柏まちなか映画館にて、『コスタリカの奇跡〜積極的平和国家のつくり方』を上映しました。
一番、リクエストの多かった作品です。
私たちも上映できるのを心待ちにしていました。コスタリカは、1948年に軍隊を廃止し、軍事予算を社会福祉と教育にあて、国民の幸福度を最大化する道を歩んできました。
その理念、実現に至る歴史、人(福祉•教育)や環境への投資、そして課題についてが描かれています。
熱い気持ちがこみ上げてきます。
アメリカ合衆国との圧力や隣国からの侵攻にも負けず、中立を守ってきました。
国際法への信頼と民主主義に支えられていることが分かります。
ただ、経済格差の拡大とグローバル経済がもたらす影響により、軍隊のない状態が続けられるかどうかは分かりません。
柏まちなか映画館のお陰で、昨年末から立て続けにドキュメンタリー映画を観ているお陰で、目も肥えてきました。
「なぜ、このような事実が提示されるのか?」
「一方的な考えの紹介になっていないか?」
「どのような手法が使われているのか?」
そういったことを話し合うことができました。
上映終了後に、みんなで感想を共有する対話の時間があるのが、柏まちなか映画館の特徴です。
多様な考えを持った人たちが集まり、対話できる場となっています。
この柏まちなか映画館を運営しているのが、柏まちなかカレッジです。
まちなかに、対話の文化を根付かせていこうと目指し活動しています。
10年ほど前、柏まちなかカレッジを立ち上げる時に、私が示した方針が、「コスタリカ戦略」でした。
「ない」強みを打ち出すというものです。もし、よろしければ拙著『地域の力を引き出す学びの方程式ー柏まちなかカレッジにみる教育×まちづくりの答え』をご覧ください。