フレデリック•ワイズマン監督の『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』をUPLINK渋谷にて鑑賞。
「図書館は本の置き場ではなく、人が主役」
インスタ映えする圧倒的な蔵書と荘厳な建築と空間の映像の鑑賞というよりは、運営会議や市民講座、講演や読書会、分館での対話の場などの見学•視察といった感じの3時間半。
映画としては長いですが、視察と考えると効率が良すぎます。
実際にニューヨークを訪ね、講座や講演に参加し、会議を傍聴していたら1ヶ月はかかったでしょう。しかも、日本語字幕がついてきます。
「図書館は民主主義の柱」
障がいのある方々の理解を深める講座、黒人コミュニティでの対話、ネット弱者への支援なども紹介されています。
あらゆる人種、民族、社会階級に属する人々が積極的に図書館を活用しています。
子どもの教育や成人教育、リサーチ、ビジネス支援、アート支援、居場所作り、音楽ライブや読書会、市民講座、その他にも社会課題解決の取り組みなどに関わっています。
公民館や市民活動の分野も図書館が担っています。
図書館運営会議にて、行政からの補助金が半分以上あり、子どもの学習支援などの要請があるなど、行政との関係についても触れられています。
※ニューヨーク公共図書館は、ニューヨーク市だけでなく、民間の寄付などにより成り立っています。
行政、政治、地域と図書館の交流についても興味深かったです。
詳しくは、あらためてご紹介する予定です。
行きの電車で、菅谷明子著『未来をつくる図書館–ニューヨークからの報告–』(岩波新書』を読み返し、そのことをTwitterに書いたら、なんと菅谷明子さんから返信があり、同じ映画を観に行く途中とのこと!
な、な、なんと、私もこれからアップリンク渋谷に観に行くのです!日本のシアターで観るのは初めてなので、とても楽しみです! https://t.co/1RoZP07CRk
— 菅谷明子 ジャーナリスト、ハーバード大学財団理事/Akiko Sugaya, Journalist (@AkikoSugaya) August 16, 2019
映画の休憩時間に、ご挨拶もさせて頂き、図書館とのご縁の深さを感じます。