柏市民公益活動促進基金(柏・愛らぶ基金)について2013年6月19日議会質問

柏市民公益活動促進基金(柏・愛らぶ基金)について質問いたします。

市民による活動を促進していくためにも寄附基金、寄附文化を醸成し、団体の持続的な活動を支援していくことは、意義あるものと考えます。
これまで市民活動助成金を受け、その助成金がなくなったら、そこからの運営が課題となっていました。
これまでの助成金のあり方を見直していく時期ではありました。
今クラウドファンディングといって不特定多数の人がインターネット経由などでほかの人々や組織に財源の提供や協力などを行うことが注目されるようになってきました。
このクラウドファンディングのモデルは、多様な関係者を伴っていきます。
その中には、出資されるアイデアやプロジェクトを提案する人々や組織、その提案を支持する市民を引き合わせるプラットホームが重要な役割を果たすことになります。
まずは、信用のある行政が柏・愛らぶ基金というプラットホームを整備することは、寄附文化がまだ根づいていない日本の社会で先駆けとなり得るものであります。
だからこそ市民とともにしっかりと根づいた事業にしていってほしいものです。
急ぎの立ち上げだったところもあり、前例も少ない中での設計であったと思います。
開始してからの状況と今後の修正点についてお聞かせください。
そして、改めて市民公益活動をどのようにお考えかもお示しください。

地域づくり推進部長(窪井公輔君)
それでは、私から市民公益活動促進基金についてお答えいたします。

まず、1点目の基金の寄附等の実施状況についてでございますが、登録のための審査会で承認を得た、これは7団体が申請しまして7団体全て登録されました。
これらの市民が応援する団体を指定して寄附することができる登録団体の活動の内容につきましては、福祉や環境、社会教育分野が中心となっております。また、市内外での皆様からの寄附の総額につきましては、5月末現在で9件で15万3,000円となり、その内訳としましては、団体を指定して応援する寄附が6件、11万9,000円、市民公益団体活動全般の支援のための一般寄附が3件で3万4,000円となっております。

2点目の基金の今後の課題でございますが、制度は始まったばっかりでありまして、公益団体、公益活動団体や市民への制度の説明が不足している状況でございます。今後は、基金制度の説明及び登録団体の活動内容を広報、ホームページ等やイベントを活用し広く市民に周知し、また団体の規模の大小にかかわらず団体応援寄附の登録団体数をふやしていけるよう積極的に働きかけてまいります。この制度は、柏市の公益活動促進基金とすることで、行政と団体が力を合わせて寄附を募ることができます。市のホームページや広報紙などの行政からのお知らせと、団体が活動を通して寄附をお願いすることで広く基金についての理解が浸透していくものと考えております。しかしながら、市が間に入ることによりまして、寄附をお預かりして審査を経て次年度以降に団体補助金として交付することとなり、いただいた御寄附が団体に届くまでの時間のずれが生じることなど、寄附者側への意向が伝わりにくい部分もございます。今後は、寄附者の思いが支援団体へ少しでも早く伝わるよう、利用団体や市民の意見を取り入れて、使いやすいものへ見直していく仕組みづくりを研究してまいります。団体と支援者の信頼関係を深めることが本基金を核とする地域の市民公益活動推進の枠組みとして有効に機能するものと考えております。

3点目の公益活動についてでございますが、平成16年に市民との協働の指針を定め、その中で市民公益活動とは不特定かつ多数の者の利益の増進に寄与することを目的とする活動であって、市民の自由で自発的な意思に基づき自立的に行われるものとしております。よって、広く市民や社会に対し貢献できる活動と考えております。また、個人の教養や趣味を深めることが目的だったといたしましても、その活動を広く多くの人に披露したり、社会のかかわりを深めることで公益活動に発展していくものと考えております。今後も市内に多くの公益活動団体が結成され、積極的に市民公益活動に参加できるよう市民公益活動育成補助金、これはたまご補助金ということでことしからまた新しく設定しましたが、及びこの基金を活用し、さらなる市民活動の支援をしてまいりたいと考えております。以上でございます。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員選挙(柏市)•立憲民主党公認候補予定者。 2021年10月、柏市長選挙(2021年)に無所属で立候補。43,834票を託して頂きました。その後、AIで水道管を救うFracta Japan株式会社の政策企画部長に。 元柏市議会議員。柏まちなかカレッジ学長。元高校教諭。2児の父。 教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 (社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)