本日の県議会をいち早くお伝えいたします。
教育や子育てなど、小学生にも関わる内容が、議会では話し合われています。ぜひ、小学生の皆さんにもご興味をお持ちいただければ嬉しいです。
本日(2023/09/27)午後二人目の一般質問は、自民党の木名瀬訓光議員でした。
1 議会質問・答弁の書き起こし全文
【午後二人目】一般質問 木名瀬訓光議員(自民党)
皆さんこんにちは。野田市選出、自由民主党木名瀬訓光でございます。本定例県議会において、登壇の機会を与えてくださいました会派の先輩、同僚議員の皆様に心から感謝申し上げます。それでは通告に従い質問させていただきます。
初めに、青少年相談員活動について質問します。本年は千葉県誕生150周年ということで、県内各地で様々な記念事業が行われていますが、奇しくも青少年相談員も、本年発足60周年を迎えました。千葉県の青少年相談員制度は、昭和38年10月、当時の知事のもと、青少年と心に一体となり、ともに喜び、ともに語り、ともに行動する相談員が、その地域における育成活動の積極的な推進を図り、青少年の健全育成に資することを目的とし、目的に設置されました。
以来60年もの長きにわたり、無償のボランティアであるにも関わらず、地域の皆様の支援に支えられ、相談員活動を続けてまいりました。去る8月20日には、青葉の森公園芸術文化ホールにおいて、60周年記念大会が約400名の相談員の参加のもと、盛大に開催されました。
私も、県議会議員になる前は、野田市の青少年相談員として長く活動を続け、10年前の50周年の際には、県の青少年相談員連絡協議会の会長として、記念大会を取り仕切りましたので、60周年を迎えたことに、大変感慨深いものがあります。
さて、この10年間を振り返りますと、青少年相談員にとっては苦難の道のりであったと思います。世界中を襲った新型コロナウイルスの感染拡大以降、外出や集団行動が制限されたことから、子供たちとの交流をメインとする青少年相談員活動も活動制限を余儀なくされたかと思います。
しかしながら、こうした状況下においても、子供たちの健全育成のため、青少年相談員の皆様は、様々な工夫を凝らしながら活動を継続してきたと聞いております。そこでお伺いいたします。新型コロナウイルス感染拡大による青少年相談員活動への影響と、その後の状況についてどうか。
今年の夏は4年ぶりに行動制限のない夏となり、各地で花火大会や夏祭りなどが開催され、青少年相談員の活動も徐々に活発化しされたように感じます。インターネットを通じて自宅にいながらにして、世界中の人々と繋がれる時代だからこそ、リアルな世界で、年齢の異なる子供たちが実体験を重ねることは大変重要であり、地域における青少年健全育成の担い手である
相談員の役割はますます重要なものとなっていくと考えます。そこで伺います。今後、青少年相談員活動をさらに促進していくべきと思うがどうか。
次に、認知症対策について質問します。本県の認知症高齢者は、令和2年の約30万人から令和7年には約35万人に増えると推計されており、認知症の方やその家族への支援は重要な課題となっています。
本年6月には、認知症になっても自分らしく安心して暮らせる、そうした社会の実現を目指し、認知症施策に関する基本理念や国や自治体での自治体等の取り組みなどを定めた認知症基本法が成立しました。国では法の施行に先立って、認知症当事者や家族の意見を取り入れる姿勢を示しており、本県においても、本人の視点に立って認知症施策を進める必要があると考えます。
そこで伺います。認知症の方の意見を、認知症施策に反映していくべきと考えるがどうか。
次に、認知症の中でも特に62、65歳未満で発症する若年性認知症は、高齢者の認知症と比べて人数が少ないため、社会的な理解が乏しいうえに、働き盛りの年代で発症することから、仕事に支障が出たり、退職することになったりと、本人だけではなく、家族の生活等への影響も大きいと感じています。
発症初期の段階から、若年性認知症の方の社会的立場や生活環境等を踏まえ、認知機能が低下してもできることを可能な限り続けられるよう、一人一人に寄り添った支援が必要と感じています。そこで伺います。若年性認知症の方の支援を強化すべきと思うがどうか。
次に、金属スクラップヤード等対策について質問します。我が党は金属スクラップヤード等を規制する条例を制定する必要があると考え、早期に対策するように訴えてきたところですが、このたび条例案が提案されたところです。
私の地元、野田市においても、火災が発生したヤードがあり、指導しようとしても、根拠法令がなく、立ち入りなどができない事案がありました。この条例によってヤードを規制し、また、根拠のある指導ができることとなり、不適正なヤードが減ることが期待されます。
一方、ヤードとして使用されている土地についてですが、土地所有者が所有している土地が何に使われるか十分に確認せず、安易に売却などをしていると言わざるを得ない事例があります。土地を入手等した事業者などは、関係法令の遵守せずに土地を開発し、ヤードを設け、結果として、その一部のヤードでは火災などが発生し、周辺住民の安全を脅かしています。
不適正なヤードが増えることを防ぐため、土地所有者についても、不適正なヤード運営を行うようなものに土地を提供しないことが必要ではないでしょうか?そこで伺います。土地所有者が不適切な不適正なヤード等を運営する者に土地を提供しないようにすべきと思うがどうか。
次に、野田市の産業用地の整備について質問します。言うまでもなく、産業用地の確保は、本県経済の活性化を図る上で、大変重要な政策です。とりわけ、東葛地域は都心だけではなく、埼玉県や茨城県へのアクセスも良く、県内でも企業立地ニーズが高い地域です。
そのような中、柏市内の柏インターチェンジ我孫子市内の国道6号線沿いに2ヶ所の2ヶ所において、公共インフラ整備に関わる県補助金の支援を受けながら、産業用地整備が進められております。野田市でも北部の関宿本町地域につい置いて、約17ヘクタールの産業用地整備を進めております。
当該産業用地に関しては、昨年6月の定例県議会でも質問し、今後も事業の進捗に応じたきめ細かな支援をしていくとの、大変心強いご答弁をいただいたところです。令和8年度の事業着工まであと3年となり、地元でも事業への関心が高まっており、地域活性化や、雇用創出が期待されているところです。
これまで県の補助金を活用して、土地利用計画案の作成や、民間開発事業者へ意向調査を行うとともに、地権者説明会の開催や、昨年9月まちづくり協議会が設立されたこと等により、地権者の合意形成が図られてきたと聞いております。
令和8年度の着工に向けて着実に歩みを進めていると承知していますが、本年度の取り組みや今後の予定について改めて説明、質問したいと思います。そこで伺います。野田市関宿はやま工業団地に隣接した産業用地整備について、進捗はどうか。
次に、移行連携にの促進について質問します。本県経済の活性化を図るためには、地域に根ざした中小企業の育成と進行が大変重要となります。私をはじめとした東葛地域は、優れた技術を持つもの作り中小企業が集積しており、雇用や税収など、様々な形で地域経済を支える重要な役割を果たしています。
その一方で、もの作り中小企業は、エネルギー資源価格の高騰に加え、デジタルやSDGs、カーボンニュートラルといった新たな課題への対応が求められるなど、厳しい事業環境が続いています。こうした状況下においても、もの作り中小企業が持続的な発展を遂げるためには、今後の市場拡大が見込まれる。
成長産業への参入を図ることが大変重要となります。医療機器をはじめとする健康医療もの作りは、高齢化の進行や新興国の医療需要を受けて、世界的な需要拡大が見込まれる分野であるとともに、景気に左右されない。
安定性の他の製造業と比べ利益率が高いといった特徴があります。また、本県の医療器具の都道府県別生産額は全国6位と、健康利用ものづくり分野のポテンシャルが高い県であるとも言えます。こうした中、県では、健康医療もの作り産業の育成と振興を図るため、平成26年より事業を実施し、私も過去の議会質問で取り上げさせていただいたところですが、改めて県の現状の取り組みについて伺いたいと思います。
そこで伺います。健康医療ものづくり振興に向けてどのような取り組みを行っているのか。
次に、消防団員への支援について質問します。近年、災害が激甚化、頻発化する中、地域に密着した活動を行う消防団の役割はますます重要なものとなっているにもかかわらず、消防団員数が全国的に減少しており、この千葉県も例外ではありません。
現在本県の消防団員数は約2万3000人と、昨年より500人以上減っており、5年前と比べると2000人以上減少しています。消防団は地域密着性、動員力、即時対応力を生かし、火災や風水害など災害現場で活動するだけではなく、日頃から地域住民への防火防災に関わる啓発活動や予防活動など様々様々な役割を担っており、地域住民からの期待も大変大きくなっております。
先日の台風13号接近に伴う大雨においても、消防団員の活躍を報じられたことは記憶に新しいところです。新入団員を増やすためには、自分たちの地域は自分たちで守るという共助の意識と自覚を醸成するとともに、消防団員が使命感を持って生き生きと活動している姿を見せることで、消防団を魅力的に感じてもらうことが必要だと考えます。
消防団は活動を通じて、消化技術の習得はもちろん、仲間との絆、地域への貢献を感じることができる場で、ある一方で、現役の消防団員からは、消防操法大会の出場に向けた過度な練習などが負担であるという声も聞いており、新入団員確保に少なからず影響しているものではないかと考えます。
6月定例県議会の総務防災常任委員会での答弁では、県は団員1人1人の声を聞くため、今年度、県内全消防団員を対象としたアンケートを調査を実施する予定とのことでした。そこで伺います。消防団員へのアンケート調査の実施状況はどうか。
次に、県立学校における施設整備について質問します。この夏は、全国各地で災害級の大雨が発生し、各地に被害をもたらしました。千葉県でも先日の台風13号では、記録的な大雨により、観測史上最大の降水量となる地域が続出しており、浸水など多くの被害が発生しました。
また、気温では、全国的に35度を超える猛暑日が過去最多を記録するなど、9月も高温傾向が続き、異常気象になっています。こうした気候変動や、地球温暖化の原因が温室効果ガスにあることはご承知の通りです。その中で最も排出量が多いのが二酸化炭素であり、この二酸化炭素の実質的な排出量ゼロを達成した。
脱炭素化社会を目指し、様々な取り組みが進められています。県では、二酸化炭素排出量の抑制に向けて、今年度から千葉地区の県立高校25校における照明器具LED化の工事が行われています。さらに、今議会に県立学校照明器具LED化事業に関わる補正予算案が提出されています。
県立学校は160校もあり、照明器具LED化の取り組みは大変気になるところです。そこで伺います。県立学校における照明器具LED化の進捗状況はどうか。また、照明器具のLED化に当たっては、導入の目的である。
省電力化による二酸化炭素排出量の削減や、従来の照明器具とのと比較して、費用軽減が費用削減が図られるといった導入効果がしっかり検討されている必要があります。さらに、学校における工事に当たっては、事業への配慮をすると
ともにしっかりと施工業者を確保し、予定通りに工事を進められられるか。懸念されるところです。そこで伺います。葛南地区など40校の照明器具LED化にあたり、導入効果の見込みはどうか、また教育活動に支障がないように、どのように整備を進めるのか。
次にいじめ問題について質問します。いじめは子供の教育を受ける権利を著しくし、侵害し、その心身の健全な成長および人格の形成に重大な影響を与える。のみならず、場合によってはその命さえ奪ってもしまうものです。
しかしながら、いじめ防止対策推進法が施行されて、10年が経過した現在でも、全国的に過去の教訓が生かされていないのではないかと思われるようないじめ重大実態が不適切な対応が報道されております。当事者である学校等が重大事態として認識していたにもかかわらず、適切な調査を実施しない。
さらに、保護者や子供から訴えられた訴えがあった場合でも、いじめと認識し、認知しないなどの問題が指摘されています。本県では全国に先駆けて、いじめ防止対策推進条例を制定し、これまでいじめ問題に積極的に取り組んできたところです。
しかし、本県においても、いじめ重大事態の認知件数は増加傾向にあり、改めていじめが起きた場合の適切な対応について確認しておく必要があると思います。そこで伺います。いじめ重大事態の適切な対応のため、どのような取り組みを取り組んでいくのか。
次に県土整備政策について質問します。まず野田市周辺の交通円滑化についてです。我が党の代表質問において、県境橋梁の整備について、取り上げたところですが、県境橋梁は隣接県との交流、連携強化の他、災害時の輸送路としても大変重要な役割を担っています。
野田市は江戸川や利根川を隔てて、埼玉県茨城県と接しているため、県境をまたぐ移動にあたっては、県境橋梁に交通が集中し、県内外からの交通が集まる要所と、なっており、交通の混雑が発生しています。特に、県道浦和越谷野田線の江戸川に架かる野田橋周辺では交通が集中し渋滞が発生しています。
さらに、埼玉県側では、令和7年春ごろに県道越谷の松戸線と交差する国道4号東埼玉道路の一部区間が開通する予定であり、更なる交通量の増加が見込まれることから、野田橋の4車線化が喫緊の課題と考えます。そこで伺います。野田橋周辺の交通の円滑化に向けた取り組み状況はどうか。
次に交差点の安全対策についてです。県道境杉戸線は、現在あら新たなバイパス整備が行われており、地域住民からは1日も早い整備が望まれております。昨年6月の議会においても、その進捗について確認させていただきましたが、いよいよ開通の日が近づいていると
伺っております。バイパスの開通は大変喜ばしいことですが、交通が集中することによる事故の発生も懸念されます。特に、新たなバイパスには地元関宿小学校の通学路となる交差点もあることから、特に通学児童の安全確保には十分な検討を
行っていただきたいと思います。そこで伺います。県道堺杉戸線杉戸バイパスの供用開始に向け、関宿小学校の通学路となる交差点の安全対策の検討状況はどうか。
次に、都市計画道路今上木野崎線についてです。今上木野崎線は江戸川に架かる玉葉橋と連絡する県道松戸野田線を起点とし、国道16号と交差し、県道安孫子関宿線に至る。
野田市の外郭環状構造の道路の一部となる大変重要な都市計画道路です。起点側は、みずきの街の区画整理事業などにより整備が完了していますが、その先は未整備となっており、東武野田線梅郷駅周辺の現道においてもは幅員が狭く、また東武野田線の踏切もあるため、慢性的な渋滞が発生しています。
このため、東武野田線と立体交差し、バイパス機能を有する今上木野崎線が整備されることで、現道の渋滞緩和、歩行者や自転車の安全な進行の確保が期待されます。そこで伺います。都市計画道路今上木野崎線の進捗状況はどうか。
次に、座生川上流区間の管理道路についてです。蔵王川上流部の東部野田線清水公園駅周辺部は、区画整理事業によって、住宅建設も進んでおり、今後人口の増加が見込まれる地域です。また、座生川沿いには遊歩道として兼用の管理道路が整備されて、地域住民の通学通勤また散歩などにも利用されています。
しかしながら、堤防の擁壁が傾いていることなどから、上流区間の一部では通行止めとなっている区間があり、市民生活にも影響が出ています。そこで伺います。座生川上流区間の管理用道路の補修について、県の対応状況はどうか。
以上で1回目の質問といたします。知事初め執行部の皆様には明快で前向きな答弁をよろしくお願いします。木名瀬訓光君の質問に対する当局の答弁を求めます。
知事、熊谷俊人君。
自民党の木名瀬訓光議員のご質問にお答えをいたします。
まず認知症対策についてお答えをいたします。若年性認知症の方の支援の強化についてのご質問ですが、65歳未満で発症する若年性認知症は、本人や家族が現役世代であることから、身体的、精神的、経済的に大きな負担を強いられることが多く、総合的な支援が必要です。
そこで県では専門性の高い千葉大学医学部附属病院への委託により、若年性認知症支援コーディネーターを配置し、本人や家族からの相談に応じるとともに就労継続への支援や居場所作りなどの支援をワンストップで行っております。
令和5年度からはコーディネーターを増員し、相談支援体制の充実を図ったところであり、引き続き本人や家族の課題に応じた支援を行ってまいります。
次に連携の促進についてお答えをいたします健康医療ものづくりの振興に関するご質問ですが、優れた技術を有するもの作り中小企業が、医療機器を初めとする健康医療分野への参入を図るためには、医療現場のニーズを把握した上で、自社技術を生かした新たな製品開発に取り組むことが重要です。
そこで県では医療機関に配置をした専門人材による医療現場のニーズと中小企業のシーズとのマッチングや、医療機器開発に意欲のある中小企業を対象に、医療現場が抱える課題の事例発表会を設けるなど、連携を図るための取り組みを積極的に推進しております。
こうした取り組みに加えドイツデュッセルドルフ市で開催されている世界最大規模の医療機器展示会に3年続けて千葉県ブースを出展する他、今年度からは幕張メッセの展示会にも新たに出店するなど健康医療ものづくりの振興に向けて、製品開発から販売展開までの伴走支援に取り組んでまいります。
私からは以上でございます。他の質問につきましては担当部局長からお答えをいたします。
環境生活部長、井上容子君。
初めに、青少年相談員活動について、新型コロナウイルス感染拡大による影響等についてのご質問にお答えいたします。
青少年相談員活動は、スポーツや野外活動など、子供たちとじかに触れ合う事業が主体であることから、新型コロナウイルス感染拡大に伴う行動制限により、多くのイベントが中止となりました。そうした中にあっても、オンラインを活用したダンス教室や料理教室の開催元全日本チャンピオンによる紙飛行機の折り方飛ばし方の動画配信など、工夫を凝らしながら活動を継続してきたところです。
昨年度からは、各地域において、綱引き大会やウォークラリーなど、大勢の子供たちを集めた活動が実施されており、さらに東京2020大会を契機に、ボッチャなど新しいスポーツイベントも開催されるなど、青少年の健全育成に資する活動の充実が図られています。
次に、今後の青少年相談員活動の促進についてのご質問ですが、少子化、核家族化などにより、人と人との繋がりが希薄化する中、地域ぐるみで子供を育てる青少年相談員活動は、引き続き大変重要であると認識しています。
そのため県では、新任研修に加えて、地区ごとに活動内容に応じた実践的な研修を行い、相談員の資質向上を図るとともに、市町村が行う相談員活動への補助に対する財政的支援を行っています。また今年度は、60周年記念事業として、子供たちによる15万羽の折り鶴と相談員の活動を紹介したパネルを各地で巡回展示するなど、県民への広報に積極的に取り組んでいるところであり、今後も市町村と連携を図りながら、青少年相談員活動の促進に努めてまいります。最後に、土地所有者の不適正なヤード等を運営する者への対応についてのご質問ですが、金属等のスクラップヤードの事業場については、事業のために土地を取得する例が多いため、土地の取得段階から、不適正なヤードの上に繋がらないようにすることが重要と認識しています。
そのため条例案では、土地所有者等の責務として、事業を行おうとする者に土地を提供する際、ヤードでの保管物の崩落や火災を防ぐための方策等について確認するよう求めています。今後県としては、ヤード事業者だけではなく、事業者に土地を提供しようとする者に対しても、条例の趣旨や、提供しようとする土地における事業内容の確認などについて十分に周知してまいります。
以上でございます。
健康福祉部長、高梨みちえ君。
私からは、認知症の方の意見の政策への反映についてお答えいたします。認知症は誰もがなりうるものであり、認知症になっても希望を持って日常生活を過ごせるよう、認知症の方や家族の視点を重視しながら、認知症政策を推進することが必要です。
そこで、医療介護の専門家などが県の認知症対策について検討する協議会に千葉認知症オレンジ大使として任命されている、認知症の方にご出席いただき、意見や要望を伺っているところです。伺った意見等については、住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられるよう、現在策定を進めている。
次期高齢者保健福祉計画に定める施策に反映し、認知症の方への支援に取り組んでまいります。以上でございます。
商工労働部長、野村宗作君。
野田市関宿はやま工業団地に隣接した産業用地整備の進捗についてのご質問でございますが、この産業用地については、今年7月に土地区画整理事業により整備するための組合設立準備会が結成され、また8月からは市の主催による個別相談会が開催されるなど、地権者の合意形成が進められているところでございます。
さらに11月以降に土地区画整理事業の業務代行予定者の募集を開始し今年度中に選定することとなっており、令和8年度の着工に向けて着実に取り組みが進んでおります。県としましては引き続き市と連携しながら、土地利用調整などの課題について対応していくとともに、造成工事に伴う道路や上下水道等の公共インフラ整備に対する県補助金の活用などを通じ、使用支援してまいります。
以上でございます。
防災危機管理部長、添谷進君。
私からは、消防団員へのアンケート調査についてお答えをいたします。消防団活動の実態を把握し、今後の消防団活性化の取り組みの参考とするため、本年8月から9月にかけて、県内の消防団員を対象にアンケート調査を実施したところです。
アンケートでは約8000人から回答が得られ、消防団活動にやりがいを感じているとの意見がある一方で、消防操法大会や各種訓練が負担である。などの意見もありました。今後、アンケートの結果を精査の上、活動に必要となる消防技術の維持向上を図りながら団員の負担軽減に繋がるよう、消防操法大会のあり方などの検討を進めてまいります。
以上でございます。
教育長、冨塚昌子君。
県立学校の施設整備について、まず照明器具LED化の進捗状況についてのご質問ですが、省電力化により、脱炭素社会の実現に貢献するとともに、財政負担の軽減を図るため、県立学校において、普通教室、事務室、職員室等の照明器具LED化を進めています。
工事にあたっては、県内を四つの地域に分け、毎年度の整備工数の平準化を図りながら実施することとしています。今年度整備を行っている千葉地区25校に続いて令和6年度に、葛南地区などの40校について整備を行う予定であり、残る地域についても、令和8年度までに順次整備を進めてまいります。
照明器具LED化の導入効果および整備の進め方についてのご質問ですが、今回着手する40校について、LED照明器具の法定耐用年数である15年間における導入効果を試算したところ、二酸化炭素排出量が従来の排出量の約6割に、6割にあたる約1万7300tの削減。
電気代や維持費用は約2億円の削減となる見込みです。工事にあたっては、音が発生することや、大量の資材の搬出入などが見込まれることから、授業に支障がないよう、夏休みなどを中心に実施することとしております。
引き続き、授業や学校行事への影響、児童生徒の安全確保など教育活動に最大限配慮しながら、着実に事業を推進してまいります。最後に、いじめ重大事態の適切な対応についてのご質問ですが、いじめ重大事態の認知漏れや調査の遅滞などの不適切な対応は、いじめの状況をさらに悪化させて被害児童生徒に深刻な影響を与えるものであり、絶対にあってはならないと認識しております。
そのため県教育委員会では、県立学校や市町村教育委員会に対し、いじめ重大事態は疑いの段階から早期に認知し、公平公正な調査を実施するよう、研修等で繰り返し指導しているところです。また、いじめ重大事態の調査には、中立性の観点から、弁護士等の第三者を参画させますが、地域によっては選任に時間がかかる例もあることから、今後関係団体との協議を進め、学校等が速やかに調査に着手できるよう、更なる協力を求めてまいります。
以上でございます。
県土整備部長、池口正晃君。
私からはまず、野田橋周辺の交通の円滑化についてのご質問にお答えします。東葛飾地域と埼玉県東部地域を結ぶ野田橋やその周辺では交通が集中し、朝夕を中心に激しい渋滞が発生している状況です。
これまでに、交通量や渋滞状況の調査結果などについて、埼玉県や野田市と意見交換を行い、現在交通課題の把握や、今後の周辺道路の整備状況を踏まえた交通量推計などを行っているところです。今後も関係機関と連携し、野田橋周辺の交通の円滑化に向け、必要となる短期対策に加え、抜本的な対策として、野田橋を含め、4車線化が必要な区間について検討を進めてまいります。
次に、都市計画道路今上木野崎線の進捗状況についてのご質問ですが、今上木野崎線では、東武野田線梅郷駅周辺の交通渋滞の緩和を図るため、野田市道山崎、野田線から国道16号までの0.7km区間で、東武野田線との立体交差を含むバイパス整備を進めています。
現在、用地の取得率は約8割となっており、今年度、まとまった用地が確保できた箇所において、道路改良工事に着手する予定です。引き続き地元の皆様のご理解とご協力をいただきながら、残る用地の取得に努めるとともに、野田市、東武鉄道と連携して事業を推進してまいります。
次に、座生川の管理通路についてのご質問ですが、蔵王川においては、清水公園駅付近の約1.2km区間で、堤防に埋め込まれた擁壁が傾き、特に擁壁が大きく傾いた箇所では、擁壁を撤去して土嚢を積んだことから、左岸側の250m区間で、管理用通路を通行止めとしております。
昨年度は、原因究明のための地質調査を実施したところであり、今年度は引き続き地元市と協議を進めながら、復旧工事の早期着手に向けて設計を進めてまいります。以上でございます。
警察本部長、宮沢忠孝君。
私からは、県道酒井杉戸線バイパスの安全対策に関するご質問にお答えいたします。
県道酒井杉戸線バイパスについては、供用開始後に交通流の変化が予想されることから、道路管理者ととともに、バイパス全線における安全対策の検討を進めているところです。このうち、関宿小学校の引き続き、道路管理者と調整を図りながら、通学児童の安全を最優先とした安全対策を実施してまいりたいと考えております。
以上でございます。
木名瀬訓光君。
はい。知事初め執行部の皆様には丁寧なご答弁ありがとうございました。それでは何点か再質問と要望をいたします。初めに、青少年相談員活動についてです。君たちの笑顔が見たいから、これは50周年記念大会で決定した青少年相談員のスローガンです。
このスローガンのもと、青少年相談員活動が70周年、80周年、100周年と、綿々と受け継がれていくよう、県には市町村と連携を図りながら青少年相談員に対する支援の充実を務めていただくよう要望いたします。
次に、金属スクラップヤード等
対策についてです。県内には、不適正な事業を行っている金属スクラップヤード等が多数確認されていますので、不適切、不適正なヤードを減らすためにも、事業者のみならず、土地所有者などに対しても、条例の趣旨を十分に周知するよう要望いたします。
次に、産業用施設整備については、再質問します。先ほどの答弁で、今年度の進捗や今後の取り組みについてはわかりましたが、企業誘致を着実に進めていくことも大変重要と考えます。そこで伺いますが、当該産業用地における企業誘致についてどのように取り組んでいくのか。
次に、消防団への支援についてです。コロナで消防団員が消防団活動が制限されていた影響か、より活動を負担に感じている団員もいると思いますが、活動に不満や、負担があっても、やらなければいけない訓練や活動もあります。
団員の声をしっかりと受けとめ、団員が誇りややりがいを持って、意欲的に消防団活動に参加できるよう、消防操法大会のあり方を検討するとともに、消防団の活性化に向けた取り組みを進めていただくよう要望いたします。
次に、県立高校における施設整備についてです。今年度整備している千葉地区以外の県立学校についても、教育活動に配慮しながら、着実に照明器具LED化の取り組みを進めていただくよう要望いたします。
次にいじめ問題についてですが、いじめ重大事態の認知件数は増加しているため、県立学校での適切な対応とあわせ、市町村教育委員会に対しても積極的な支援を行うよう要望いたします。
次に、県土整備政策について要望します。まず、野田橋についてですが、私が顧問を務める浦和野田線整備促進期成同盟会では、毎年、野田橋の4車線化による交通の円滑化について、千葉県へ要望しているところです。ぜひ地元の強い気持ちを受けとめていただき、野田橋の予算化について、早期事業化を要望します。
続いて、関宿小学校の通学路となる交差点ですが、通学児童の安全対策をしっかりと進めていただくとともに、江戸川沿いのサイクリングロードを利用する自転車への安全対策など、バイパス全線にわたり、全ての道路利用者の安全確保に向けて、必要な対策を実施いただくよう要望いたします。
今上木野崎線については、今年度工事に着手する予定とのことですが、現道の渋滞緩和、歩行者や自転車の安全走行、通行の確保のためにも、地元住民の理解および協力のもと、引き続き整備を進めていただくよう要望いたします。
最後に、座生川の管理用道路についてですが、市民が安心して利用できるよう補修工事に早期に着手するよう要望いたします。以上で2回目の質問および要望といたします。
商工労働部長、野村宗作君。
はい。関宿はやま工業団地隣接地の産業用地に関する企業誘致についてのご質問ですけれども、この場所は圏央道のインターチェンジに大変近く、都心や埼玉県、茨城県等へのアクセス性に非常に優れておりますので、野田市とともにその点を十分にPRしながら、県経済の活性化や地域雇用の創出に貢献する企業を誘致できるようにしっかりと取り組んでまいります。
以上でございます。
木名瀬訓光君。
はい、ご答弁ありがとうございました。最後になりますが、産業用地の整備については、令和8年度の着工に向けて着実に事業が進むよう、県のより一層の支援を要望し、私の質問を終わりとします。
ありがとうございました。日程第2、請願を議題とします。お手元に配付の請願文書表記載の通り、請願5件をそれぞれ所管の常任委員会に付託します。
以上をもって本日の日程は終了しました。明日28日は定刻より会議を開きます。
これにて散会します。