日本都市計画学会のまちづくり懇話会に出席し、大方潤一郎先生の「超高齢化社会対応のまちづくり」をお聞きした。
いかに、人の集まる機会頻度を増やし、市民の移動を保障していけるか。
夏に長野県を視察したが、健康寿命を延ばすことは、喫緊の課題だ。
高齢者が孤立することなく、社会参加できるか。
社会的に弱い立場にある人々が、排除されることなく、孤独や孤立から守られ、社会の一員として、支え合う考え方である「社会的包摂」が鍵となる。
これは高齢者に限らず、市民全体にとって大切なことだ。
超高齢化社会の状況と課題、
日本人の死因、要介護になる原因、
活力ある超高齢化社会の地域社会像、
社会参加の促進、コミュニティ•ケア、住環境、
活力ある超高齢化社会を実現する都市•地域の空間構造、
社会環境•ケア環境•住環境を地域で総合的につくる戦略
データをもとに、緻密な構成の講演だった。
在宅医療を進める地域包括ケアシステムでは、柏市の豊四季台での社会実験も紹介された。
都市計画は都市計画の専門家だけでなく、福祉は福祉の専門家だけでなく、教育は教育の専門家だけでなく、組織や専門分野の垣根を越えて協力していかなければならい。
大方先生のコンパクトシティについての意見も、あらためてじっくりとお聞きしたい。