戦時中、旧陸軍と旧海軍が協働開発を進めていたが試作機で終わったロケット戦闘機「秋水」の燃料庫が、柏飛行場跡付近に5つのあったとされ、1つが8月末に撤去され、もう一つも撤去されようとしています。 近代の史跡については、その歴史価値が認められないまま失われてしまった事例が全国でもこれまで多く見られました。
ただ、この「秋水」の燃料庫については、公共の土地で現存するのは柏だけであり、軍都柏としての史跡として重要です。そして何より平和を伝えていくために大切な史跡であると考えます。
調査研究、3Dデジタルアーカイブ化、公園内での保存と来園者への公開展示なども必要と考え、市内の戦争史跡の保存を求めて、議会で質問しました。
市民団体からも請願があがっており、柏市議会教育民生委員会でも、委員会審議の前に、現地視察を致しました。
状態が良く、公園内にある2号基を展示できる展示公開し、1号基と3号基は公園内に保存されますが、県有地にある撤去予定の5号基についてが議論されています。
すべてを残すことは難しいと思いますが、調査•記録し、デジタル保存などは必要です。
また、柏の戦争史跡は、この秋水燃料庫だけでなく、根戸の高射砲部隊関連の史跡や飛行場関連の史跡もあり、全体で考えていかなければならないものです。
博物館を建てるということではなく、戦争史跡全体を歩くコースなどを定め、自然も楽しめるジオパークのような構想を進めていくことも必要ではないかと思います。
視察では、飛行機を隠したという掩体壕跡も見ることができました。