卓球にて男女とも団体でメダルを獲得し、盛り上がっていた日。13時の炎天下にもかかわらず、屋外で卓球に興じる人々を眺めながら、ランチを頂き、アウトドアライブラリーを楽しみました。image

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)