【速報】本日の千葉県議会 ー 宍倉登議員(自民党)の一般質問 2025年12月2日午後2

千葉県議会をいち早くお伝えいたします。
※複数人体制でチェックしてはいますが、できるだけ早く、皆様に議会での議論をお届けしたいと文字起こしをしているため、誤字などもあります。ご容赦いただき、各自、ご確認ください。

 

本日(2025/12/2)午後2人目の代表質問は、自民党の宍倉登 議員でした。

質問項目

  1. 幕張新都心について
  2. 千葉港について
  3. 花見川区の治安情勢について
  4. 縄文貝塚について
  5. 環境問題について
  6. 県立高校について
  7. その他

 

議会質問・答弁の書き起こし全文


質問(第1回目)宍倉登 議員


–宍倉登 議員
千葉市花見川区選出、自民党の宍倉登でございます。
通告順に従いまして、質問いたします。執行部の皆様のわかりやすいご答弁をお願いを申し上げます。
私事、この度今議会において、議員在職30年の表彰を受けさせていただきました。
ありがとうございます。事務局の皆様から30年の表彰を知らされたときに、そのときに振り返ってみて、長かったなという。感慨を覚えました。私が県議会へ初挑戦したときは平成7年1995年でありました。当時は東西冷戦の終結バブル経済の周年、周辺から3年、4年後のことであります。
国内では1月17日に阪神淡路大震災そして3月20日には地下鉄サリン事件と経済社会が大混乱の年でありました。
当時の公約は、県、市の協調で新しい千葉県をと訴えてまいりました。今回も、初心に帰って、限られた資源予算を有効に活用するため、連携の大切さを訴えてまいりたいと思います。
私のように、政令市選出の県議会議員は、その制度上、権限が限られております。医療福祉義務教育都市基盤整備などは、政令指定都市の権限が多いので、県警察や水道行政港湾行政県立学校以外の問題については、それらは市に移管されていると度々聞かされました。
しかし政治や行政は、現在の課題を的確に処理していくだけではなく、想像力を培い、将来像を示していくことが大切ではないかと思います。
今後、発展の可能性が大きい道府県は、北海道、首都圏、関西圏、福岡であると思います。
その中でも本県は、首都圏で最も重要な役割を果たせるものと感じております。
熊谷知事の創造性、想像力に期待を申し上げたいと思います。

それではまず、幕張新都心について伺います。
千葉市幕張新都心は30年以上にわたり、千葉県と千葉市が連携しながら、発展を遂げてきた地域であり、幕張メッセを初め、教育研究施設や商業施設、幕張βうんの整備、さらには東京オリンピックパラリンピックの問題により、開催により、国内外から多くの人々を引きつける経済活動と観光の中心地として、地位を確立してきました。
令和5年3月には、幕張新都心発展への大きな転換点となる。幕張豊科駅が開業し、また、今年に入ってからはマリンスタジアムの再整備やRTD市場のスタジアムが計画されるなど、スポーツや国際イベントの開催拠点としての期待も高まっています。
現在、県企業庁の事業収束に伴い、幕張新都心のまちづくりは、千葉市が主体となっているところですが、今後も千葉県と千葉市の連携を通じてこそ、持続可能な都市として更なる進化を遂げることができると考えております。
このような中、千葉市では、令和4年8月に策定した幕張新都心まちづくり将来構想を、実現するため、幕張新都心まちづくり基本方針の策定に着手したところであり、県も千葉市としっかり連携し、将来のまち作りに取り組んでいくことが、千葉市ひいては千葉県全体の発展に繋がるものと考えています。

そこで伺います。
幕張新都心の更なる発展に向け、県はどのように千葉市と連携をしているのか。

次に、千葉港について伺います。
千葉港は、外環道東関道京葉道路、圏央道などの交通網の中心に位置していることから、混雑する都心を通ることなく、関東各地へのアクセスが可能であり、圏央道は、令和8年度の開通に向け、第松尾横芝け横芝間の整備が進められ、新湾岸道路は計画の具体化に向けて検討を進められています。
これらの道路整備が進展した際には、千葉港への道路アクセスが飛躍的に向上することが期待されます。
また、鉄道では、京葉臨海鉄道が千葉南部の京葉臨海工業地帯を縦断しており、工業地帯の物流を担っております。
さらに、空の玄関口である成田国際空港では、2029年の第2の開港を目指し、滑走路の新設や延伸などが進められ、空港周辺では物流や産業の拠点形成が図られています。
このように、千葉港は陸海区の結節点であり、更なる道路道路アクセスの向上や、空港との連携も見込まれており、本県の物流拠点として成長することが期待されています。
先ほど申し上げました新湾岸道路については、概略ルートや構造の検討に向けて、の準備が国交省により進められているため、今の段階から千葉港の機能強化を図るとともに、ポートセールスなど利用促進の取り組みを積極的に行っていく必要があると考えます。

そこで伺います。
千葉港の更なる利用促進のため、どのような取り組みを行っているのか。

また、近年湯貨物輸送において、従来主流であったトラックによる陸上輸送から、環境負荷が比較的小さく、かつ大量輸送が可能となる船舶による海上輸送への転換、いわゆるモーダルシフトが進展しており、モーダルシフトの推進はとても重要な取り組みと考えます。
この取り組みは、地球温暖化対策に有効なだけではなく、物流の2024年問題のトラックドライバー不足の解消や、長時間労働を強いられる労働環境の改善、交通量の減少による道路混雑の緩和など、様々な社会問題の解決の一つとして大変期待されております。
千葉港においても、貨物を積んだトラックやシャーシを輸送する。ロールをロール老老線が就航しており、同路線を最大限に活用することで、モーダルシフトを積極的に推進すべきと考えています。

そこで伺います。
千葉港千葉中央地区において、同路線の利用拡大に向け、どのような整備を行っているのか伺います。

次に、私の地元である千葉市花見川区の治安情勢について伺います。
花見川区は千葉西警察署と千葉北警察署が管轄しており、両警察署による地域住民と共共同した活動により、我々住民の安全安心の生活を守っていただいております。
一方で、県内の治安情勢は昨年、凶悪犯罪が連続発生した他、令和7年上半期の特殊詐欺の被害額は過去最高でありました。
また、知事部局において実施した令和6年度県政に関する世論調査によれば、県民の治安に対する意識と警察に求めることに関する質問で、地域の犯罪発生状況は多くなったと感じるとの回答が、令和4年度の調査と比較して約2倍に増えるなど、県民の治安体感治安は悪化しているものと言えます。
とりわけ、昨年中の花見川区における特殊詐欺の発生件数と、被害額が千葉市6区の中で最多である他、交通事故の発生件数も中央区について2番目に多いと伺っています。

そこで伺います。
花見川区の犯罪発生状況と検挙状況はどうか伺います。

私は長年千葉市にあります加曽利貝塚の友の会に入会しておりますが、千葉県は全国都道府県の中で、縄文時代の貝塚の数が最も多く、また国指定史跡に指定された貝塚も全国最多てあることから、縄文貝塚は千葉県の歴史文化を象徴する、非常に価値の高い遺跡群であると思います。
特に、加曽利貝塚は縄文時代の貝塚で唯一の国の特別史跡であり、日本を代表する遺跡です。
かつて加曽利貝塚の保存に尽力した。武田宗久先生の言葉に、昔の人々の生活や社会を知ることにより、それがどう変化し、どこへ向かうのかを知って初めて未来の予測を立てることができる。
考古学は未来への学問だとあります。つまり、過去を知ることは未来を知ることであり、千葉県の未来を見るためには、県民のアイデンティティの一部を形成する。縄文貝塚を活用すべきであると考えます。

そこで伺います。
縄文貝塚の活用について県として積極的に取り組むべきと考えるかどうか伺います。

また、近年では日本の食文化のルーツが縄文時代にあるとの説もあり、食文化の観点からも、縄文文化が注目されております。
私は、加曽利貝塚友の会の行事に参加して、イボキサゴという巻貝と一緒に煮たイノシシの肉を食させてもらったところ、海の出汁で木の実野菜、魚等を煮た現代の寄せ鍋と、同じであると感じました。
日本料理が世界で認められているのは、だし文化が評価されているためであり、海の出汁を使う。縄文文化は日本食の原点であると感じております。日本文化を世界に広げるためには、千葉県の縄文貝塚において、食文化を研究し、発信すべきであり、県としても良問時代の食文化をもっとアピールすべきではないかと思っているところです。

そこで伺います。
県内の縄文貝塚の魅力を発信するために、縄文時代の食文化に着目すべきと考えるがどうか伺います。

次に、環境問題について伺います。
日本のエネルギー需給構造については、現在、世界の石油や天然ガスなどの化石燃料に大きく依存している状況にあり、これらのほとんど外国からの輸入に頼っていることから、エネルギー需給構造の脆弱性が日本における課題の一つになっています。
こうした課題を解決。また貿易収支に深刻な影響を与えており、30年前には原油や天然ガスなどの鉱物性燃料の輸入額が約5兆円であったものが、2023年では5倍の約26兆円にまで増加しています。
これは自動車、半導体製造装置などの輸出データ金額に相当するものであり、我が国の経済構造においても大きな課題となっています。
こうした課題を解決するためには、エネルギーの自給率を高めることが重要であり、再生可能エネルギーの導入を拡大していくことが必要不可欠です。
政府は令和7年2月に、エネルギーの安定供給、経済成長、そして脱炭素を同時に実現するため、第7次エネルギー基本計画を策定し、再生可能エネルギーを主力電源として最大限導入する方針を掲げました。また県においても、千葉県地球温暖化対策実行計画に基づき、地域の特性を生かした再生可能エネルギーの導入拡大に取り組んでいると承知しています。

そこで伺います。
県内における再生可能エネルギーの導入目標と現状はどうか。

一方で、再送、再生可能エネルギーの主力となっている太陽光発電設備については、近年、北海道釧路市や本県鴨川市においても見られるように、山林の大規模開発などにより、地域と共生した導入がなされていないとの指摘があるところです。
また太陽光パネルは、そのほとんどが外国製であることから、日本の産業振興に繋がらないという問題も指摘されています。この点について、次世代型太陽電池であるペロブスカイト太陽電池は、これらの問題を解決できる有望な技術として注目されています。
ペロブスカイト太陽電池は、主要な原料として本県の特産である。ヨウ素が使用されていることに加え、日本発の技術であり、軽量で、柔軟であるという特徴から、従来設置が難しかった都市部の建物の屋根やビルの壁面に設置することができるため、自然豊かな環境に影響を与えずに再生可能エネルギーの導入を進めることができます。
さらに電力が必要な都市部で発電できるため、勝敗前の効率も非常に良いと考えられます。
この技術は今後、普及拡大することが期待されており、千葉県としても、普及に積極的に取り組むべきと考えます。県はこのペロブスカイト太陽電池の普及拡大に向けて、本年6月議会において、県有施設への率先導入を行う事業を予算計上し、9月議会においては、設置する施設等の検討を進めていると答弁されたところです。

そこで伺います。
次世代型太陽電池疎通先導率先導入モデル事業の検討状況はどうか伺います。

次に、県立高校について伺います。
先日、文教常任委員会の県外調査で、秋田県立男鹿海洋高校という水産高校を視察してきました。
その高校では、地元の大橋と連携して遠隔地からの生徒募集を行いながら、水産業など海の仕事の担い手育成に取り組んでおり、授業の様子や施設などについて説明を受けたところです。
水産業に限らず、人口減少社会が本格的に到来する中、様々な分野や産業で、人材不足が危惧されています。
こうした中にあって、県立高校には、人材育成に向けて、これまで以上にその役割が期待されております。来年度から私学の授業料無償化にの動きがある中で、県立高校離れが心配されますが、将来の地域や産業を担う人材育成にこれまで以上に取り組んでいただきたいと思います。

そこで伺います。
県立高校では、地域に必要とされる人材を育成するため、どのように取り組んでいるのか伺います。

また、県立高校で、その人材育成の大きな役割を担っているのが職業系専門高校であると思います。視察した男鹿海洋高校では、海の仕事の学びのため、施設や設備が大変充実しており、説明を聞きますと、民間企業である日本郵政が秋田県と協定を結び、学校施設を活用して、研修施設を運営しているとのことでした。
工業や農業などの専門学科の学びに施設や設備が必要となると思いますが、より実践的な企業等のニーズに合った学びを取り入れていくためには、民間団体や様々な団体と連携をして、学びの場を確保していくことも必要だと思います。

そこで伺います。
職業系専門学科の魅力向上を図るため、民間との連携を強化しているべきと思うがどうか伺います。

以上で1回目の質問を終わります。執行部のご答弁よろしくお願いします。


答弁(第1回目)


–議長
宍倉登くんの質問に対する当局の答弁を求めます。知事熊谷俊人君。

–熊谷俊人 知事
自民党の宍倉登議員のご質問にお答えをいたします。

まず幕張新都心の発展に向けた千葉市との連携についてのご質問にお答えをいたします。
これまで県と千葉市は県市間の幅広い情報共有と総合的な協議の場として設置をした。
元気な幕張新都心をつくる県市連絡会議など、様々な機会を活用し、企業立地の促進やまちの賑わい作りなど幕張新都心の価値向上に連携して取り組んできました。まちびらきから30年余りが経過した幕張新都心が、今後も県経済の牽引役としてさらに発展し続けていくためには、AIなどのデジタル技術の進展や経済のグローバル化、SDGsへの関心の高まりといった社会情勢の変化を捉えて、企業の誘致や投資を呼び込むことが重要と認識をしているところです。
県としても変わり豊科駅の開業やマリンスタジアムの再整備など新たな動きが進む中、こうした変化を捉えて、幕張新都心の価値の向上を図り、ひいては県全体の活性化に繋がるよう、引き続き医師会と連携をして取り組んでまいります。

次に環境問題についてお答えをいたします。
次世代型太陽電池率先導入モデル事業に関するご質問ですが、次世代型太陽電池であるペロブスカイト太陽電池は、軽量で柔軟な特性を持つことから、従来導入が難しかった箇所への設置が可能であり、モデル事業としては県内施設への横展開が可能で、先導的事例となるよう、県として象徴的な意義を持つ施設や教育などの付加価値がある施設への導入について検討を行っています。
現在製品の供給体制が整っていないことや、設置や施工に関するガイドラインが国から示されていないことから、まずは実証的なモデル事業として、兼本庁舎20階レストラン黎明内に内窓式のペロブスカイト太陽電池を来年度に設置できるよう取り組みを進めています。
引き続きモデル事業として効果的な設置場所や方法の検討を行い、本庁舎以外の設置についても取り組みを進め、この事業を契機として再生可能エネルギーの一層の普及拡大に繋げてまいります。

私からは以上でございます。他の質問につきましては担当部局長からお答えをいたします。

–議長
県土整備部長 四童子隆君

–四童子隆 県土整備部長
千葉港の更なる利用促進についてのご質問ですが、千葉港では、貨物需要増大に伴う船舶の大型化への対応や、荷役の効率化に向けた埠頭再編整備を進めるとともに、コンテナターミナルを利用する荷主向けの助成制度の充実を図るなど、利用促進に向け、ハードソフト両面の取り組みを行っているところです。
また本年11月には、荷主企業や物流事業者、船会社などを対象に、これらの取り組みを含む千葉港の魅力を紹介し、商談の機会を提供する千葉港ポートセミナーを開催するなど、利用促進に向けて積極的に広報活動に取り組んでいるところです。
令和8年度に予定されている県央道の全線開通や、計画の具体化が進む新湾岸道路など、千葉港を取り巻く環境が大きく変化していることから、引き続き港湾利用者からの要望を伺いながら、利用促進に向けた取り組みを推進してまいります。

次に、路線の利用拡大についてのご質問ですが、国内物流においては、陸上輸送から海上輸送へのモーダルシフトの進展に伴い、老老線による輸送需要が高まっていることなどから、船舶の大型化が進んでいます。
現在、千葉千葉中央地区では、関西方面との間に就航している路線の大型化に対応するため、国の直轄事業によりずっとD岸壁の水深を深くする改良工事を実施しており、今後、県において輸送貨物の置き場となるのぞみ場の整備を行う予定です。
港湾利用者からも、これら施設の早期の供用開始が求められていることから、引き続き国や関係機関等と調整を図り、令和9年度の利用開始を目指し整備を進めてまいります。

以上でございます。

–議長
警察本部長青山鮎子君

–青山彩子 警察本部長
私からは、花見川区の犯罪発生状況と検挙状況についてお答えいたします。
令和6年中における花見川区の刑法犯認知件数は1020件であり、その内73.5%である750件を窃盗犯が占めております。また、検挙件数は323件であり、そのうち64.7%である209件を、窃盗犯が占めているところです。

その他特殊詐欺については認知件数が33件、被害額は約1億7500万円であり、検挙件数は12件となっております。以上でございます。

–議長
教育長 杉野可愛君

–杉野可愛 教育長
まず縄文貝塚の活用についてのご質問ですが、
特別史跡加曽利貝塚を始めとする多くの縄文貝塚は、三方を海に囲まれた千葉県の豊かさを象徴する貴重な財産であり、地域活性化等に向けて積極的に活用する必要があると認識しています。
県教育委員会では、県内の重要貝塚の一つである夷隅市新田の貝塚の発掘調査や、商業施設において地元で出土した縄文土器等の展示を行うとともに、市町村が行う縄文貝塚の調査や史跡整備に対する助言を行っているところです。
今後は県と市町村が相互に連携し、縄文貝塚の意義と魅力について調査研究を行い、郷土愛の醸成や地域活性化等に繋がるよう、県内が一体と成って貝塚のブランドイメージ向上に努めてまいります。次に、縄文時代の食文化についてのご質問ですが、県内各地の縄文貝塚では、地域ごとに異なる海や魚獣の骨が大量に出土しており、その種類や数量を詳細に分析することで、当時の食生活の豊かさの一端を知ることができます。
その分析結果から、縄文時代には四季折々の自然の恵みを生かした食材を使っていた他、和食の原点と言われている海などのだしによるうまみを活用していたことが明らかになっています。
県教育委員会としては、貝塚の所在する市町村と連携しながら、地域色豊かな縄文時代の食文化の調査研究をさらに進め、縄文貝塚の魅力の一つとして積極的に発信してまいります。

次に、職業人材の育成についてのご質問ですが、
県教育委員会では、社会の変化や地域のニーズを踏まえ、キャリア教育や職業教育の充実を図るとともに、職業系専門学科における学びの魅力向上や、普通科高校に工業基礎や医療福祉などのコース設置を進めてきたところです。
さらに、本年10月に策定した県立高校改革推進プラン第二次実施プログラムにおいて、工業系高校では、生徒の多様な興味や関心に対応できるよう、学科の再構成を行うとともに、水産系高校では地域の特性を生かした水産教育の充実に取り組むこととしています。
引き続き専門学科等の魅力を伝えるため、小中学生向けの体験授業や、様々な広報活動を行うとともに、各高校の特色ある学びをさらに充実させることで、職業人材の育成に努めてまいります。

最後に、県立高校における民間との連携についてのご質問ですが、
近年の産業構造の変化やデジタル技術の進化などにより、企業等から求められる人材は変化しており、就職後に必要となる知識や技術を踏まえた実践的な学びを取り入れていくことは重要と認識しています。
県教育委員会では、工業や農業、福祉の専門学科の拠点校に、企業や大学等と連携を図るためのコンソーシアムを設置し、出前授業や共同研究の他、産業界に求められる人材に関する情報交換等を実施しています。
また、第2次実施プログラムでは、工業高校の生徒が学校での学びに加え、地元企業での実習により実践的な技術技能を身につけることができるデュアルシステムを取り入れることとしており、民間と連携した取り組みをさらに推進してまいります。
以上でございます。

–議長
環境生活部長井上容子君

–井上容子 環境生活部長
再生可能エネルギーの導入目標と現状についてのご質問ですが、
2050年カーボンニュートラルの実現に向けては、再生可能エネルギーの主力電源化が不可欠であることから、本県においても、千葉県地球温暖化対策実行計画等に基づき、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの導入促進を図っています。
計画では、県内における再生可能エネルギーの導入比率について2030年度に27%とすることを目標としており、基準年度の2013年度には1.1%であったところ、2024年度には17.6%となっています。今後も、県民、事業者、市町村など様々な主体と連携しながら、本県の地域特性を生かした再生可能エネルギーの導入拡大に向けた取り組みを進めてまいります。

以上でございます。

–議長
宍倉登君。


質問・要望(第2回目)宍倉登 議員


–宍倉登 議員
ご答弁ありがとうございました。
それではいくつか要望と再質問をさせていただきます。まず幕張新都心について要望いたします。
社会情勢の変化を捉えながら、千葉市としっかりと連携して、幕張新都心の価値向上に取り組むとのことですが、今後も千葉県経済の牽引役のみならず、首都圏をリードするまちとして発展していくためには、県が千葉市をサポートしていくことが重要と考えます。
また、新都心で創出された賑わいを県庁所在地である千葉都心中央区を始めとした千葉市全体に波及させるためにも、都市モノレールなどの公共交通機関による円滑なアクセスも欠かせないと思いますので、引き続き研修の連携をさらに深めるよう要望いたします。

次に、千葉港について新聞記事によりますと、先般、都内で開催された千葉小ポートセミナーの交流会に参加された熊谷知事は、港湾は県の重要な政策と位置付けている。千葉港の活用について期待することを聞かしてほしいと呼びかけられたとのことで、今後もとのことでありますので、今後も東京いや、横浜港に負けないような魅力のある千葉港作り、千葉港の整備を進めていただきたいと思います。

続いて花見川区の治安情勢について再質問です。
先ほど青山県警本部長から、花見川区の治安情勢について答弁いただき、全体的には窃盗犯事案が多く、特殊詐欺についても被害が大きいことがわかりました。また、私は令和4年と令和6年の県議会において、千葉市の行政区ごとのに、警察署を設置する住民サービス向上の観点から、花見川警察署の新設を要望させていただいております。
行政区ごとに警察署があることが、行政と警察のあるべき形だと考えております。この声は実際に地元住民からも同様に要望する声が届いているところです。

そこで伺います。
花見川警察署の新設に向けた現在の検討状況はどうか伺います。

次に、縄文貝塚について要望します。
現在、千葉市は、加曽利貝塚の新博物館を令和12年度の開館に向けて整備を進めていると聞いています。
県としても、千葉市と連携し、特別史跡である加曽利貝塚の魅力向上に努め、さらには、過去から未来に繋がる縄文貝塚全体のブランド化に関する取り組みを推進していただくことを要望いたします。

環境問題についても要望です。
再生可能エネルギーの導入については、これまで現在大規模な太陽光発電事業については、地域との共生がより厳しく求められる。状況にあるため、今後はこれまでのように導入量が増加していくことは難しいと思います。
ペロブスカイト太陽電池は、地域との共生という課題を解決できる、非常に有望な技術であり、また普及が進むことにより、将来的には要素関連の産業振興にも繋がっていくことも期待されます。県におかれましては、今後もペロブスカイト太陽電池の普及拡大に向けて、一層の取り組みを進めていただくことを要望いたします。

次に県立高校と民間との連携についてですが、視察した男鹿海洋高校では、民間企業が運営する研修施設を利用して実践的な学びを行っておりました。
本県においても、民間との連携を一層深め、専門学科等の魅力向上と、施設設備の充実を図り、引き続き地域や社会のニーズに応える人材育成に努めていただきたいと思います。

以上で2回目の質問と要望を終わります。


答弁(第2回目)


–議長
警察本部長 青山彩子君

–青山彩子 警察本部長
花見川、警察署新設に向けた検討状況に関するご質問ですが、
警察署の新設については、管轄地域の面積人口、治安情勢等も踏まえ、総合的に判断してきたところですが、今後の人口動態や警察署新設に伴う職員の確保といった面を考慮すると、現状において検察所を新設することは困難と考えております。
県警では、治安情勢等を踏まえた警察官の配置見直し自動車警ら隊を初めとする県本部執行隊による応援などの複合的な取り組みにより、地域の治安維持に支障が生じることのないよう、万全を期してまいります。

以上でございます。

–議長
宍倉登君。


要望(第3回目)宍倉登 議員


–宍倉登 議員
最後に要望です。
犯罪の対応はまさに多様化複雑化している状況にありますので、防犯カメラ、ドライブレコーダーの画像等の解析の高度化といった科学技術を活用して、検挙率の向上を図っていただきたいと思います。
さらに、警察署の新設については、治安情勢等を踏まえ、総合的に判断されていると答弁いただきましたが、治安面と市民生活の利便性といった面から、千葉市の行政区ごとに警察署が設置することにより、効率的な業務運営が期待されますので、花見川警察署の新設に向けた検討を押していただくことを強く要望いたします。

以上で質問を終わります。

以上をもって、本日の日程は終了しました。明日3日は定刻より会議を開きます。これにて散会します。