ロケット戦闘機「秋水 」の燃料庫保存について9月の柏市議会で質問したところ、近代日本の航空史を専門家である先輩から連絡があり、柏飛行場の研究についてのお話をお聴しました。
柏市内にある燃料庫や掩体壕、高射砲連隊訓練棟の保存など個別課題として考えるのではなく、日本航空史における柏飛行場の位置付けと、柏飛行場と柏市の現代史についての関連をご指摘頂きました。
柏飛行場は立川飛行場の最先端の実験的な性質を引き継いでいるという話もお聴きし、新領域の研究所がいくつもある東京大学があり、AI研究拠点が設置されようとしている現代の柏の葉とつながるものを感じました。
たとえば、日立台や豊四季、気象台学校や市立病院なども、軍と切り離すことができないものです。
藤ヶ谷や松戸の飛行場との関連も重要です。
柏飛行場の存在やロケット戦闘機「秋水」の開発は、戦後の柏の工業や経済の発展にもつながったと言えます。
その歴史が埋もれてしまいそうなのが現状です。
ご紹介して頂いた「柏に残された地下壕の謎」という研究冊子は、1994年4月に東葛飾高校の社会科教諭(小野英夫先生と川畑光明先生)によって発行されたものでした。
私は別の先生から日本史を教わりましたが、川畑先生の授業を受けていた同級生の話を聞いたことを覚えています。
日本航空協会の前身となる帝国飛行協会の初代会長は大隈重信だったこともあり、航空史を研究されている先輩からは、「進取の精神、学の独立」の熱い思いに触れることもできました。
高校や大学の不思議なご縁も感じることができました。