「Library of the Year 2015」優秀賞を受賞された塩尻市立図書館を、昨年末に訪問しました。あらためてブログにレポートをまとめたいと思いますが、簡単にご報告致します。
◆まちづくりの拠点
たとえば、特産品のワインにまつわる本だけでなく、ワインそのものを紹介するコーナー。地元サッカークラブの応援情報コーナー。就職活動や採用、起業、ビジネス情報など商工会議所との協働での情報発信など。
本を読むだけの図書館ではなく、本や情報やネットワークを通して、まちづくりや地域活性の原動力となるような図書館が求められていると感じました。
◆用途を固定しない
たとえば、雑誌専用棚ではなく、他と同じ規格の本棚に雑誌を並べる。椅子や机は可動式。廊下が広く、イベントや展示、打ち合わせなど様々な用途に活用でき、市民の居場所にもなっている。
CDコーナーもなく、本と一緒に並べられている。たとえば、落語の本の横にCDやDVDが並べられている。
雑誌購読予算も永久に続くものでもないので、このような方針は大切だと思いました。
◆複合施設
保育施設、市民活動センター、商工会議所などとの複合施設えんぱーく。同居しているだけでなく、人の流れを意識し、他の機関とも連携し、これまで図書館に関わりのなかった市民に働きかける。図書館自体は3分の1のスペースなので、施設全体を活用できると3倍の機能を備えた図書館となる。
◆設立の経緯
ハコモノ不要論と新しい図書館への抵抗という流れが重なり図書館建設反対運動が起こった。反対派との対話を重ね、市長のリーダシップのもと今の図書館が生まれた。
簡単なメモしか残せませんが、あらためて文章にまとめます。本当は、もっと奥深い図書館なんです。
ゆっくりと塩尻図書館での時間を過ごしてみたいです。
ご案内頂きました伊東館長やO司書、本当にありがとうございました。