東日本大震災からの復旧・復興の取組状況について(令和6年1月末現在)について、千葉県より情報提供がありましたので、共有いたします。
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東日本大震災からの復旧·復興事業について、県では、「千葉県震災復旧及び復興に係る指針」を策定して取り組んでおり、この度、令和6年1月末時点の取組状況を取りまとめました。
「復旧事業」については令和3年度末に全事業が完了し、「復興事業」については施設の耐震化など5事業を除く103事業が完了しています。
残る5事業については、それぞれの事業に係る計画等が策定されており、その中で取組状況を随時公表してまいります。
※取組全体の進捗管理は令和5年度末をもって終了します。また、「東日本大震災千葉県災害復旧·復興本部」は今年度末をもって廃止します。
1 総括
(1)復旧事業
被害の原状回復を行う「復旧事業」については、令和3年度末までに99事業 全てが完了しました。
(2)復興事業
将来にわたり安全な地域づくりを推進する「復興事業」については、108事業中、103事業が完了し、施設の耐震化などの5事業が継続しています。
※昨年度調査時点(R5.1末)以降、新たに完了した事業はありません。
2 継続事業の進捗状況(復興5事業)
① 社会教育施設·体育施設の耐震化
県立中央図書館を含めた図書館3館と県文書館について、令和元年度に策定した 「新千葉県立図書館等複合施設基本計画」に基づき、令和11年度中の供用開始を 目指し、整備を進めています。
また、総合スポーツセンター体育館については、「県有建物長寿命化計画」に基づき、令和10年度中の供用開始を目指し、整備を進めています。
②防災林造成事業
「千葉県海岸県有保安林整備指針」に基づき、九十九里地域の海岸県有保安林の 再生・整備事業を行っています。
砂丘の嵩上げ及び津波被害を受けた区域のクロマツ等の植栽は完了しており、現在は、津波被害を受けていない区域で、防災林の再生が必要な箇所の植栽を進めて います。
③海岸保全施設整備事業
「農山漁村地域整備計画」に基づき、漁港周辺において、災害に強い防災基盤の 整備事業を行っており、現在は、2漁港(片貝漁港、外川漁港)において、防潮堤の整備などの津波対策を進めています。
④健康福祉センター耐震化整備事業
「県有建物長寿命化計画」に基づき進めてきた健康福祉センター耐震改修工事に ついては、本事業の対象となる6施設のうち4施設(夷隅・市川・野田・市原)の 整備が完了し、残る2施設(安房・海匝)について整備を進めています。
⑤ 医療施設耐震整備事業
入院患者等の安全を確保するとともに適切な医療を提供していくため、「千葉県 保健医療計画」に基づき、各種補助事業により医療施設の耐震化を促進しています。 (県内病院の耐震化率:策定時 53%→令和4年9月 80%)
※今後、復興事業については、各事業の所管部局において、個別の事業計画等に基づき 進捗管理を行うこととします。また、「東日本大震災千葉県復旧·復興本部」は今年度末をもって廃止します。
(参考)放射性物質への対処状況
福島第一原子力発電所の事故由来の放射性物質への対処については、「千葉県震災復旧及び復興に係る指針」のほか、平成23年11月に「東京電力福島第一原子力発電所事故に係る対処方針」を策定し、農林水産業や商工・観光業など8分野の対処方針を定めて必要な対策を実施しています。
県管理施設の除染など60事業が実施済です。現在は、大気・公共用水域・水道水・食品(農林水産物等)のモニタリングなど、25事業を継続実施しています。
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取組全体の進捗管理は令和5年度末をもって終了し、「東日本大震災千葉県災害復旧·復興本部」は今年度末をもって廃止とのことですが、まだ、柏市では指定廃棄物の保管場所や除去土壌についての課題が残ります。柏市選出の議員として、引き続き、進捗を確認しながら、解決に向けて働きかけて参ります。