チラシを頂きましたので、ご紹介致します。
第一次大戦では航空機が存在感を増し、日本でも飛行部隊の組織され、昭和期に入ると、東京周辺への防空飛行場の設置が議論されるようになりました。
当時、畑や牧だった千葉県の東葛地域(東葛飾郡田中村十余二)に陸軍の新飛行場を建設され、東京の立川から飛行第五戦隊が移転しました。
以後、柏飛行場は「帝都」防空の第一線の航空基地となったのです。
そのようなわけで、先日、NHKでも放映されたロケット戦闘機「秋水」など、柏飛行場にまつわる軍事遺跡が残っています。
そして、もう一つ注目すべきは、高射砲部隊でした。
高射砲とは、地上から航空機を攻撃するための火砲です。
柏には、高射砲部隊にまつわる軍事遺跡が各所にあります。
柏の葉、豊四季団地、日立台、市立病院、市立病院、麗沢大など、現在の柏の成り立ちを考える上で、軍事遺跡は重要な歴史です。
また、全国的にも珍しいものも残されており、今後の研究が期待されます。
※参考に、今年の戦没者追悼式に展示されていたパネルです。
何を、どのように残すか。
遺跡保存のあり方など、行政としても、現実的に考えていかなければならない課題です。
※チラシより
「訓練棟は全国的にも珍しい、大変貴重な建物です」
訓練棟(照空予習室及測遠器訓練所)は、昭和10年代前半に建てられた高射砲連隊特有の建物です。現在国内に残っている同じ用途の建物は2棟、クレーン支柱がある構造になると国内唯一という大変貴重なもの。
ただ、老朽化のために取り壊しの予定で、私たちは資料館としての保存・活用を要望しています。