柏市では、2011年3月11日の震災後、ホットスポットとして放射線量が高くなり、ごみを焼却した灰のうち線量の高いものを処分することができませんでした。
厚さ30cmのコンクリートで密閉されたボックスカルバートに、指定廃棄物として、その当時の焼却灰を「仮」保管しています。
放射線量は毎週測定され、市内全域と変わらない数値となっています。つまり安全な状態で保管されています。
仮保管の焼却灰が、千葉市にある東電の敷地に移転する決定が出されましたが、地元(千葉市)からの反対もあり、その決定は実現しませんでした。
「仮」保管の状態が10年となり、柏市としては本保管場所への移転を要望しています。
地元との約束もあります。
老朽化した北部清掃工場の建替え計画などにも支障をきたしています。
千葉県、国へ働きかけてまいります。
今回、こうして千葉県議会の会派として視察し、問題を共有できたことは貴重な機会でした。
「風化させてはならない」
先輩議員からコメントがありました。
2011年から、柏市議会では放射能等対策特別委員会が設置され、南部クリーンセンターや北部クリーンセンター、最終処分場、手賀沼終末下水処理場などを視察し、指定廃棄物の保管状況を確認したり、県外を視察したり、東京電力の方を参考人として招致して意見を求めたりしてきました。
しかし、補償や保管の責任者にとっては報道や議会で指摘してほしいものではなく、地元の人にとっては大々的に広報してほしい内容ではありません。風化してしまいがちなテーマです。
柏市から選出された議員として、県議会からも働きかけてまいります。