【速報】本日の千葉県議会 ー 木名瀬訓光議員(自民党)の一般質問 2025年12月1日午前1

千葉県議会をいち早くお伝えいたします。
※複数人体制でチェックしてはいますが、できるだけ早く、皆様に議会での議論をお届けしたいと文字起こしをしているため、誤字などもあります。ご容赦いただき、各自、ご確認ください。

 

本日(2025/12/1)午前1人目の代表質問は、自民党の木名瀬訓光議員でした。

質問項目

  1. 青少年相談員について
  2. 環境にやさしい農業について
  3. 「ちばの醤油グルメフェア2025」について
  4. 水害時における災害対応について
  5. 消防団について
  6. 自動車ヤード対策について
  7. 県立学校の老朽化対策について
  8. 野田市周辺の道路問題について
  9. その他

 

議会質問・答弁の書き起こし全文


質問(第1回目)木名瀬訓光 議員


–木名瀬訓光 議員
皆さんおはようございます。
野田市選出、自由民主党、木名瀬訓光でございます。
本定例県議会において、登壇の機会を与えてくださいました会派の先輩、同僚議員の皆様に心から感謝申し上げます。
本日は、地元より木名瀬庄司支部長を初め、自民党の支部の皆様、また、平井正数議員市議会議員を初め、政界の皆様が来る予定ですが、今バスが交通渋滞で遅れてますので、後で着くと思いますそれでは通告に従い質問させていただきます。

初めに、青少年相談員について質問します。
本県の青少年相談員制度は、地域社会における青少年健全育成活動の積極的な推進を図ることを目的に、昭和38年に発足し、以来60年以上の長きにわたって続いている大変歴史のある制度であり、これまでの延べ9万人以上の方が相談員として、地域の特色を生かした様々な青少年健全育成活動に取り組まれてきました。
私も相談員としてスポーツや野外活動などで子供たちと触れ合いながら、24年間活動し、その間、県連絡協議会会長を9年務め、現在は県連の顧問という立場で、相談員活動に関わっているところです。
さて、今年4月から令和10年3月までの3年間を任期とする第22期青少年相談員の活動がスタートしました。
新たに相談員になられた皆様のご活躍を心から期待しているところですが、今年の2月の議会において、近年の相談員の委嘱状況について質問したところ、定数の確保が難しくなってきているとのことでした。
私も各地域の関係者から、少子化や地域の繋がりの希薄化といった社会環境の変化により、青少年相談員の確保に苦労されているとの話を聞いているところであり、今年4月から任期がスタートした第22期青少年相談員の離職状況についても大変気になるところです。

そこで伺います。
第22期青少年相談員の離職状況はどうか。また、青少年相談員の確保に向けて、県はどのように取り組んでいるのか。

これまで多くの相談員が地域における青少年健全育成のリーダーとして、青少年の健やかな成長を支えてきました。
相談員の活動内容は、スポーツやキャンプ等の野外活動文化活動を通じた体験学習の企画や運営、青少年の健全育成の9啓発等、多岐にわたりますが、本県の青少年の健やかな成長は、これまでの相談員1人1人の熱意により支えられてきたと言っても過言ではありません。
相談員の活動をより一層充実させていくためには、人材の確保だけではなく、相談員1人1人の資質向上を図っていくことも重要であると考えます。

そこで伺います。
青少年相談員の資質向上のため、県はどのように取り組んでいるのか。

次に、環境にやさしい農業について伺います。
本県は、首都圏に位置しながら、豊かな自然と温暖な気候に恵まれ、平野部や丘陵地域自治体など多様な地域の特色を生かした様々な農業が盛んに展開されている。日本有数の有数の農業県です。
しかし、近年、環境問題や気候変動、そして食料安全保障の観点から、農業のあり方を見直し、持続可能な農業に向けた取り組みが求められているところです。持続可能な農業の実現には、生産性の向上に加えて、化学合成農薬や化学肥料の削減、温室効果ガスの削減などの視点から、環境にやさしい農業へ向けた取り組みも求められています。
国においても、令和3年に持続可能な農業と食料生産を推進し、環境負荷を削減することを目的としたみどりの食料システム戦略を策定し、その中で化学合成農薬や化学肥料の削減有機農業の拡大温室効果ガスの削減などが目標として掲げられています。
本県では、環境保全と食の安心安全に配慮した県独自の認証制度である千葉エコ農産物を平成14年にスタートさせるなど、かねてから環境に優しい。農業の推進に力を入れているところですが、その進捗が気になるところです。

そこで伺います。環境に優しい農業の推進に関する取り組み状況は、成果はどうか。
また、私の地元の雑誌では、平成21年から植物活力剤の効果がある玄米黒酢を稲に与えて育てる黒酢米の生産が行われています。
この黒酢米は通常と比べ、化学合成農薬や化学肥料のを半分以下に減らして栽培されるため、環境に優しい農業の取り組みとして、現在、県から千葉エコ農産物の認知症を受け、地元中心に販売されている他、野田市の小・中学校の学校給食としても提供されています。
しかし、一方では、農業者の方から、近年の温暖化の影響により、これまでと同じ品種や栽培方法では、収穫量の確保や安定した生産をすることが難しくなってきたとの声を聞いているところです。

そこで伺います。農業者が千葉エコ農産物を生産を継続していけるよう県はどのように取り組んでいくのか。

次に、ちばの醤油グルメフェア2025について伺います。
いうまでもありませんが、私の地元の野田市は、大豆や塩などの原料の確保や、製品の輸送に便利な利根川や江戸川の水位に恵まれていたことから、江戸時代以来、しょうゆ造りが盛んな土地であり、現在では誰もが知る商品の街となっています。
野田の他にも、銚子や各地域で所有作りが盛んに行われている。本県は、日本一のしょうゆの生産県であり、改めてしょうゆを地域の資源として捉え、様々な分野で活用することは、地域活性化を図る上で、まだまだ多くの可能性を秘めているのではないかと考えます。
また、農林水産業の振興を図る上では、地元の農林水産物の魅力を多くの方々に知っているいただくことが重要ですが、PRに際しては、日本人の食生活に欠かすことのできない醤油と合わせて地元食材を紹介することができ、より多彩な食材の魅力を伝えることができるのではないでしょうか?
県では、去る10月1日から11月16日まで千葉県の醤油と県産食材を使った醤油グルメを味わっていただく千葉醤油グルメフェアを県内の飲食店や宿泊施設と連携し開催いたしました。県では、さきの大阪関西万博において、発酵をテーマにした発酵県千葉を世界に向けて発信し、大変好評を得たところです。
本県の発酵文化に注目が集まるこの機会を逃すことなく、今回の千葉醤油グルメフェアを開催したところでことで、多くの方にしょうゆの魅力と、次県内各地域の農林水産物の良さを知っていただく。絶好の機会にもなったと考えます。

そこで伺います。
ちばの醤油グルメフェアの開催結果はどうか。また、今後どのように取り組んでいくのか。

次に、水害時における災害対応について伺います。
昨今気候変動の影響により、大雨や暴風などの地方災害が激甚化頻発化している傾向にあり、今年も10月には八丈島を台風22号第23号が立て続けに襲い、ライフラインや観光施設に大きな被害をもたらしました。また、本県においても、令和元年房総半島台風や一昨年の台風第13号の接近に伴う大雨被害の災害など近年繰り返し大きな災害が発生しています。これら自然の力による災害の発生を完全に防ぐことは不可能ですが、例えば、自らが住んでいる地域の災害リスクの把握や気象情報の適切な活用、平時から避難経路を確認していくことや、地域における避難訓練の実施など、県民1人1人の日頃の努力により、その被害を軽減することは可能であり、とりわけ、あらかじめ、ある程度の予測が可能な風水害においては、災害時に適切な避難行動をとる、いわゆる避難力の向上が重要であると考えます。一方で、利根川江戸川流域に位置する私の地元の野田市では、広域にわたる浸水が想定されており、住民の自助、自助努力だけでは対応が厳しい状況も考えられます。
このため、県内外への広域避難を視野に入れた事前の連携た。会計対し体制の構築が不可欠であると考えます。

そこで2点伺います。
1点目として、水害に対する県民の避難力向上に向け、県はどのように取り組んでいるのか。
2点目として、広域避難体制の構築に向け、県はどのように取り組んでいるのか。

次に、消防団について伺います。先日、10月28日に横浜市で開催された全国女性消防操法大会において、柏市女性消防隊が見事全国優勝という栄光を勝ち取られました。
千葉県勢としては初めての快挙であり、消防団長である私だけでなく、県内全ての消防団員に勇気と誇りを与えてくれました。
先日行われた優勝祝賀会に私も出席させていただきました。大会の双方演技を動画で拝見しましたが、双方の一挙一動一丸となったチームワークは見事であり、改めて訓練の大切さを実感したところです。
しかし、今、消防団を取り巻く環境は大きく変化してきています。操法訓練の減少による現地対応能力の低下の懸念や、サラリーマン団員の増加ライフスタイルの変化により、生活動に対して負担を感じるという声も聞こえてきているところです。
野田市では、技術力の維持向上を図るため、新たに放水訓練を企画実施しているところですが、市町村だけではなく、県においても、消防団員の士気を高め、現場対応能力を向上させる取り組みを進めてきたいただきたいところです。

そこで伺います。
消防団員の現場対応能力の向上に向け、県はどのように取り組んでいくのか。

次に、自動車ヤード対策について伺います。
昨年千葉県内の自動車自動車盗認知件数は706件で、全国ワースト3位であると聞いてます。
この要因の一つとして、本県は全国で最も自動車ヤードが多く、中には盗難自動車の保管や解体などに関係する不法自動車ヤードが存在することが、県民の体感治安に大きく影響しているものと認識しています。野田市内においても、大きなオークション会場の周辺に自動車ヤードが点在している状況にあり、県警によると、令和7年9月末現在県内には約790ヶ所の自動車ヤードが存在し、大半が外国人の方の経営によるもので、国籍別ではアフガニスタンが最も多く、スリランカやパキスタンの方も多いと聞いています。
不法自動車などは、盗難自動車を海外に輸出する際の拠点となるなど、犯罪の温床となっており、不法ヤードを摘発することが、自動車盗対策にしても、としても最も有効であると考えます。

そこで2点伺います。
1点目として、県内に自動車ヤードが多く所在する要因はどうか。
2点目として、野田市を含む。東葛飾地区の情勢情勢はどうか。また、このような対策をどのような対策をしているのか。

次に県立高校の老朽化対策について伺います。
県立高校県立学校の老朽化対策については、千葉県、県有建物の長寿命化計画に基づく大規模改修を毎年5校程度に着手しているとのことです。
しかし、多くの学校では、大規模改修の順番になるまで相当時間がかかり、雨漏りや壁の剥離、各種整備設備の老朽化による不具合が生じており、県では、補修等の優先順位をつけて対応していることから、学校の全ての要望に対応できていないと学校から伺いました。
そこで、昨年度2月の定例県議会において、大規模改修が当面実施されない学校の老朽化対策について質問したところ、執行部から予算を増額して、学校からの要望に対応していくと回答をいただきました。私も児童生徒が1日の大半を過ごす学校において、必要な修繕が迅速に実施できるよう予算の確保を要望したところですが、その後の対応が気になるところです。

そこで伺います。
大規模改修が当面予定されていない県立高校学区学校の老朽化対策について、どのように対応しているのか。

次に、野田市周辺の道路問題について伺います。
私の地元である野田市は、江戸川や利根川を隔てて、埼玉県、茨城県と接しているため、研究橋梁は隣接県との交流連携の強化、他にの他、災害時の輸送路としても大変重要な役割を担っています。
この辺境橋梁が野田市において発表ありこのうち江戸川に架かる野田橋や玉葉橋の周辺では、日本最大級の物流施設があり、さらに大規模な開発が予定されています。埼玉県側においても、大型商業施設の立地や国道4号東埼玉道路の一部区間が今年6月に開通するなど、様々な拠点の立地や道路の整備の進展により、周辺における交通が研究橋梁に集中している状況です。
今後も一層の交通量の増加が見込まれることから、私としては、野田橋周辺や漁業場周辺における交通円滑化対策が急務であると考えています。

そこで2点伺います。
野田橋周辺の交通の円滑化に向けた取り組み状況はどうか。
2点目として、県道松野野田線山上交差点改良の進捗状況はどうか。

次に、都市計画道路今上木野崎線についてです。
今上木野崎線は、野田市街地の外郭環状構造の一部を構成するとともに、茨城県と連絡する。目吹大橋と埼玉県を連絡する玉葉橋を結ぶ新たな東西軸となる大変重要な広域幹線道路です。
起点側はみずきの町の区画整理事業などにより整備が完了していますが、その東側区間は未整備となっており、東武鉄道東武野田線梅郷駅周辺の現道においては、幅員が狭く、また踏切もあるため、慢性的な渋滞が発生しています。このため、県において、東武野田線とアンダーパスで立体交差をするバイパス事業が進められており、本路線が整備されることで、広域的なネットワークが構築されるとともに、ボトルネック踏切から交通が転換され、現道における交通渋滞の緩和が期待されます。
また、現地では工事用の進入炉が整備されており、地域の方々からも、私のところに早期整備を求める声が寄せられるなど、その進捗状況が気になるところです。

そこで伺います。都市計画道路今上木野崎線の進捗状況はどうか。

次に、県道我孫子関宿線、木間ヶ瀬地先の現道拡幅事業についてです。県道我孫子関宿線は、野田市の東側を南北に縦断する幹線道路であり、国道16号を補完するとともに、利根川を渡る下里根尾橋を継承することで、茨城県との交流を担う地域にとって大変重要な道路であります。
この道路は大型車を含む交通量が多いにも関わらず、道路幅員が狭く、歩道が未整備未整備の箇所があるため、円滑な交通がや歩行者の安全な通行に支障となっております。
現在、県において実施している道路の拡幅事業により、着実に安全な道路整備が進んでいっているところですが、木間ヶ瀬中学校付近など未整備区間が未整備箇所が残っている状態となっており、通学する子供たちなどの歩行者の安全確保交通の利便性向上や沿線の快適な生活環境の確保を図るためにも、1日も早い完成が望まれています。

そこで伺います。
県道我孫子関宿線野田市木間ヶ瀬地先の現道拡幅事業の進捗状況はどうか。

以上で1回目の質問といたします。
知事初め執行部の皆様には、明快で前向きな答弁をよろしくお願いいたします。


答弁(第1回目)


–議長
木名瀬訓光君の質問に対する当局の答弁を求めます。知事熊谷俊人君

–熊谷俊人 知事
自民党の木名瀬訓光議員のご質問にお答えをいたします。
まず千葉の醤油グルメフェア2025についてのご質問にお答えをいたします。
県では本県が生産量全国一位を誇る醤油を通じて、県産食材の美味しさを広く発信することを目的に、10月1日から11月16日までの期間県内の飲食店や道の駅など300以上の施設に参加をいただき、ちばの醤油グルメフェアを初開催したところです。
フェア期間中購入者を対象に実施したアンケートでは、約4800人の方から回答があり、ちばの醤油や黒アヒージョのことについて知ることができた。地域の食材の良さを知るのに良い機会だったなどのご意見をいただき、フェアの開催により県産食材の魅力を多くの方に発信することができたものと考えています。
現在参加をいただいた施設へのアンケートを実施中であり、その結果も参考に今後の事業について検討を進め、引き続き本県の発酵文化を広めるとともに、ちばの醤油グルメを始め、様々な料理を通じた県産食材の美味しさの発信に取り組んでまいります。

次に水害時における災害対応についてお答えをいたします。
県民の避難力の向上に向けた取り組みについてのご質問ですが、水害など災害による被害を軽減するためには、まずは県民1人1人が正しい防災情報を取得し、危険が迫る前に、状況に応じた適切な避難行動をとるなど、自助の意識を高めていくことが重要と認識をしています。
このため県では防災研修センターにおける研修や啓発サイト自分防災において、災害から身を守るための気象情報やハザードマップの活用方法、避難のタイミングなどをあらかじめ決めておくマイタイムラインの作成などについて啓発を行っているところです。
この他大雨や台風等の気象災害が予想される際には、県の防災Xや防災ポータルサイトにより、避難所の開設状況などの情報を積極的に発信をしているところであり、引き続き県民が迅速かつ円滑に避難できるよう取り組んでまいります。

私からは以上でございます。
他の質問につきましては担当部局長からお答えをいたします。

–議長
環境生活部長井上容子君。

–井上容子 環境生活部長
青少年相談員の委嘱状況および確保に関するご質問ですが、
青少年相談員は、スポーツ大会や野外活動等を通じて、青少年の良き理解者、良き相談相手となり、青少年を地域で守り育てるという重要な役割を担っています。
第22期の相談員については、令和7年11月一日現時点で3562名を、市町村からの推薦を受けて委嘱したところであり、定数3973名に対する充足率は約9割で、近年、充足率は低下し、定数の確保が難しくなってきています。
そこで県では、これまでもイベントでのチラシ配布や県ホームページなどにより、様々な機会を捉えて、相談員の役割や魅力、活動事例等を発信してまいりました。
これに加え、若い世代にも相談員の活動に関心を持っていただくため、今年度から県内の大学を訪問し、大学生の周知を行っているところであり、引き続き市町村とも連携し、人材の確保に努めてまいります。

次に、相談員の資質向上のための取り組みについてのご質問ですが、
県では、青少年相談員の活動に必要な知識の習得や相談員会の連携を図るため、研修や講演会を実施しています。
今年度は、第22期相談員の任期の1年目であることから、主に初めて相談員となった方を対象とした基本研修会を6月から8月にかけて県内11ヶ所で開催し、相談員制度の説明や活動事例の紹介などを行いました。
さらに、相談員活動のための実践的な研修として、アイスブレイクの手法や救命救急等について学ぶ講習会ボッチャ、モルックのスポーツ体験会などを各地域において開催した他、青少年を取り巻く現状や課題を共有するため、情報教育に関する講演を実施しました。
今後、インターネットの適正利用や困難を有する子供若者への支援に関する講演の実施を予定しているところであり、引き続き研修等を通じて、相談員の資質と活動意欲の向上を図ってまいります。

以上でございます。

–議長
農林水産部長 高橋輝子君

–高橋輝子 農林水産部長
環境に優しい農業の推進についてのご質問ですが、
農業の持続的な発展と豊かな地球環境の両立を図るためには、化学肥料や農薬の使用量を減らすなど、環境負荷を低減することが重要であり、本県では、千葉エコ農業や有機農業など、環境に優しい農業を推進しています。
具体的には、農薬に代わる除草機など、環境負荷低減に資する機械等の導入を支援する他、有機農業の取り組み拡大のため、市町村による地域ぐるみの取り組みを支援しており、また、イベント等を通じ、消費者に対しても環境に優しい農業への理解促進を図っています。これら取り組みの効果もあり、令和6年度の有機農業を含む環境にやさしい農業の取り組み面積は、令和2年度から約300ヘクタール増加し、約6200ヘクタールとなっており、今後も市町村等と連携しながら、環境に優しい農業を推進してまいります。

次に、千葉エコ農産物についてのご質問ですが、
千葉エコ農産物は、化学肥料と化学合成農薬の使用を通常の半分以下とすることが栽培基準となっていますが、近年、温暖化等により、病害虫の発生量が増加するなど、生産環境が変化しており、生産を継続するためには、こうした状況への対応が必要だと考えています。
このため県では、農薬のみに頼らない病害虫の発生予防を中心とした。総合防除などの技術開発とその普及を進める他、化学肥料の代わりとして、家畜ふん堆肥を利用した土作りなどを指導しているところです。
また、農業者から生産環境の変化に応じた新たな品目や品種について、千葉エコ農産物として認証を求める声もあることから、栽培基準の追加を検討するなど、引き続き生産が継続されるよう取り組んでまいります。

以上でございます。

–議長
防災危機管理部長 青柳徹君

–青柳徹 防災危機管理部長
まず、広域避難体制の構築に関するご質問ですが、
大規模な水害の発生が予想される際には、同一市町村内で地域住民避難を完結させることが難しく、広域的な避難が必要となる場合も相当想定されることから、あらかじめ避難先の確保や受け入れに向けた体制作りを進めていくことが重要と認識しています。
このため県では、災害時応援協定などに基づき、市町村に対して避難先の検討に向けた調整や、受け入れ方法に関する助言の他、必要に応じて、国や近隣県と広域避難に関する情報を共有し、市町村の避難体制の構築を支援しているところです。
今後も広域避難の実効性を高めるため、平時から市町村と協議を進めるとともに、協定の運用確認や情報共有を通じて、関係機関との連携を強化し、市町村における広域避難が円滑に実施できるよう取り組んでまいります。

次に、消防団の現場対応力向上についてのご質問ですが、
地域防災力の要である消防団員の現場対応力の向上を図るためには、様々な災害の場面を想定した実践的な訓練が重要であると認識しています。そこで県では、今年度新たに火災や地震を想定し、VRコンテンツによる疑似体験と実技訓練を組み合わせた消防団員、災害対応力強化研修会を実施したところであり、参加者からは実践に役立つ訓練である。地元でも活用したいなどの前向きな意見がありました。こうした意見を踏まえ、各市町村における日頃の訓練で活用できるよう、訓練内容の動画配信やVRゴーグルの貸し出しを行うなど、消防団員の現場対応力向上に資する取り組みを支援してまいります。

以上でございます。

–議長
警察本部長青山綾子君

–青山彩子 警察本部長
私からは、自動車ヤード対策についてお答えいたします。
まず、自動車ヤードが多く所在する要因に関するご質問ですが、県内の自動車ヤードは約6割が佐倉氏や、四街道市など、東関道に沿った印旛地域に集中しております。
この要因としては、首都圏に通ずる高速道路網が整備されていることや、千葉港や横浜港といった国際貿易港に近接していること、自動車ヤードを設置するのに適した平坦で広い地形の土地の確保が容易で、地代が比較的廉価なこと。
成田国際空港に近く、外国人にとって、買い付けなどの活動の公的地であることなどが考えられます。次に、東葛飾地域の情勢と対策に関するご質問ですが、野田市を含む東葛飾地域は、印旛地域に次ぐ多くの宿を把握しており、県内の自動車ヤードの約1割を占めております。
県警では、県などと連携した。合同立ち入り等による実態把握、自動車ヤード等において行われる犯罪の取り締まり地権者対策、関係機関等との連携および不法自動車ヤードを生まない環境作りなどの諸対策を推進しております。

以上でございます。

–議長
教育長杉野可愛君

–杉野可愛 教育長
県立学校における老朽化への対応についてのご質問ですが、
県教育委員会では、担当職員が毎年全校を訪問し、施設の老朽化や不具合について一つずつ確認を行い、教育活動への影響などを考慮の上、優先順位をつけて補修改修等を行っています。今年度はこの補修等に係る予算を8億円増額し22億円としたところであり、校舎等の雨漏りや電気水道設備の不具合等を早急に対応が必要な案件の他、これまで実施できなかった自転車置き場や物質、テニスコートなどについても計画的に補修や改修を進めているところです。
引き続き、児童生徒が安全快適に過ごせる教育環境の整備充実に努めてまいります。

以上でございます。

–議長
県土整備部長 四童子隆君

–四童子隆 県土整備部長
野田橋周辺の交通の円滑化についてのご質問ですが、
東葛飾地域と埼玉県東部地域を結ぶ野田橋やその周辺では交通が集中し、朝夕を中心に激しい渋滞が発生している状況です。
これまでに交通容量の不足による速度低下などの交通課題の把握や今後の周辺道路の整備状況を踏まえた交通量推計を行うとともに、4車線化が必要な区間の検討などを進めてきたところであり、本年5月には、県道越谷の路線の野田橋交差点から野田市中野台交差点区間にある4ヶ所の交差点の右折レーン延伸などの短期対策を実施したところです。
野田橋を含む4車線化については、現在沿道状況に配慮した道路設計の検討を野田市と情報共有をしながら行っているところであり、あわせて河川行儀、河川協議などを進めております。引き続き関係機関と連携しながら早期に事業化が図られるよう計画的に取り組んでまいります。

次に、県道松戸野田線今上交差点改良の進捗状況についてのご質問ですが、当該交差点では慢性的な渋滞が発生していることから、交通の円滑化を図るため、松戸側から玉葉橋へ向かう車線の左折レーン延長を含む交差点改良を実施しております。
これまでに整備に支障となる電柱の移設などを行ったところであり、今年度は左折レーンを延伸するための工事に着手いたしました。引き続き、交差点改良工事の早期完成に向けて取り組んでまいります。次に、都市計画道路今上木野崎線ついてのご質問ですが、今上木野崎線では、東武野田線梅郷駅周辺の交通渋滞の緩和を図るため、野田市道山崎野田線から国道16号までの0.7km区間で東武野田線との立体交差を含むバイパス整備を進めております。
現在用地の取得率は約8割となっており、本年3月に鉄道交差部周辺の用地が契約できたことから、東武鉄道と立体交差部の施行に向けた協議を進めるとともに、市道と交差する山崎交差点側におきまして排水路の整備に着手する予定です。
引き続き地元の皆様のご理解とご協力をいただきながら、残る用地の取得に努めるとともに、野田市、東武鉄道と連携して事業を推進してまいります。

最後に、県道我孫子関宿線の現道拡幅事業の進捗状況についてのご質問ですが、当該路線の野田市長瀬地先では、幅員が狭く歩道もないことから、円滑な交通と通学児童等の安全を確保するため、2.5kmの現道拡幅を進めているところです。これまで木間ケ瀬小学校から我孫子市側の0.9kmが完成し、現在これに続く木間ケ瀬中学校までの0.6kmについて優先的に事業を進めています。用地取得率は約7割で、昨年度から埋蔵文化財調査を実施しており、調査が完了した箇所について、今年度から道路改良工事に着手することとしております。

今後とも地元の皆様のご理解、ご理解とご協力をいただきながら、残る用地の取得を進め、事業の推進に努めてまいります。

以上でございます。

–議長
木名瀬訓光君


要望(第2回目)木名瀬訓光 議員


–木名瀬訓光 議員
知事初め執行部の皆様、ご答弁ありがとうございました。
それでは、何点か要望させていただきます。

初めに、青少年相談員について要望します。ご答弁では、第22期青少年相談員の定数に対する充足率は約9割ということでした。やはり相談員の確保は難しくなってきているようです。県ではこれまでも人材確保に向け、様々な機会を捉え、青少年相談員の役割や活動の魅力を発信してきたところですが、今年度は新たに大学生に対する周知、働きかけを行っていただいていることとのことでした。
少子化や地域の繋がりの希薄化は非核化等社会環境の変化と変化の影響により、人材確保の面でも難しい状況が続くと思いますが引き続き市町村とも連携し、イベント等あらゆる機会を活用して、青少年相談員の確保に努めていただきますよう要望いたします。

次に、環境にやさしい農業について要望します。千葉エコ農産物を取り組まれている農業者の方々は、環境の保全や安心安全な農産農産物を消費者に届けるため、大変な熱意と努力を持って取り組まれています。近年の温暖化の影響などによる生産環境の変化がある中でも、農業者が千葉エコ農産物の生産を継続していけるよう、県には3日と3日に寄り添った相談対応や支援をしていただくよう要望します。

次に、千葉醤油グルメフェアについて要望します。初開催でありながら、県内の飲食店や道の駅等300以上もの施設に参加していただき、また、千葉県が誇る醤油や農林水産物の魅力を多くの県内内外の皆様に知っていただくことができた。
非常に効果的な取り組みであると感じました。ぜひこのような取り組みを継続していただき、8項県千葉やちばの醤油農林水産物の情報発信を積極的に行っていってくださるよう要望いたします。

次に、水害時における災害に対するよについて要望します。
昨今、台風や大雨による水害が激甚化する中、野田市を初め、各市町村が広域避難に向けた取り組みを着実に進めるためには、県が市町村の状況や課題を踏まえた上で、必要な助言を適切に行うことが重要です。
ついては、広域避難の実効性を一層高めるため、引き続き市町村との連携を密にし、情報提供や関係機関との連絡調整など、市町村の取り組みを積極的に支援していたいただきますよう要望します。

次に、消防団について要望します。
ご答弁の中にありました、今年度から新たに実施している。VRコンテンツによる模擬体験と実技訓練の組み合わせによる消防団員災害対応強化研修会については、私も参加した団員から大変有意義な内容であったとの感想を聞きました。県が実施する訓練は、必要な整備や専門性から消防学校でしかできない内容も多いため、消防団員にとって大変貴重な機会となっています。県としても引き続きこのような訓練を継続し、地域の安心安全な暮らしを支える礎である消防団員の現場対応能力の向上に取り組んでいただけますよう、要望いたします。

次に、自動車ヤード対策について要望します。千葉県内において自動車ヤードの情勢やこれまでの取り組みについてはわかりました。
現状、千葉県内における自動車ヤードの把握数は全国トップで近年は野田市を初め、東葛地域でも自動車ヤードの把握数が増加しており、住民の方からは周囲を壁で囲まれたヤードの中で何が行われているのかわからず、不安の声が聞こえています。
野田市内の自動車ヤードにおいても、過去、盗難自動車が発見されて、ヤードの外国人従業員が逮捕されたとも伺っていますので、関係機関と連携を一層強化にして、官民一体となった不法自動車ヤードを生まない環境作りを引き続き推進していただくようお願いいたします。

次に、県立学校の老朽化対策について要望します。
本年度、中小規模の改修工事等に係る予算を増額し、対応していただいていることに感謝いたします。
計上した予算を着実に執行し、引き続き、県立学校に通う児童生徒が安心して教育を受けられる環境の整備に努めてくださるよう要望いたします。

最後に、野田市周辺の道路問題について要望します。
まず、野田橋周辺の交通の円滑化については、野田橋を含む4車線化について市とも連携し、検討を進めているとの答弁でした。
地元は大変待ち望んでおり、私が顧問を務める浦和野田線整備促進期成同盟会でもこのことについて、毎年、千葉県に要望をしております。
ぜひとも早期事業化に向け、取り組む。よう強く要望いたします。次に、県道松戸路線の山上交差点については、左折レーンの延長延伸工事に着手したとのことですが、1日も早い完成を要望いたします。

次に、南城崎線については、立体交差部の施行に向けた鉄道会社との協議や排水の整備の着手など、着実に事業を進められていることが確認できました。
引き続き、1日も早いバイパスの完成に向けて事業を推進するよう要望いたします。

次に、県道我孫子関宿線野田市長瀬地先の現道拡幅事業については、用地取得率が約7割と着実に進んでおり、工事にも今年度から着手するということで、目に見える形で授業が進むことが期待されます。
引き続き、残る用地の取得に当たっては、地権者の方々に丁寧な対応を押していただくとともに、順次工事を進めていただくよう要望いたします。

以上で私の一般質問を終わりにします。ありがとうございました。