この本は、馬をテーマとしながら、東アジアでの日本人の心性の特質やアイデンティティ
紀元前3000年以前の馬の家畜化の話から始まり、日本の高度成長期による生活の変化
時間的空間的に大きな視点で考えるからこそ、見えてくる歴史や文化があります。読む人
筆者の推測を、評論家のように論じることなく、先行研究を踏まえて、丁寧に、緻密に説
大学時代、歴史学の授業で、アナール学派の心性史について知り、リュシアン•フェーブ
ただ、苦労して読んだフェーブルらの本と違い、この本は、身近なテーマで、現代社会の
日本と海外とのつながりを重視し、歴史全体を観る目を養うという意味で、大学入試問題
本の装丁も素敵で、著者や出版社の意気込みを感じます。