【速報】本日の千葉県議会 ー 鷲見隆仁議員(自民党)の一般質問 2024年2月29日午前2

本日の県議会をいち早くお伝えいたします。

 

本日(2024/2/29)午前二人目の一般質問は、自由民主党の鷲見隆仁議員した。

質問項目

  1. 災害対応について
  2. 歯・口腔について
  3. 若者のオーバードーズについて
  4. JR京葉線のダイヤ改正について
  5. 幕張ベイタウンについて
  6. 美浜ふれあい広場について
  7. その他

 

議会質問・答弁の書き起こし全文

【午前二人目】一般質問 鷲見隆仁議員(自民党)

–議長
次に、鷲見隆仁君。

–鷲見隆仁 議員
皆さんおはようございます。千葉市美浜区選出の鷲見隆仁でございます。

どうぞよろしくお願いいたします。
まず初めに、この一般質問を行うにあたりまして、先輩、同僚議員の皆様に感謝を申し上げます。

2024年1月1日に石川県能登半島を震源にした地震で、お亡くなりになった方にお悔やみを申し上げるとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。まだ数多くの方が避難所で暮らしております。
少しでも早く避難が解除され、復興に向かうことを願っています。
また今回の地震におきまして、千葉県からも多数の職員を派遣して現地に入り、救助活動を行ったと思います。
その職員の皆様の現地でのご活動ご苦労に敬意を払いつつ、通告に従いまして、質問をさせていただきます。

まず初めに、災害対応について。
今回、甚大な損害をもたらした能登半島地震でありますが、今も避難所で多くの方が生活をしております。
地震発生当初からの報道や新聞のニュースを見ておりますと、避難所で生活している方の多くが、震災当初はまず初めに、飲料水の水や生活用水の水、トイレの水などがなく、水がないことが共通して困っている問題として取り上げられておりました。

また、1月の真冬であり、毛布や石油ストーブなど、寒さへの対応や、女性や災害弱者と定義される高齢者、障害者の方、ペットを連れての避難、限られた医療資源の活用など様々な問題も取り出されておりました。

そこで質問いたします。
1点目、食料や水など生活に必要な物資について、どの程度備蓄しているのか。
また、備蓄している物資では不足が見込まれる場合に、どのように対応するのか。

2点目、避難所における防寒対策について、県としてどのように考えているのか。

3点目、高齢者などが継続的に服用している慢性疾患用の医薬品等の備蓄状況はどうか。

点目、災害時のペット対策について、県の取り組み状況はどうか。また、災害時における水の確保には検討、水道事業体などとの連携が非常に重要であると考えます。

そこでお伺いします。災害時の応急給水に係る県の対応はどのようなものか。

また、災害時は、特に医師看護師などの医療資源も限られており、多くの人の手助けが必要だと考えます。
その際に医療知識のある歯科医師が、医師の指示のもと、医療チームの一員として、災害時の際に、負傷した住民のトリアージに参加できれば、多くの負傷者の命を救う手助けになるはずであると考えます。
災害時のトリアージに歯科医師を活用すべきと思うがどうか。

次に歯口腔について、本県では、平成22年4月に施行した千葉県歯・口腔の健康づくり推進条例に基づき、歯口腔の健康づくりに関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、千葉県歯口腔保健計画を平成23年3月に策定しました。
平成27年3月には条例が一部改正され、計画策定後の状況の変化を踏まえ、平成28年3月に計画の一部見直しを行いましたその後平成30年度から令和5年度を、計画期間とした第2次県歯口腔保健計画が策定され、本計画に基づき、乳幼児から高齢者まで、また障害のある方や介護を必要とする方を含め、全ての県民の方々に対しまして、生涯を通じて途切れることのない、歯口腔保健サービスを提供できるよう、各種施策を推進しているところです。
この第2次計画が今年度末をもってその期間が終了することから、令和6年度から令和11年度までの期間となる第3次千葉県歯口腔保健計画の策定を進めているところであり、先日計画試案について、県民からの意見を募集するパブリックコメントが終了したところと聞いております。

そこで伺います。次期計画では、歯と口腔の健康作りにどのように取り組んでいくのか。

次期の千葉県歯口腔計画には、災害時における歯口腔の保健医療サービスの提供に関しても記載していると聞いております。
能登半島地震では、誤嚥性肺炎などによる災害関連死を防ぐために、口の中を清潔に保つ口腔ケアの重要性が広く報道をされています。
私自身も歯科医として、災害時の口腔ケアの大切さを実感しており県においても、災害時に口腔ケアを適切に行うことができる環境を整えていただきたいと考えています。

そこで伺います。災害時における口腔ケアは重要であると考えるがどうか。

また、東日本大震災の時などにもお亡くなりになった方の身元確認において、多くの歯科医師が歯科法医学の観点より活躍し岩手、宮城、福島の3県で歯型が決め手となって、身元が特定されたご遺体は全体の約8%に上りました。
その際に義歯や金属の詰め物に氏名などの情報が書かれたプレートや、その情報がわかるQRコードを入れる、義歯刻印という技術があり、千葉県歯科医師会においても、平成17年4月より、この義歯刻印の事業を行っております。
千葉県歯科医師会のホームページのコピーを皆様の机上にも配布しておりますので、ご確認ください。

この義歯刻印は、災害だけでなく、事件などでお亡くなりになった方への身元の解明にも役立ちます。
このような震災でお亡くなりになった方を特定し、御遺族の元に返す行為は、大変崇高な仕事だと思います。

そこでお伺いいたします。
災害でお亡くなりになった方の、身元確認の手段として、義歯刻印の導入を普及することが有用かと思うが、警察としての受け止めはどうか。

次に、若者のオーバードーズの問題について質問させていただきます。
この質問は以前に、令和5年12月定例議会において、公明党代表質問において阿部俊昭議員も質問しております。

まずオーバードーズとは、薬の過剰摂取のことです。
今若者たちの間で、市販薬のオーバードーズが急増してます。国立精神神経医療研究センターの調査によりますと、2021年度に4万人以上の高校生に行った調査では、1年間治療ではなく乱用目的で市販薬を使用した経験があると答えた生徒が、約60人に1人に上りました。
薬物依存や乱用で治療を受けている10代の患者が、主にどういった薬物を使用していたか等を調べたところ、咳止めや風邪薬だの市販薬が占める割合は、2014年にはゼロでしたが、その後急増しまして、2022年は65%と突出して多くなっています。乱用されているのは、一般的な咳止めや風邪薬などです。

これらには、麻薬や覚醒剤と同じような成分がごく少量含まれています。
そのため何十錠も一度に服用すると、一時的に気分が落ち着いたり、高揚したりするそうです。
しかし市販薬と言っても依存性があります。
また肝臓や腎臓の障害、呼吸や心臓の停止による死亡例も報告されています。
国の調査によると、市販薬を乱用している人の男女別、年齢層、職業別を見ますと女性が約8割、男性が約2割、平均年齢は25.8歳ですが最年少は12歳とのことです。
職業別では、学生が最も多く、次いでフルタイムで働く人が多いようです。
意外かもしれませんが、非行歴などはなく、学校にも通い続け、表面上は良い子とされる人が多いようですが、なぜ10代の子たちがオーバードーズに陥ってしまうのでしょう。

そこには、辛い気持ちを和らげたい生きるための手段として、ネットに居場所を求めるといった背景が伺えます。
そして市販薬オーバードーズしている若者は、学校で仲間外れにされている、家庭の雰囲気が良くないなどの悩みを誰かに相談することができず、薬というものに頼ってしまうのかもしれません。

そこで伺います。
1点目、若者のオーバードーズについて県としてどのように認識しているのか。
2点目、県としてどのように対策をしているのか。
3点目、若者によるSNS上でのオーバードーズの書き込みに対し、県はどのような対策を取っているのか。

次に、JR京葉線のダイヤ改正について質問します。
JR東日本は2023年12月に、翌年3月に全国で一斉に行うダイヤ改正について発表を行いました。
私の地元千葉市美浜区を走っている路線である京葉線は、朝夕のラッシュ時に1日4本を運行されている通勤快速と快速のうち、朝9時台までと夕方4時台以降の時間帯に運行されている31本の合わせて35本について、改正後は全て各駅停車として運行すると、JR東日本は突然何の前触れもなく発表しました。

しかし、これに熊谷知事や地元の神谷市長などが強く反発してくださり、JRは1月16日ダイヤ改正を見直し、早朝の上りの快速2本に限って各駅停車とせず、快速として運行を継続すると明らかにしました。
京葉線との直通列車が走る内房線や外房線の沿線の自治体も、撤回や再検討を求める要望書をJRに提出しており、自由民主党千葉県支部連合会も東日本旅客鉄道会社千葉支社長に、ダイヤ改正で全廃された通勤快速の復活を含めたダイヤの見直しについて、利用者の声を真摯に受け止めて、速やかにこれを実施することを盛り込んだ要望書を提出しました。

特に、沿線の住民や経済への影響は重大だと考えます。
東京駅と蘇我駅の間の平均所要時間は、通勤快速では現在、朝の上り線で42分、夕方以降の下り線で37分です。各駅停車に変更されるといずれも56分まで長くなり、朝で14分、夕方以降で19分遅くなります。

また快速の所要時間は現在左右上下線とも45分前後ですが、いずれも50分余りまで長くなるとされています。
子育て世帯の中には、朝保育所に子供を預けてギリギリ電車に乗る方や、都内まで通学している学生や、通勤している社会人の方など、通勤ダイヤに合わせた生活をしている人々が多くおり、その前提が大きく崩れることや、例えば京葉線の快速が停車する海浜幕張駅が最寄りの幕張メッセでは一年中様々なイベントが開催されており、イベントの主催者などからもダイヤ改正が行われれば、利便性が低下して開催地として再検討せざるを得ないという声を私もいただいております。

また、千葉商工会議所の佐久間英利会頭も、内房外房地区を初め多くの地域の産業振興にも大きな影響を与える問題で、非常に困惑していると述べております。
そしてJR東日本もダイヤの見直しをして、早朝の上りの快速2本に限って各駅停車とせず、快速として運行継続すると明らかにしましたが、一方で残る33本の快速と通勤快速を各駅停車に変えることについては見直されなかったので、千葉市長の神谷市長は見直しについて説明を受けた後、申し出を受けて検討頂いたことはありがたいが、反映はごく一部にとどまっていて、依然納得できるものではないと述べ、改めて通勤快速の維持等、快速の朝と夕方以降の運行を要望するとしています。

また熊谷知事も、最大限努力していただいたと思うが本質的な解決には至っていない。
沿線地域に配慮した更なるダイヤの見直しが速やかに行われるよう今後も強く求めていきたいと述べられております。
また見直しを表明した2日後の1月17日にも、幕張メッセを始めとする幕張新都心の業界団体などが、ダイヤ改正の再考撤回などを求める要望書をJRに提出。
1月26日には千葉市議会で臨時の本会議が開かれ、JR東日本に対する決議案が提出されました。
決議案は、ダイヤ改正は利便性の著しい低下を招くと想定され、住民の生活を前提から覆す唐突で極端な改正と言わざるを得ない。などとした上で、ダイヤ改正を再考し、利便性を確保するよう強く望むとしています。
決議案は賛成多数で可決され、市議会の代表がJR東日本千葉支社を訪れ、決議の文書を提出しております。
またわが会派の代表質問でも、質問させていただいております。

私はまた別の観点から質問させていただきたいと思います。幕張メッセや周辺施設への影響を県はどう考えるか。

次に幕張ベイタウンについて、私は昨年の9月定例議会において、幕張ベイタウンの土地貸付契約の更新にかかる協議状況等について質問させていただきました。
また幕張ベイタウン住民の皆様が、地域活動に熱い思いを持って取り組んでいることや、地域への愛着の深さについてもご紹介させていただきました。
企業局からは、民間住宅事業者と更新料や貸付料、貸付期間などについて協議を進めているとの回答があり、私からは一点目、更新料の決定について、企業局は住民説明会の機会を持って住民の意見も十分踏まえながら、丁寧な対応をすること。

2点目5%以内で妥当な更新料を導き出すこと。
3点目、貸付料についても、地勢に見合った妥当な貸付料に変更することを強く要望させていただきました。

今議会では、令和6年度千葉県特別会計造成土地管理事業会計予算が議案として提案され、本案件に係る更新料等が予算計上されているとのことで、企業局と住宅事業者では、今回更新を迎える六つの街区の更新に関し、

1点目、更新料は、貸付料の15ヶ月相当額とすること。
2点目、更新後の貸付料は、企業局において実施する不動産鑑定評価により算定することの2点について合意したと聞いております。また契約の更新に関しましても、住宅事業者さんから既に一部の街区の管理組合等に説明が行われているとも聞いております。

そこでお伺いします。
1点目、更新料等更新後の貸付料について合意した内容は、どのような観点によるものか。
2点目、企業局は更新に関して住民説明会の機会を持つ考えはないのか。

次に私の地元、美浜区にあります美浜ふれあい広場について質問したいと思います。 花見川終末処理場には美浜ふれあい広場があり、この広場には野球場が2面、サッカー場が1面、ゲートボール場4面、芝生広場、管理事務所、そして駐車場94台があり、多くの住民の方々に利用されておりました。しかしながら現在、この美浜ふれあい広場ですが、使用できない状況になっておりまして、地域の方からいつになったら再開するのかという問い合わせを多くいただきます。

そこでお伺いします。
ふれあい広場の状況はどうなっているのか。以上で1回目の質問を終了させていただきます。知事初め執行部の皆様、前向きなご答弁をどうぞよろしくお願いいたします。

–議長
鷲見隆仁くんの質問に対する当局の答弁を求めます。知事 熊谷俊人君。

–熊谷俊人 知事
自民党の鷲見隆仁議員のご質問にお答えをいたします。

まず災害対応についてお答えをいたします。
災害時の応急給水に関するご質問ですが、県では県内水道事業体における給水車や給水タンク等の保有状況をあらかじめ調査の上、相互に情報共有を行うとともに、令和元年房総半島台風等の教訓を踏まえ、災害発生時には、県から水道事業体に対し、積極的に状況を確認するなど情報収集に努めています。
その上で断水被害を把握した場合には、千葉県水道災害相互応援協定に基づき給水車等直ちに確保するとともに、被災状況に応じて県外の水道事業体や国等の協力も得ながら、迅速に被災地へ給水車等を派遣しております。
被災された住民にとって、速やかな水の確保は極めて重要であることから今後とも水道事業体を初めとする関係団体との連携を密にし、災害時における迅速な応急給水のための体制確保に努めてまいります。

次に歯口腔についてお答えいたします。
次期歯口腔保健計画についてのご質問ですが、千葉県歯口腔保健計画は県民の歯口腔健康作りの基本となる計画であり、これまで8020運動や、かかりつけ歯科医による定期的な歯科検診の普及啓発など全ての県民の方々に質の高い歯口腔サービスを提供できるよう取り組んでまいりました。

次期計画では、健康で質の高い生活を営む基盤となる歯科口腔保健の実現を基本理念として、これまでの取り組みに加えて、20歳以上の全ての世代において進行した歯周病を有する者の割合が増加傾向にあることから、幅広く歯周疾患検診の重要性を啓発してまいります。また虫歯や歯周病が進行しやすく胎児への影響も懸念される妊産婦への啓発を初め、胎児期から高齢期に至るまでの生涯を計時的に捉えたライフコースアプローチの考えを導入するなど、市町村や関係団体等と連携し口腔保健の推進に取り組んでまいります。
私からは以上でございます。
他の質問につきましては、担当部局長からお答えをいたします。

–議長
防災管理部長 添谷進君。

–添谷進 防災危機管理部長
私からはまず、備蓄物資に関するご質問にお答えをいたします。
県では、災害時の緊急物資等に係る備蓄物流の基本指針に基づき、物資の備蓄を行っており、アルファ化米等の食料を約51万食、非常用飲料水を約26万リットル、生理用品を約6万5000枚紙オムツ約4万5000枚などを備蓄しております。

–添谷進 防災危機管理部長
また、県が備蓄する物資では不足が見込まれる場合や、使用期限が短いなどの理由により、備蓄に適さない品目については、民間事業者等との協定などに基づき調達し、必要な物資を確保することとしております。
次に、避難所における防寒対策に関するご質問ですが、避難所において良好な避難環境を確保し、被災者の健康被害を防止するために、防寒対策を進める必要があります。
このため、市町村では、避難所用にストーブ、エアコンなどの暖房機器や毛布、防寒着などの整備を進めており、県としても避難所運営の手引きで防寒対策の手段を示すとともに、県や国の財政支援制度の活用を促しているところです。
また、備えてある暖房機器や毛布などで不足する場合には、県において協定締結事業者から調達するなど、市町村における避難所の防寒対策を支援してまいります。以上でございます。

–議長
保健医療担当部長 鈴木貴士君。

–鈴木貴士 保健医療担当部長
私からはまず、慢性疾患用の医薬品等の備蓄についてお答えいたします。

県では、災害時の迅速な対応を可能とするため、1万1000人分の医薬品等を県保健所地域保健センターおよび薬務課の計16ヶ所に分散備蓄しています。
備蓄品目は、迅速な初期医療の提供を目的として、局所麻酔薬、抗生物質等の急性期用の医薬品が中心であり、慢性疾患用の医薬品は限られていますが、県の備蓄医薬品で対応できない場合は、千葉県医薬品卸協同組合との協定に基づき供給を依頼できる体制を整えています。
今後は、能登半島地震における対応状況なども踏まえ、関係団体と協議しながら備蓄品目の見直しを検討するなど、適切な災害用医薬品の備蓄に努めてまいります。

次に、災害時のペット対策についてのご質問ですが、県では飼い主に対して、災害時に避難所においてペットが問題なく過ごせるよう、平時からハウストレーニングやトイレトレーニングなどのペットのしつけの重要性や、トイレ用品やフードなど、防災用品の準備について啓発しているところです。
また、避難所を開設する市町村に対しては、ペット同行避難の体制整備を促すとともに、ニオイや鳴き声といったペットに関するトラブル対応についての好事例を紹介するなど、円滑な受け入れのための助言や働きかけを行っています。
今後も災害時に円滑な同行避難が実施できるよう、飼い主への普及啓発や市町村との連携強化に取り組んでまいります。

次に、災害時のトリアージに歯科医師を活用すべきとのご質問ですが、災害時のトリアージについては、発災直後の過酷な環境下において、被災者の緊急重症度に応じ、迅速に治療の優先順位を判断する必要があることから、高度な知識と技術が要求されるものと考えています。
現在、県では、県医師会医師会と災害時の救護活動について協定を締結し、被災者に対する応急処置や避難所における歯科巡回診療等を担っていただくこととしていますが、トリアージに関する規定は設けていないところです。今後、来るべき災害への備えとして、災害時に歯科医師の専門性を活用し、さらにどのような救護活動を要請できるかについては、先行する自治体の取り組みなどを踏まえ、研究してまいります。

次に、災害時における口腔ケアについてお答えいたします。
災害時の避難生活において適切に口腔ケアを行うことは、口腔内の不衛生を原因とした誤嚥性肺炎による災害関連死を予防する上で重要であると考えています。
そのため県では、平時から県のホームページやSNSを通じて、災害時において口腔ケアにより口腔衛生状態を保持することの大切さについて、旧啓発を行っています。
さらに、首都直下地震のような大規模災害の発生を予想し、市町村担当者を対象に、災害時の歯科保健をテーマとした研修会を開催するなど、災害時においても、県民が必要な口腔ケアを適切に行えるよう、環境整備に取り組んでまいります。

次に、若者のオーバードーズについてお答えいたします。
近年、インターネットやSNS等により、医薬品の不適正な使用に関する情報が容易に入手可能となったことなどを背景に、若年層における市販薬の乱用による健康被害が社会問題となっています。
国の調査においても、10代など若年層で、医薬品の過剰摂取が原因と疑われる救急搬送事例が増加しているとの結果があり、県としても、インターネットやドラッグストアなどで購入が可能な市販薬の乱用を未然に防ぐことは、非常に重要と認識しています。

最後に、県の対策についてのご質問ですが、市販薬の乱用が若年層を中心に拡大しつつある中、県では、医薬品販売業者に対する立ち入り指導において、乱用等に繋がる恐れが高い成分を含む市販薬については、購入目的を確認するなどの販売方法が徹底されているか、重点的に確認しています。
また、SNS等により、市販薬乱用の危険性を周知するとともに、県が主催する薬物乱用対策の推進に関する会議の場を活用し、情報共有や連携の確認を行っています。先月には、20歳未満の者に対する乱用の恐れのある医薬品について、販売できる数量を小容量1個に限るなどの対応策が国の検討会から示されたことから、引き続き国の動向等を注視しながら、市販薬の乱用防止対策に取り組んでまいります。
以上でございます。

–議長
警察本部長 宮沢忠孝君。

–宮沢忠孝 警察本部長
私からは義歯刻印に関するご質問にお答えいたします。
県警では災害時に限らず、身元がわからないご遺体を取り扱った場合は、遺族等による要望の確認、所持品の調査、掌紋の照会、歯科医の協力を得て実施する歯科所見の照合等の身元確認を行っているところです。
議員ご指摘のぎご指摘の義歯刻印については、ぎいては、義歯などの補綴物に患者の情報を記録する方法であるものと承知をしているところ。一般論として、身元がわからないご遺体の身元確認の手がかりの一つとなり得ると思われます。
ただ、県警としてはその導入普及のぜひについて申し上げる立場にはないと認識しております。
以上でございます。

–議長
環境生活部長 井上容子君。

–井上容子 環境生活部長
若者のオーバードーズについて、SNS上での書き込みへの対策に関するご質問にお答えします。
県では、中高生等を対象に、SNS上での問題のある書き込みを検索、監視するネットパトロールを実施しています。具体的にはパトロール中にオーバードーズなどの自傷行為や誹謗中傷等に関する書き込みを発見した場合には、学校に対して当該生徒への指導や必要なケアを依頼しています。

また、特に自殺予告などの緊急性事件性が高い事案については、警察などとも連携して早急に個人の特定や現場の確認などの対応に繋げているところです。
今後も若者によるSNS上のトラブルを未然に防止するため、関係機関と連携しながら、早期発見、早期対応に努めてまいります。以上でございます。

–議長
商工労働部長 野村宗作君。

–野村宗作 商工労働部長
京葉線ダイヤ改正による幕張メッセ等の影響についてのご質問にお答えします。

今回の京葉線ダイヤ改正によって、海浜幕張と東京方面との間の所要時間が延びることとなり、幕張メッセの来場者や幕張新都心の通勤通学者の利便性が大きく損なわれるとともに、展示会等の誘致を含め、地域全体に多大な影響が及ぶものと考えております。
このため1月17日には幕張メッセを始めとする幕張新都心の関係5団体が、快速列車廃止の撤回を求める要望書をJRに提出したところです。JRでは早朝時間帯の快速列車の一部を存続する旨の見直しを行ったところですが、十分な内容とはいえないことから、県では、今後も更なる利便性の復旧に向けたダイヤの早期見直しについて、幕張新都心の関係団体とも連携しながらJRに対し強く働きかけてまいります。以上でございます。

–議長
企業局長 吉野美砂子君。

–吉野美砂子 企業局長
幕張ベイタウンの契約更新についてのご質問にお答えします。

企業局では、令和7年2月末に貸付期間が満了する六つの街区の契約更新について住宅事業者と令和4年3月から協議を重ねてまいりました。
その際、更新料について、住宅事業者から、更新期間2年に対し、賃料1ヶ月相当額としたい旨の提案があり、当局としても商慣習と認められることから妥当と判断し、新たな貸付期間30年に対し貸付料を15ヶ月相当額を更新料とすることで合意をしています。

なお現行の契約では、更新料を借地権価格の5%以内とする旨を規定しており、合意した額は、借地権価格の約2.6%となります。また、更新後の貸付料については、現在の土地の評価額が貸付当初と比べて大幅に変動していることを踏まえ、来年度に改めて不動産鑑定を実施し、算定し直すことで合意したものです。
次に更新にかかる住民への説明についてのご質問ですが、幕張ベイタウンについては、当局が住宅事業者に土地を貸し付け、住宅事業者において別途、住民と土地の転貸借契約を締結しています。
従って、更新料や貸付料等の契約更新に係る住民説明については、契約の直接当事者である住宅事業者が行うべきものと考えており、当局から事業者に対し、丁寧な説明をお願いしているところです。以上でございます。

–議長
都市整備局長 小川剛志君。
美浜ふれあい広場の状況についてのご質問にお答えいたします。

–小川剛志 都市整備局長
本広場は、花見川終末処理場の処理施設を覆う屋根の上を活用し、野球サッカー場などの運動競技や散策が楽しめる公園として多くの方々にご利用していただいてきました。
しかし、令和4年6月に、屋根の一部で劣化が顕著に見られたことから、応急工事を実施するとともに、安全確保のため使用を中止し、屋根全体の劣化状況について調査を行っているところです。
現在、処理場内などに代替の運動施設として提供できる場所はなく、利用を希望される方には大変ご不便をおかけしておりますが、劣化調査の結果を踏まえ、令和6年度、来年度から改修工事に着手し少しでも早く利用再開ができるよう努めてまいります。私からは以上でございます。

–議長
鷲見隆仁君。

–鷲見隆仁 議員
はい。ご答弁ありがとうございました。
次は要望させていただきます。
まず、災害対応について県では、災害発生時に必要な物資を備蓄しており、具体的にはアルファ化米等の食料を約51万食、非常用飲料水を約26万リットル、生理用品約6万5000枚、紙オムツ約4万5000万円などの備蓄を行っているとのご答弁があり、大変安心いたしました。

–鷲見隆仁 議員
先日、自民党青年局にて、熊本地震で被害のあった益城町を視察しましたその際に、災害時に困った問題として、薬の確保について触れておりました。
益城町では、薬剤師会の移動薬局モバイルファーマシーに助けられたとのことでした。
高齢者の方や若年者でも、持病がある方など、常時薬を内服しないと死に繋がる方々もおります。
先ほどのご答弁では、備蓄品目としては急性期用の医薬品が中心で、慢性期用は限られており、県の備蓄医薬品で対応できない場合は協定に基づき、供給を依頼できる体制を整えるとのことでした。
ぜひとも、災害時に困らないように、慢性疾患薬の確保に、平時より備えるよう要望いたします。

またペットとの避難について、ペットはかけがえのない家族の一員で災害時に被災者の心の支えになる存在でもあります。できる限り、災害時にペットの同行避難が実施できるよう、市町村との連携強化に取り組んでいただきたいと思います。
次に災害時での歯科医師のトリアージについて、議員の皆様の机上に、東京都福祉保健局が作成しました災害時歯科医療救護活動ガイドラインの一部抜粋した資料を配付しておりますのでご確認ください。
東京都では、医療救護所には重症者中等者軽症者などの傷病者が混在しており、医師を中心に、歯科医師、薬剤師、看護師などの医療従事者が協力して、トリアージを実施しますと、災害時の救護マニュアルに記載されております。

災害時には、平時でも乏しい医療資源医療人材がさらに乏しくなります。
日頃から歯科医師などの医療陣が災害時に被災した県民の医療救護やトリアージが実施できる人材になれるように、県としても三師会などに働きかけ、東京都の事例からも学ぶことを要望させていただきます。

次に、歯と口腔について。まず災害時における口腔ケアについてご答弁より、災害時の避難生活において適切に口腔ケアを行うことは、口腔内の不衛生を原因とした誤嚥性肺炎による災害関連死を予防する上で重要である。
皆様の机上に県が作成しております災害発生時お口のトラブルで困らないためにというチラシを配布しておりますので、ご確認ください。
このチラシは素晴らしい取り組みだと思います。
しかしながら、県におきましては平時から、さらにですね、ホームページやSNSを通じて災害時において口腔ケアの重要性、また口腔衛生状態を維持することの大切さについて啓発をしていただきたいと考えます。

また事件や災害などで身元がなかなか判明できないご遺体が見られることがあります。そのようなときに有用な情報を得られる手段の一つとして、義歯刻印というものがあります。
歯科治療した際の銀歯や入れ歯義歯にその方のお名前や、その方の情報が入ったQRコードを刻印するやり方です。

この義歯刻印を用いれば、損傷が激しくご遺体の性別や年齢などが判別できない際に、大きく役立つと考えます。ぜひとも県においてはさらに、千葉県歯科医師会や千葉県薬剤師会と義歯刻印の事業を応援していただきまして、普及に努めていただけることを要望いたします。

次に、若者のオーバードーズについて要望させていただきます。
答弁からも若者のオーバードーズが拡大しつつあることがわかりました。
県としても、千葉県薬剤師会などと連携してより一層市販薬乱用の危険性を周知するとともに、薬物乱用対策の会議の場で情報共有や連携の確認をさらに行っていただき、若者のオーバードーズへの対策対応を強く行うことを要望いたします。

次に、JR京葉線のダイヤ改正について要望させていただきます。
このダイヤ改正が発表されてから、地元の住民の方より私のところにも、ダイヤの改正は困るという内容のご意見を多々いただいております。熊谷知事もこのJR京葉線のダイヤ改正に関して反対しており、我が自民党も反対しております。

また答弁の中でも、幕張新都心のブランドや価値にも悪影響となる懸念があると述べられておりました。ぜひとも県からも強く改めて、通勤快速の維持と、快速の朝と夕方以降の運行の維持を。JR千葉支社や必要があれば、JR東日本本社に要望していただくことを強く求めます。

次に、幕張ベイタウンについて。
前回の9月の定例議会にて、貸付用の見直しを要望させていただきました。
この度、更新料の貸付料について、現在の土地の評価額が貸付当初と比べて、大幅に変動していることを踏まえ来年度に改めて不動産鑑定を実施し、算定し直すことで合意したと、答弁がありましたこと大変嬉しく思います。
ただ、企業局は、あくまでも説明会の場にですね、参加していただけないという姿勢はすごく残念であります。
令和6年度は、六つの街区の更新があり、幕張ベイタウンでは、今後も他の街区の更新が順次、続いてまいります。企業国においては引き続き住民の方に、不安感や不信感を持たれないよう、住宅事業者との契約更新に適切に取り組んでもらえることを、強く要望させていただきます。

最後に、美浜ふれあい広場について要望させていただきます。
美浜ふれあい広場は、地域住民の方々の憩いの場として、特に野球場やサッカー場は大人気で、地元のチームにも使用されていた場所でした。
ですので、多くの地元の方から、いつになったら使用できるかとの問い合わせを多くいただきます。

私も先日、視察をさせていただきまして、ご答弁からあったように、かなり劣化が激しくて大変だなっていうのは見させていただきました。
ですので一部劣化が見られ利用者の安全確保のため、治療中止、応急工事を実施し、劣化調査を行っているとのことで、ぜひとも今後はですね、劣化調査の結果を踏まえて、改修工事に着手するとのことでしたので、きちんと改築をしていただきまして、一刻でも早く使用できるようお願いします。
ただ、使用できない時期に関しましては、できればどこか別の野球場、サッカー場など、使用していただけますと、地元の方々にとっても嬉しいことだと思いますので、代替地のご検討を要望させていただきます。
以上で私の一般質問を終了いたします。
ご清聴ありがとうございました。

–議長
暫時休憩します。再開は午後1時の予定です。