地方自治と政治離れ

今日は、北海道大学の宮脇淳先生による、地方議員のための第1回「政策科学基礎講座」を受講してきました。

「地方自治と政治離れの本質=民主主義と政治再生に何が必要か=」をテーマに、民主主義と政治への認識、市場と政治の緊張関係、政治参加・非参加の多様化、投票率低下等の要因、民主主義を進化させる要因など、地方政治・選挙の現状と課題を整理し、議員としての政策や活動のあり方等について考えました。

政治離れと言われますが、これは政治への参加方法が多様になったため、従来の議会の役割が相対的に小さくなったもので、政治への参加はなくなったわけではないと感じました。

NPO、ネットでの発信、官民連携、ふるさと納税など、地方自治への参加方法は多様になっています。

民営化、指定管理者制度、民間委託、コンセッション方式などにより、議会の関わりが弱くなる事業も増えています。

一方で、政治家への人気投票など大衆化や「このまちを元気に!」といったキャッチコピーと総花的なパッケージ型マニュフェスト、利害対立を生まない何もしない政治状況もあります。

日常を離れ、地方自治を考える時間でした。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)