語り伝えること‐落語とオーラルヒストリー

『桂春蝶独演会』落語で伝えたい想い シリーズ4「ニライカナイで逢いましょう〜ひめゆり学徒隊秘抄録〜」を聴くことができました。

桂春蝶さんご自身で、沖縄戦の経験をインタビューされ、噺にまとめられています。
これまで語ることがなかった方からも、もう最後の機会だからと、想いを託されたというお話もお聴きしました。

すごく大切な取り組みだと思います。

議論でも、オーラルヒストリーを集め、編集し、保存•活用していくことについて議論を重ねてきました。
いま、お聴きできなければ、忘れ去られてしまう歴史があります。

落語の可能性を感じました。
伝統的な話芸である落語には、先人の想いを伝える力があります。
映像以上に想像をかきたたせ、人情の機微を描く力があります。

前回のアミュゼ公演では、「約束の海~エルトゥールル号物語」を話され、多くの方々が涙していました。

私は、小さい頃から落語を聴いたお陰で、大坂や江戸の街や庶民の暮らしを想像することができ、歴史研究や日本史の授業に役立ちました。

特に、上方落語の桂春團治さんのCDなどを繰り返し聴いておりました。
その関係で、テレビやラジオでもおなじみだった先代の桂春蝶さんも好きでした。

前回は、その桂春蝶さんの息子さんが、柏にいらっしゃるということで、楽しみにしていました。

ただ、今回は、2代目桂春蝶さんや上方落語が好きというだけではなく、3代目桂春蝶さんの「落語で伝えたい想い シリーズ」が興味深くて聴きにきました。

これから、この「落語で伝えたい想い シリーズ」が、どのように展開していくか楽しみです。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)