テクノロジーと教育

O3プロジェクトシンポジウム2016「快適で豊かな未来を築く、SDNは次のステージに」に登壇いたしました。
http://www.o3sympo.com/program/index.html#yamashita

ネットワーク仮想化技術の研究成果発表と、SDN“利用サイド“と”提供サイド“によるパネルディスカッションでした。

O3(オースリー)プロジェクトとは、通信事業者が提供するモバイルネットワークやインターネットなど広域ネットワークインフラの総合的なSDN化を目指す世界初の研究開発プロジェクト「Open Innovation over Network Platform」の愛称で、総務省の「ネットワーク仮想化技術の研究開発」の委託研究として、2013年6月から推進してきたそうです。
今回のシンポジウムは、その研究成果を発表するとともに、利用者視点からのSDN技術の効果を体感し、次につなげていくことがねらいでした。

私からは、教育におけるSDNの可能性についてお話しさせて頂きました。
聴衆は、明らかに通信など高度な専門家の方々でした。
そんな方々に技術の話など、できるわけもありません。
ただ、私はSDNや通信技術と縁遠いところで仕事をしてきた分、私の話は、SDNにとってまだ開拓されていない領域だと言えます。
何か活用できるアイデアにつながればと期待しています。

未来的な技術を、古い制度やスタイルに導入していくのはもったいないと思います。
たとえば、電子黒板。
一人の教員が児童生徒に向かって知識を伝達していく授業ではなく、
一人ひとりの児童生徒に合わせた自学自習と、多様な仲間と学び合っていく協働的な学習、そして外に出て実物の自然や社会を観察し、課題を発見し、様々な人たちと協力しながら解決策を試行錯誤するプロジェクト学習へと移行していきます。
新しい技術を活用するなら、産業時代の画一的な一斉教授ではなく、これからの学びに生かして頂きたいと意見しました。

終了後のお手洗いで、お聴きになった方から、ぜひ新しい教育を実現させてほしいと、激励いただき、うれしい気持ちになりました。8355_1090394664346546_1943084709967639940_n

「快適で豊かな未来を築く、SDNは次のステージに」
■モデレータ
株式会社三菱総合研究所 政策・公共部門副部門長 中村秀治氏
■パネラー
はこだて未来大学 教授 藤野雄一氏
柏市議会議員/教育コンサルタント 山下洋輔氏
一般社団法人 重要生活機器連携セキュリティ協議会(CCDS) 事務局長 伊藤公祐氏
一般社団法人 沖縄オープンラボラトリ Service Design Study Group 櫻井智明氏
富士通株式会社 SDNソリューション事業部 第1ビジネス部 部長付 山田亜紀子氏
日本OpenStackユーザ会・ボードメンバー/沖縄オープンラボラトリ 主査 鳥居隆史氏

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)