自由民権運動と市民の自発的な学び

「自由は土佐の山間より出づ」

第3回コミュニティカレッジバックステージは、自由民権運動の先駆けでもある高知市で開かれました。

板垣退助を中心に設立された立志社跡での写真です。
立志社は、士族救済や国会開設の中心的な役割を果たしました。

立志社のような自由民権運動を担った日本各地の結社が、民衆の自主的な学習運動を展開しました。
政治、人権、農業、労働など、生活に根ざした自由な学びが広がりました。

柏まちなかカレッジなようなコミュニティカレッジ、ソーシャル系大学、自由大学、市民大学と呼ばれる活動は、自由民権運動とつながっている部分も多くあります。

大学や学会といったアカデミックではなく、地域社会の中での議論から生まれた草の根の研究。

自分たちの地域をより良くしていくための提案や活動から得られる学び。

コミュニティカレッジバックステージで、神戸モトマチ大学の村上さんが、「職業教育などではなく、市民の自発的な学びの場が盛んなのは、世界的にも珍しいことではないか」という発言は、面白いと思いました。

自由民権より、もっとさかのぼると、江戸期の寺子屋や算学塾なども思いつきます。

なぜ学ぶのか?
私たちの活動は、何なのか?
これからも考えていきたいテーマです。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)