東大フューチャーセンターと柏市の連携2013年6月19日議会質問

公民学連携のまちづくりに関して、東京大学フューチャーセンターと柏市の連携についてお尋ねいたします。
ちょうど1年前の議会にて柏の葉国際キャンパス構想など、東大フューチャーセンターについて質問いたしました。
連携して進めていくとの御答弁をいただきました。
来春からいよいよ東京大学フューチャーセンターがスタートいたします。
柏市は、この東京大学フューチャーセンターとどのように連携し、どのような成果を期待しているか、お答えください。

副市長(石黒博君) 東京大学フューチャーセンターと柏市との連携に関する御質問についてお答えいたします。
 これまでも山下議員からの御質問にありますように、フューチャーセンターは、一般的には地域課題を認識し、解決するため、行政、企業、市民など多大にかかわる当事者が集まり、アイデア、発想を生み出し、政策を立案し、実行していく場や取り組みをされているところであり、課題が横断的かつ多様化している中、大変有効な解決手段であるものと認識しているところでございます
そのような中、東京大学におきましては、新しい社会モデルを創生する教育研究組織としまして、平成21年に東京大学フューチャーセンター推進機構を設立しております。御質問にもありましたように、26年春に柏の葉キャンパス駅前に東京大学フューチャーセンターとして施設も整備され、オープンすることになっております。この施設につきましては、現在東京大学で進められているさまざまな研究について、より企業との連携を深め、共同開発や社会実験、人材育成等を進める場として、さらに新たな社会システム構築を目指すものと位置づけられております。

柏市では、東京大学と相互に緊密な連携協力を行うことにより、学術研究、人材の育成、地域社会の発展に寄与することを目的としまして、連携協力に関する協定を平成22年に締結しております。
この協定に基づきまして東京大学フューチャーセンターとも連携を図ってまいりたいと考えております。具体的には、柏の葉エリアでは、既に東京大学、千葉大学、千葉県、柏市の4者により作成しました柏の葉国際キャンパスタウン構想に基づきまして、国際学術研究都市次世代環境都市を目指した公民学連携による取り組みを進めております。
その中で、柏の葉アーバンデザインセンターにおいて、この公民学連携のプラットホームとして新たなまちづくりや社会の課題解決に向けまして、さまざまな社会実験等の事業が展開されております。
したがいまして、今後の東京大学フューチャーセンターとの連携につきましても、この柏の葉アーバンデザインセンター、そして柏商工会議所などを中心にしまして連携を図っていくことが有効だと考えております。
現在このような方向で意見交換、協議等を行っているところでございます。以上でございます。

【2問目】
東大フューチャーセンターの件です。
先方のほうでまだ固まっていない部分がとても大きいというように話をお聞きしました。
そういった時期だからこそこの柏市のビジョンをしっかりと示して、そしてその実現に向けて連携を提案していくことができる時期だと、むしろそういうふうに思いますので、これからも情報交換や話し合いをしっかりと持っていく必要がありますが、そういった体制は柏市では整っているでしょうか。

副市長(石黒博君)
今まで何回かお話し合いをしております。
その中では企業、産業と産学連携ということを中心に今考えているようでございますけれども、私どもとしましては、まちづくりの観点から、やはり総合的に地域連携をしていただきたいという方向でですね、お願いもしてきております。
その話し合いの場も継続的に持つということで進めておりますので、今後市としての考え方あるいは要望等を伝えながらですね、いい連携ができるように取り組んでいきたいと思います。以上です。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)