まちづくりと健康

日本都市計画学会のまちづくり懇話会に出席し、大方潤一郎先生の「超高齢化社会対応のまちづくり」をお聞きした。

いかに、人の集まる機会頻度を増やし、市民の移動を保障していけるか。

夏に長野県を視察したが、健康寿命を延ばすことは、喫緊の課題だ。

高齢者が孤立することなく、社会参加できるか。
社会的に弱い立場にある人々が、排除されることなく、孤独や孤立から守られ、社会の一員として、支え合う考え方である「社会的包摂」が鍵となる。
これは高齢者に限らず、市民全体にとって大切なことだ。

超高齢化社会の状況と課題、
日本人の死因、要介護になる原因、
活力ある超高齢化社会の地域社会像、
社会参加の促進、コミュニティ•ケア、住環境、
活力ある超高齢化社会を実現する都市•地域の空間構造、
社会環境•ケア環境•住環境を地域で総合的につくる戦略
データをもとに、緻密な構成の講演だった。

在宅医療を進める地域包括ケアシステムでは、柏市の豊四季台での社会実験も紹介された。

都市計画は都市計画の専門家だけでなく、福祉は福祉の専門家だけでなく、教育は教育の専門家だけでなく、組織や専門分野の垣根を越えて協力していかなければならい。

大方先生のコンパクトシティについての意見も、あらためてじっくりとお聞きしたい。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)