「ヤングケアラーの実態」について、澁谷智子 成蹊大教授のご講演、「埼玉県初のケアラー支援条例制定の成立と施策」について、吉良英敏埼玉県議会議員のご講演、「子ども食堂から見える子どもたち、心の声にどう寄り添うか」についてパネルディスカッション。
社会の現状と制度のギャップが、弱い立場である人に負担を押し付けるようなことになっています。
経済状況や人口構造の変化の中で、家族の担うことができる役割も昔とは違います。
ヤングケアラーの問題だけでなく、働き方やジェンダー、高齢化、少子化、人口減少などの問題でもあります。
ヤングケアラーを地域で、どのように把握し、支援すればよいか?
学校や行政での調査や啓発、スクールソーシャルワークー、民間を含めたサポートへのつなぎ、サポート団体への支援など大切。
子どもの権利を意識した仕組みも必要。
学校での地域の人が行う読み聞かせなどで、ヤングケアラーについての絵本を選んだり、学校内での放課後カフェを開いたりする事例もお示し頂きました。
個人が「役割過多」になりやすい状況についての指摘は印象に残っています。
職場や社会の変化に比べ、家族に関する意識の変化は遅れがちで、30年くらいのギャップがあるそうです。
様々な役割を抱え込み、無理をしてしまったり、子どもを望むことを躊躇してしまったりしているのが現状です。
吉良英敏埼玉県議会議員から、議員提案条例のプロセスなど、具体的なご説明を頂きました。
吉良英敏埼玉県議会議員は、ケアラー新聞も発行されています。
ケアラーに関する情報と政策、活動報告が、しっかりと示されています。
広報の勉強にもなりました。
パネルディスカッションでは、「子ども食堂から見える子どもたち、心の声にどう寄り添うか」について、とうかつ草の根フードバンクの高橋亮さん、流山の加藤さん、我孫子の陸川さん、そして澁谷教授、吉良埼玉県議からお話がありました。
スターツおおたかの森ホールでお聞きしました。
このホールで、私も関係する団体などのイベントが増えてきました。
駅前広場のストリートパフォーマンスや買い物や食事、映画鑑賞など、おおたかの森駅に人の流れを感じます。
市長選挙が終わり、毎日、たくさんの方々と、一人ひとりお話しさせて頂いています。
今日は、講演会にリアルで参加し、関係する皆さんとご挨拶できました。
こうした機会は久しぶりです。
コロナ禍により、一人ひとりとの関係は強まる一方で、横の広がりが少なくなっていたので、ありがたい機会でした。
主催者の皆様、本当にありがとうございました。