東葛地域にも県立の通信制学校を!-沼南高校と沼南高柳高校の統合(千葉県議会一般質問2025/12/02)

千葉県議会での質問を紹介していきます。

本年5月に、沼南高校と沼南高柳高校の統合(案)が公表され、パブリックコメントなどを経て10月に決定されたところです。

沼南高校は、私もかつて一緒に水路の生態調査を行ったり、農業体験でご一緒させていただくなど、地域と連携した学びを実践されてこられました。また、部活動でも活躍が見られます。

染井入落の豊かな環境を子どもたちの世代にも伝えたい

一方で、県立学校の統合を検討することは、県内の人口動態などを踏まえ、避けられないことも理解しています。

統合するからには、今日の高校に求められるニーズを踏まえ、生徒の成長のため、地域のため、これからの社会のためになる素晴らしい学校になってほしいと願っています。

昨年の2024年2月の私の一般質問にて、通信制高校を千葉市にある千葉大宮高校だけでなく、東葛地域にも設置するよう要望いたしました。

【速報】本日の千葉県議会 ー 山下洋輔議員(立憲民主)の一般質問 2024年2月26日午後1

この統合される高校には、通信制と定時制が併設されると聞いていますが、これまで両校で培われてきた学びを引き継ぐことを考えていただきたいと思い、議会では以下の質問をしました。

沼南高校と沼南高柳高校の統合に向けて、どのような意見があったのか。また、県教育委員会ではどのように対応していくのか。

教育庁から、以下の答弁を引き出すことができました。

〇県民説明会やパブリックコメントでは、「沼南高校を小規模校として存続してほしい」という意見があった一方、「地域と連携した学びや温かい校風を継承してほしい」「生徒一人一人が無理なく学べる学校づくりを進めてほしい」などの要望があったところ。

〇県教育委員会では、今後、統合校の教員等で構成する統合準備室を設置し、新しい校名や制服などのほか、教育課程や学校行事等の検討を進める。

〇新たな教育課程は、現在、実践している健康スポーツコースや芸術コースなどの特徴ある授業や地域と連携した学びなども踏まえるとともに、定時制と通信制を併置することを、効果的に活かせるよう検討を進めていく。

統合校には、午前部・午後部からなる。定時制の課程と通信制の課程を合わせて設置し、相互に履修を可能とすることで、生徒1人1人の生活スタイルや学習ニーズに合わせて学ぶことのできる学校作りを進めていくという答弁も得られ、これまで柏市議会時代から提案してきた東葛地域にも公立の通信制学校を設置することに向けて、大きく前進させることができました。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)